レンタカー旅行者と地元ドライバーをマッチングするサービス、「ジャスタビ」というのに登録してみたら、3月某日、オーダーが入ったのでやってみました。

写真はイメージです。

雪そり体験ツアー

「ジャスタビ」というドライバーのマッチングをするサービスが昨年から始まっています。報酬は1時間1000〜1500円。普通自動車免許とやる気があれば、誰でも「ジャスタビ」のサイト(https://www.justavi.com/)で無料でドライバー登録ができます。ただし、マッチング成立時に手数料1200円の支払いがサイト運営者より求められます。

先日、そのジャスタビのドライバーを初体験しました。いろいろと面白かったので、ご報告したいと思います。私のお客さまは中東のドバイから来られているVさんご一家でした。Vさんが某ツアー会社の「Sledding experience(雪そり体験ツアー)」にお申し込みになり、3月某日、私はそのドライバーをつとめることになったのです。

2016年の訪日外国人観光客はおよそ2400万人。10年前は800万人ちょっとだったので、3倍に膨らんでいる。ニッポンではいま、どんなことが起きているのでしょうか?

レンタカーのトヨタ・ノアをピックアップし、朝8時10分の集合時間に指定場所の新宿西口コクーンタワーの前に行ってみると、Vさんご一家はすでに到着されて寒空の下で待っておられました。パンクチュアルなかたがたなのでした。

簡単な英語で簡単な挨拶をしました。「ハロー」。

Vさんはモーリー・ロバートソンをもうちょっと柔らかい表情した感じの、多分30代後半の男性、パパです。ママはルビー・モレノをぽっちゃりさせたみたいなチャーミングな女性。それに、中学と高校生ぐらいの息子さんふたり、4名さまをお乗せして、いざ出発です。

「雪そり体験ツアー」はまず、群馬県沼田市玉原高原にある「たんばらスキーパーク」に向かいます。新宿西口から山手通りに出て、関越自動車道経由で約160㎞。トヨタ・ノアのカーナビは10時到着を予想しています。楽勝です。

と思ったら、首都高5号線から東京外環自動車道に入る手前で込み始めました。外環に入って荒川をノロノロと渡るあたりで、雪をかぶった富士山が春の霞んだ空の向こうにぼんやりと見えました。「フジサン」といって指差すと、「日曜日に行った。雪が降っていて見えなかった」と助手席のVさんが言いました。一家は先週の木曜日に来日、日曜日に小田原まで新幹線で行き、小田原までだと「あんまり速くなかった」ことを知ったそうです。

でも、日本はとても気に入っていて、「ベリー・ビューティフル・カントリー」とママがいいました。「いや、まったくそうだ」とパパがいいました。息子たちは無言でした。

年度末だからなのでしょうか、平日だというのに関越自動車道も意外と混んでました。眠くなってきたため、上里SAで一服、ここでパパがペットボトル500ml入りの水を4本購入、ついでに私にも1本買ってくださり、ありがたく頂戴しました。

前橋まで来ると、雪をかぶった赤城山や榛名山が見えました。とても美しいと思いました。一介の運転手ながら、誇らしいとさえ思いました。

沼田ICで関越を降りると、カーナビ任せです。枯れた田んぼを眺めながら田舎道をひた走り、やがて山道になります。登るに連れてあたりは雪景色に変わり、路面には雪が残っているではありませんか。スタッドレスを履いているレンタカーに変更してもらった甲斐がありました。左手に玉原湖が見えると、たんばらスキーパークはすぐです。広い駐車場があって、平日は無料。レンタカーについていたカーナビはたいへん優秀で、結局3時間かかりましたけれど、道を間違えることなく、ほぼスケジュール通りに到着しました。

ノアを駐め、Vさんからクーポン券を受け取って、たんばらスキーパークの真新しい建物内のインフォメーションで見せました。Vさんは日本語が話せませんので、このとき私は責任を持ってツアーのクーポン券を3枚預かりました。すべての支払いはこのクーポン券で行うのでものすごく大切です。

1枚目のクーポン券と引き換えにスノーランドのチケットが4枚もらえました。スノーランドというのは、ゲレンデの建物のすぐ隣に設けられた、そり遊び用の一画のことです。

ここでのVさん一家の持ち時間は1時間。「エンジョイ!」といって見送ると、11時半から12時半まで、私はノアに戻って運転席の背もたれを後ろに倒し、ひと眠りしました。なんだかとてもステキな夢を見たのですが、なんの夢だったのか、目がさめるとすっかり忘れていました。フロントガラス越しにモーリーさんが私の視界に入ってきて、ニコッと笑いました。それから、ご家族3人が姿を現しました。とても面白かったみたいです。なんせ砂漠の国ドバイから来た人たちですから。

この記事を書いた人

今尾直樹
今尾直樹
ワインが初めてうまいと思ったのは、1990年代の初め、某フランスの自動車メーカーの国際試乗会でした。パリからTGVに乗ってディジョンまで。駅からドライブ開始で、途中、休憩ポイントに醸造所が設定してあって、そこに寄るたびに試飲するのです。ブルゴーニュ、ピノ・ノワールという単語を知りました。最高にハッピーな試乗会でした。昔はヨカッタ。