• TOP
  • DRINK
  • 2021年ボジョレーヌーボー解禁日を編集部で祝ってみたよ

2021年ボジョレーヌーボー解禁日を編集部で祝ってみたよ

皆さん、ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日はお祝いしましたか? 11月18日の夕方、WINE WHAT編集部内でプチ祝いしました。

Photos:Monsieur Suzuki Edit:Yoshiko Kishimoto

コロナ前までは、割と毎年ファッション業界でも解禁日にイベントが催されていて、オシャレ好きなお酒飲みたちが集り ”秋の収穫” を祝ってました(という名の、イベントに乗っかって、ただ飲んで騒ぎたいだけ?)

昨今、そんなビッグイベントに危機が訪れているとか。そう、若者たちの「パーティ熱」が下がる一方のようで、もはや「ボジョレー・ヌーヴォーってなんぞや?」なムードが漂い始めています。そこで、パーティ&祭り好きな私は、ムッシュ鈴木に声をかけ、編集部員集合しプチボジョレー・ヌーヴォーパーティを開催。ちなみにうちの編集部は、私とムッシュ鈴木の2人体制……(人数少なっ! w)

 LET’S PARTY !!!

2021年ボジョレー・ヌーヴォー 、編集部レコメンド 3本の飲み比べ大会! 各々が用意した「ボジョレー・ヌーヴォー」に合うであろう、オススメのおつまみとともにご紹介。

こちらが今回の主役、WINE WHATセレクトのボジョレー・ヌーヴォー3本。

[右から] ルイ・ジャド『ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール 2021』 ¥ 3,850 / ジョルジュ デュブッフ『ボジョレー ヌーヴォー 2021』 ¥ 2,288 / シャトー・カンボン『ボジョレー・ヌーボー 2021』 ¥ 3,300

ムッシュ鈴木いわく「僕が10選で選んだ中から、さらに厳選して、個性の違いがわかりやすい」3本がセレクトされています。確かにワイン初心者の私にも、ユニークさが見分けやすかったかも。そしてどれもめちゃ美味しかった。ありがとう、ムッシュ。

──ボジョレー・ヌーヴォーのこと、簡単に教えて下さい

鈴木「ボジョレー・ヌーヴォーは世界一有名な新酒です。2021年の春に花が咲いて実がなったブドウを9月に収穫して、ワインにしてすぐ瓶詰めして出荷。それで今日が11月18日(木)なので、熟成された深い味わい、みたいなものはありません。大げさに言うとジュースとワインの中間のような存在かな。ただ、最近はボジョレーのシリアスなワインの人気が高まっていて、ヌーヴォーも逆算的に、造っている人の個性や考え方を感じやすい。もちろん、2021年のヨーロッパのワインの出来をいち早く体験できる、というのも面白さです。」

岸本「ボジョレーってワイン産地の名前なんだよね」

鈴木「日本だとボジョレー=ヌーヴォーみたいなイメージがありますが、フランスのブルゴーニュの南から地続きに南に広がるワイン産地です。ボジョレーの新作、ニュー・ボジョレーをフランス語で言ってボジョレー・ヌーヴォー。ウンチクはこれくらいにして飲みましょう! 」

── 実際に飲んでみて、どれが一番お好みでした?

岸本「やっぱり安定の『ジョルジュ デュブッフ』がサラッと飲みやすかったです。メジャーだし、スーパーとかコンビニでも見かけるから、買いやすさも魅力のひとつかなと」

鈴木「これだけで美味しいなぁ。この正統派な味は数年ぶりかも。今年はヨーロッパ、天候に恵まれなかったところがあるので、厳しいかなとおもっていましたが、さすがですね。あとこれ『シャトー・カンボン』。流行りの自然派ワインってボジョレーが先駆者みたいなところがあって、特にここは自然派ワインの始祖的ワイナリーなのですが、そういう価値を抜きにしても美味しい。特に食事との相性が期待できそうです!」

岸本「やっぱり『ルイ・ジャド』もバランスいいですね」

鈴木「これが今回では一番高級ですが、新酒ながらに風格を感じます。プリムールという名の通り、来年以降、本格的な赤ワインとなるワインを、一足先に味見している気分になります」

岸本「そんなこと言ってましたね。私はこれが食べ物に合いそうな印象だなぁ」

──ペアリングはどうでしたか?

