NaoKINGのパーティワインチョイス

選べない! 分からない! これであなたもセレクト上手!!

基本は、バーティカルとホリゾンタル!! その拡大解釈で遊んでみる。

ワイン中心のテーマを考えるなら、やはりワインならではの特性を生かした設定にしたいですよね。その代表格は、ヴィンテージ、産地、作り手、そしてワインの中身として最も重要なセパージュ(ブドウ品種)となるでしょう。この4つの要素をうまく活用、組み合わせるだけでワイン会のテーマ設定は簡単にできてしまいます。

オーソドックスなパターンとしては、皆さんも耳にしたことのあるバーティカル(垂直)とホリゾンタル(水平)でワインをそろえるパターン。バーティカルは、同じワインをヴィンテージ違いで揃え、ヴィンテージによる違いを楽しむ方法。ホリゾンタルは、同じヴィンテージで畑違いやアぺラシオンの違い、作り手違いを楽しむ方法。どちらも、インポーターの主催や、ワインマニアのテイスティング会、勉強会では一般的な設定の仕方です。とはいえ、友達同士の会ではワインを集めるだけでも一苦労ですね。ましてや持ち寄りではなかなかきれいにそろわない。でも、この考え方をちょっと広げていけばいろいろ活用できます。

まず、同じヴィンテージをそろえるホリゾンタル。誰かのバースデーにその人の生まれ年ワインを揃えるとなるとこれまた大変ですが、学生時代の仲間と在学期間の年を持って集まろうとか、よく一緒に過ごしていた80年代のワインを持って集まろうとか、ヴィンテージに幅を持たせることによって、選択肢も広がりそれなりに楽しめるのではないでしょうか。この場合は、産地とかの選択も広がるので、様々なタイプのワインが集まりやすいので最後までいろいろな味を楽しめることでしょう。

次にバーティカル。厳密に同じワインをヴィンテージ違いでとなるとそれはそれでかなりぜいたくになるので、「同じ」という部分の解釈を拡げ、産地や生産国を一緒にし、年代をバラバラになるようにするとか、幅を持たせることでこちらもハードルは低くなると思います。産地と併せてセパージュ(品種)も決めておけば、ヴィンテージによる差も感じることができるかもしれません。(やりすぎると最初から最後まで同じようなタイプのワインで飽きる場合もあります(笑))

もっと単純に産地や生産国、ヨーロッパ大陸とかアメリカ大陸とか、アジア・オセアニアとか、また、ニューワールドとか、広い地域を決めておくだけでも、それらにまつわる話題を考えることもでき、ひとつの楽しみとなるのではないでしょうか?

ワインで世界を、ヨーロッパを旅してみる??

逆に、あえてすべて違う生産国を揃えて「ワインで世界一周!」とか「ヨーロッパワインの旅」とか、フランスやイタリア、スペイン(最近では日本でも)のように多くの地域でワインを作っている国では、違う地域を設定することで旅行気分を味わうこともできます。そうしたテーマも地域の違いを楽しむことができる企画になることでしょう。ワイン片手に地図を拡げ、それぞれの地域に思いをはせながら仲間と話をする。ワインを好きになってよかったと思える時間が過ごせるような気がしませんか?

同じようにセパージュだけ決めておいて、それぞれが工夫して選んでくることもできます。ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソービニオンなどのメジャー品種は多くの国・地域で生産されていますので「シャルドネでめぐる世界の旅」とか「ピノで感じるヨーロッパ!」とかそんなタイトルの企画もできそうです。

日本にいてもメドックマラソンに参加した気分になれる??

毎年秋にボルドーで行われるメドックマラソン。すでに参加された方もいらっしゃるかと思いますが、ボルドー・メドック地区のワイン畑の中を走りいろいろなシャトーでワインなどをいただきながらゴールを目指すマラソンです。これにヒントを得て、メドック格付けの61シャトーを全て飲んでしまおうという、とても一回のワイン会では終わらない壮大な企画です。ちなみに友人は足掛け3年かけていました。ひとつのワイン会で5~6のシャトーを飲んだとしても月一回で約一年かかります。メドックの格付けシャトーのワインといえば5大シャトーも含まれるのでお財布にも体力を必要とする企画ですが、仲の良いワイン仲間と一緒にチャレンジすれば、本当のマラソンとは違った意味での達成感?も味わえるのではないでしょうか。

マニアックにいくならば、いくらでも方法はあるものの・・・

ワイン会の企画も慣れてくればいくらでもテーマは見つかります。ブルゴーニュの神様と言われたアンリ・ジャイエ。この人のワインは尋常な価格ではなくなっていますが、この人に薫陶を受けたいわゆる弟子と呼ばれる人のワインを集めてみるとか、ニコラ・ジョリーに代表されるビオディナミの生産者の系譜を追いかけてみるとか。ブルゴーニュの名門グロ一族のワインを並べみるとか、考え始めるといくらでも出てきます。

マニアックといえば、最近、すべてのワインを事前調整なしのブラインドで持ち寄り、他の参会者がブラインドテイスティングして品種や産地を探る会を8人で行いました。当日のブラインドテイスティングはもちろん真剣ですが、こういうときはそれぞれ持ち込むワインの選択もかなり工夫します。しかし、それがあだになることもあり、なんと通常補助品種に使われることの多いカベルネ・フランの100%が3本もありました。それに対して、シャンパーニュ以外では、参加全員が大好きなシャルドネやピノ・ノワールはなく、2次会では美味しいピノが飲みたい!となってしまいました(笑)

最近、気になっているテーマは音楽とワインのコラボ

ここまでワインを中心にテーマや切り口の話をしてきましたが、僕が今年やっていこうと思っているワイン会のテーマの一つに音楽とワインのコラボがあります。今までもオペラやクラシックではヨーロッパ文化つながりもあり、それなりに試みて来たのですが、もっとカジュアルにできないものかと・・・。そこで思いついたのが実に単純ですが、「年代しばり」。今年に入って、デビット・ボウイが亡くなったこともあり、その時代の音楽が妙に気になっています。そこで、80年代の音楽と80年代のワインに絞った「80’sナイト」や同じ考え方での70’sや90’sもありだなと。もちろん、日本ワインとJ-POPで” Jナイト”やダジャレ的ですが”ロックン・ローヌ・ナイト”(笑)なんていうのもよいかもしれません。こんな風にワインを楽しく飲める場所づくりができたらよいなと思っています。他にも、動物好きの仲間で集まるならば、「エチケットに動物が描かれているワインしばり」にするとか、今年はオリンピックイヤーなので、オリンピックが開催された年のその国のワインにするとか、サッカー好きならばそれのワールドカップ版をやってみるとか、ご自身や仲間の趣味を少し加えることでいつもと違ったワイン会、パーティの企画ができると思います。

是非、チャレンジしてみてくださいね!


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メドックの地図

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