「和食にワインって合わせないよね?」

ワインは各駅停車 Vol.08

「常識的に考えて、和食にワインは合わないよね?」と聞くことがあります。常識とは「18歳までに得られた偏見のコレクション」、アインシュタインの言葉です。そういうことで今日のテーマは「和食」と「ワイン」のペアリングについて。

舞台は「東急池上線」の長原

今回訪れたお店は、私の通勤路線の東急池上線にある「長原駅」。この池上線という路線は、昨年「散歩の達人」の雑誌で特集されてました。ローカル線のような趣きのある、ほっこりするお店が立ち並ぶ人情路線です。

その路線の「長原」にあるお店へ到着しました。おばんざい料理がたくさんあるというので、今日はちょっと、いろいろトライしてみようかと、あるワインを持ち込んだのです。

ちょっと話は脱線しますが、たまに店に入る瞬間に、「この店の人、野球好きだな!」って思うことありますよね? この居酒屋はそんなお店です・・・。その名も「甲子園」、じゃなくて「甲子苑」!。
いい店名です、入店する前からちょっと熱くなりました。笑

さてさて本題です。
結果、いろいろ合わせて美味しかったのですが、マイベストはこちら。「茄子の中華そぼろ」と甲州のスパークリングワインです。

これ、日本酒じゃないですよ?
「重畳(ちょうじょう)」という、日本のブドウ品種「甲州」で作られるスパークリングワインです。

この甲州は、ちょっと日本酒の吟醸香みたいな香り、そして優しいピーマンみたいなじゃないですけど、それ和食と合うんですね。また泡の気持ちよさでリセットされて、毎度一口目のように、ていねいに茄子中華そぼろを迎えてくれるのです。さらに、この和のボトルの佇まいも居酒屋に馴染みます!
いわば、「和装をしたスパークリングワイン」です。

「茄子の中華そぼろ」と甲州のスパークリングワイン「重畳(ちょうじょう)」

和食でも何でも好きなものに合わせて愉しんでみたらいい、切にそう思います。否定するほど、お酒を知らない、料理を知らない、世の中を知らないから。
だから愉しい。

人生の楽しさは、常識という仮面を被った偏見の、そのちょっと先にたくさんあるのかもしれません。でもお酒の量だけは常識の範囲内で楽しまないと危険な代物です。

この記事を書いた人

アバター画像
HIROSHI
東京都内で働く30代サラリーマン。(J.S.Aワインエキスパート)
忙しい毎日の中で、お酒について見つけたこと、感じたこと、好きなこと、愉しかったことなど、ワイン×ライフスタイルを中心テーマに、徒然なるままに色々なことをリーマン視点で、提案していきたいと思っております。

Related Posts

PAGE TOP