岸本「いまワイン好きの間で超話題の『OKASHIYAのトリュフバターサンド』をぜひムッシュ鈴木にも試してもらいたくて、今日持ってきたんだけど、ボジョレー・ヌーヴォーにも合うよね。どうかな?」

鈴木「ありがとうございます。食べたかったんです! トリュフの時点でワインに合いますし、実は岸本さんがこれを持ってきてくれるとおもっていたので、『ルイ・ジャド』が一番合うかなとおもって用意したフシもあるんですが、意外にも『シャトー・カンボン』がベストマッチ」

岸本「確かにこの中だと、ナチュラルな『シャトー・カンボン』に一番合うと私も思いました。逆に他の2本だと酸味を強く感じてしまいました」

鈴木「おそらく、ジョルジュ デュブッフもルイ・ジャドも、甘みがワインのバランスに重要なんじゃないかな。そのバランスがトリュフバターサンドの甘みに負けて、ちょっと崩れるせいで、酸味を強く感じるのかも。シャトー・カンボンは甘みの印象が少ないから、その問題がなくトリュフやバターをより美味しくしてくれているように感じます」

岸本「ムッシュが持ってきたゴルゴンゾーラもすごく美味しい。どのワインにもぴったりですね。チーズもいろいろあるけど、ゴルゴンゾーラってのがポイントなの?」

鈴木「チーズのなかでもハッキリした味わいで、塩味も強いじゃないですか。そこがボジョレー・ヌーヴォーにあまりない要素を補ってくれるとおもって。逆に臭みとかクセはうまくワインが中和してくれる。特に、ルイ・ジャドが、ゴルゴンゾーラの力強さに負けてなくて、すごくいいなとおもいます。ちなみに、この生ハムも同じお店で買いました。麻布十番にある『Fior di Maso Azabu』というお店。イタリア食品の輸入元さん直営なんですよ」

岸本「いいね、そのお店!今度行ってみます」

鈴木「生ハムはもう、全部に合いますよね。まろやかさを狙ってパルマの24カ月熟成です」

岸本「3本の違いもわかりやすい」

鈴木「この『クレームダンジュ』はどうでした? 岸本さんがこのあいだ、ショートケーキと赤ワインの話をしていて、試してみたくて買ってきたんです。ヨーグルト、生クリーム、クリームチーズで造るチーズケーキの一種です。ボジョレー・ヌーヴォーのチャーミングな甘いアロマに、イチゴが合うとおもうんです」

岸本「初めて食べましたが、どのワインに合うし美味しい〜。ショートケーキだと重すぎるけど、イチゴとクリームだけで完結するなら、スポンジなくてよくない? カロリー高いし(笑)」

鈴木「甘いものなのに、トリュフバターサンドとは逆に、ジョルジュ デュブッフとルイ・ジャドが相性いいようにおもいます。イチゴのおかげかな」

岸本「ルイ・ジャドは万能ですね。私、ルイ・ジャドよく買うんですけれど、ボジョレー・ヌーヴォーも造ってるって、いままで知らなかったです」

以上、ペアリングしてみて、ボジョレー・ヌーヴォーといっても、造り手で味も合う食べ物も違うことを実感。

今回飲み比べた3本以外にも、面白いワイン(写真の左3本)がありますので、また続きの記事でご紹介しますね。

このようにワイン仲間と集まって、いろいろ勝手なこと語りながら飲むボジョレー・ヌーヴォーは、一人でしっぽり飲むよりも一段と美味しく感じるのではないでしょうか。

解禁日は過ぎましたが、まだまだボジョレー・ヌーヴォーは絶賛販売中!ぜひ2021年モノを早めにお試し下さい。

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
YouTubeInstagramでも、コンテンツ配信中!
フォローをお願いいたします。

Related Posts

PAGE TOP