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韓国宮廷料理と日本ワインのマリアージュ

和のぶどう酒が満たされたグラス片手に韓半島の王朝時代に想いを馳せる。

善玉先生って呼んでくださいね

舞台となったのは大久保にある、趙善玉(チョ・ソンオク)料理研究院。大久保と言えば、日本にある韓国と言われるほど広く知られた町。ハングルの看板ならぶ一角、韓国料理の伝道師として知られる趙先生のお教室にて、神宮前のワインショップ、ウィルトス主催のイベントが行われました。

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会場は、フラワーアレンジメントアーティストでもあるウィルトス会長・新見氏の作品で飾られた。

趙善玉(チョ・ソンオク)先生の、「善玉(ぜんだま)先生って呼んでくださいね」という自己紹介から始まったレクチャー。
まずは唐辛子を使わない漬物の作り方を実演。韓国料理には「五味五色」を基本とした、医食同源に基づく、「身体に取り入れて健康になる」という考えがあります。

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エスティックサロンを経営した経験から薬膳料理に関心を持ち勉強。フランス料理、日本料理も学び、メディア、公館などで広く活躍する善玉先生。

彩りはもちろん、材料にも漢方が多く取り入れられ、滋養強壮を養い、万病予防としても有効な薬膳料理。趙先生自らが、この日のためにご準備されたのは、王朝時代、宮中で王が食していた宮廷料理の数々。わたしたちが通常いただくいわゆる韓国料理のイメージと比べると、まったく見たことも、口にしたこともないものばかり。

韓国料理というと、「赤い」「辛い」など想像しがちですが、漢方を多く取り入れて身体に良いため、先生は「(悪玉じゃないよ)善玉先生って呼んでね」と自己紹介するのですね。「美しく健康な肌は毎日の食事から作られる」ことを、時を超え、海を渡り現代に伝えているのです。

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「医食同源」で漢方をふんだんに取り入れ、「五味五色」を基本にしたひと品ひと品。

さて、この日用意された日本ワインは9種類。

大阪のスパークリングワインから、日本各地の赤ワイン、白ワイン、ロゼワインがそろいました。
先にも触れましたが、韓国料理は五味五色。対してワインの色は大きくわけて赤・白・ロゼ。どの料理と、どのワインがあうか・・・、どうやって合わせるのか、というセオリーはいったん忘れて、試してみてのお楽しみ、意見交換しながらテイスティングしていくと、あらたな発見が生まれるかも。

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「たこしゃん かたしもワイナリー 大阪府」。
ウィルトスの中尾社長に厳選された日本ワインは9種類。味わい様ざま。

ちなみに趙先生は、お米が韓国イチ美味しいと言われる金堤出身。金堤でとれたヨモギの葉でつくった伝統のお餅もワインとのマリアージュに用意されたひと品として紹介。

さて、どんなワインをあわせましょうか。

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「日滝原 2014 楠ワイナリー 長野県」。長野県産のぶどうでつくられたワイン。日滝原とは須坂市にある、ぶどうの産地の地名。長野県原産地呼称管理制度により、その土地で育てられたぶどうで品質が約束された商品名(ワインの名前)でもある。政府機関に先じて地方自治体が取り組んだ生産者を守る制度として知られている。

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