「クルーズスタイル2018横浜」というイベントが4月、横浜の大さん橋で開催された。コンセプトは「そろそろ船旅~人生をかえるクルーズへ」という壮大なものだけれど、実は船旅は、旅の選択肢としてはなかなか賢いものかもしれないのだ。WINE-WHAT!?編集部はまったく知らなかった船旅の世界を疑似体験。ワインを飲みにいくのもいいかもしれない。

こちらが今回、横浜大さん橋に停泊中に、WINE-WHAT!?編集部が船内を見せてもらったセレブリティ・ミレニアム。全長294m、全幅32m。周囲にうつっている点のような人間のサイズと比べていただけると、巨大です

1日1万円くらいから乗れる

お金の話からはじめて恐縮なのだけれど、1週間の休みがとれて、家族で国内旅行をしよう、などとなったら、どのくらいの予算を覚悟するだろう? 交通費、宿泊代、食事代、お土産に、どこかにいったら入場料に……考慮すべきことは、おそらく多岐にわたり、なかなか重たい出費がシミュレートされるのではないだろうか。

ところが、ここで客船によるツアー=クルーズを選択すると、もしかしたら、ぐっと割安に、かつ楽しい休日を送れるかもしれない。というのも、クルーズは日本ではまだ利用者が少ないそうだけれど、日本の外では、賢い旅の選択肢として、メジャーな存在なのだ。

5,000人程度の人が乗船できる客船というのがこの世にはある。うち、1,000人程度は船のスタッフで、かつ、船のキャパシティには、ある程度余裕をもたせるそうなので、お客さんの数は2,000人から3,000人くらい。日々、港から港へ、年中、海を旅している。港につくたびに、お客さんを入れ替える。お客は、船の長い航海のうちの数日、お金を払って船に乗る。船はその間、移動手段、宿泊施設、娯楽施設、レストラン等を兼ねる。そして、それら移動、宿泊、娯楽、食事は、料金のなかにふくまれている船旅のコストは、1泊1万円くらいからある、というのだ。

ちなみに、世界最大の客船、「シンフォニー・オブ・シーズ」であれば、お客さんだけで6,000人ほど、船のスタッフは2,175人とのことで、8,000人以上乗れてしまう客船も世界に4隻あるという。

たとえば東京在住であれば、晴海か、横浜から出発して、神戸とか九州の港に行って、また晴海や横浜に帰ってきたりする。寄港地では、もちろん下船して、街で遊んだりしてもいい。船のなかでは、朝、昼、晩の3食がついていて、プールやジム、スパ、バーが利用できて、手品とか演劇とかミュージカルとかいったショー、子供向けのイベント、大人向けの料理教室などが連日開催されている。追加料金(50ドル程度のようだ)を支払えば、普通より豪華なレストランで食事をするとか、エステに行くとかいった、より上質な船上サービスをうけることもできる。いずれにしても、船のなかのサービスはかなり充実している。

日本発着以外にも、フライ&クルーズといって、海外まで飛行機でいって、行った先でクルーズをするという方法もあり、こちらは、さらに色々なコースがあるという。

写真は、今回、お邪魔したセレブリティ・ミレニアムの内部。プールは船の中にも甲板にもあった



スポーツジムでは、インストラクターによるクラスも開催

ヘアサロンなんかもある

「そう多くはないのですが、フライ&クルーズであれば早期予約による割引がある場合や、ご家族であればお子様は無料など、さらにお得なサービスが用意されている場合もあります」

とのことなのだ。

船ってもっとお高いイメージがありました。

船旅=クルーズのキホン

基本としておさえておくべきは、船にはクラスがある、ということだ。金額は固定ではなく、変動することもあるけれど、1日1万円くらいからさがせるのは、「カジュアル船」というクラス。その名の通り、カジュアルに、気楽に過ごしてください、という船なので、プール、レストラン、バーが船内におおく、カジノやショッピングモールなど、大型のアミューズメント施設があり、ショーやイベントもおおい。服装の規定などはほぼなく、そこまでかしこまっている必要はないので、子連れのファミリーにはもっとも向く。

もうひとつ上のクラスが、「プレミアム船」。乗客2に対してスタッフ1くらいの割合になり、カジュアル船比で、食事やサービスの質が、ワンランクあがる。好みによってカジュアルにもフォーマルにも過ごせる。このクラスは1日1万5千円から2万円くらいから。今回、船内を見学した「セレブリティ・ミレニアム」もこのクラス。

セレブリティ・ミレニアム船内のカジノ

そして劇場

最上級が「ラグジュアリー船」とよばれていて、乗客対スタッフの比率は2:1以下。他のクラスだと追加料金が発生するサービスが最初から料金にふくまれている場合もあり、一流のホテルのようなきめ細やかなサービスや、ゆったりした部屋が用意される。

ただ、今回、船旅のキホンを教えてくれた、クルーズスタイル2018横浜の主催者によると

「ラグジュアリー船のなかにはドレスコードがあるものもあり、食事などではブラックタイが基本になる場合もあります。特別感はありますが、フォーマルなので、ちょっと肩がこるかもしれません」

とのことだ。そして、初のクルーズとしてオススメなのは、船のクラスに関係なく、最も安いプランの部屋だそうだ。安い価格になると、部屋が船の内側で、窓がなくて、ミニマムなサイズになったりするのだけれど

窓があるのはちょっといいお部屋です

テラスまでついているのが最上級のお部屋です

「船外にでなくても、船内には居心地のいい場所がたくさんありますし、スペースには余裕があります。部屋を使うのは、身支度や睡眠など、ごく僅かな時間だけになりがちです。特に初クルーズであれば。お金をかけるのであれば、ディナーを豪華にするなど、船内のオプションのサービスを利用したり、部屋ではないところを思い切り楽しむほうがよいとおもいます」

こんなところや

こんなところで過ごしたほうが楽しいかもしれません

そして、経験者にも

「クルーズになれた方にも、たとえば、カジュアル船で最高級のプランを選ぶ、という手もオススメできます。実はカジュアル船にもラグジュアリー船に匹敵するようなバトラー(執事)サービスなどがオプションで用意されている場合もあり、船自体は大きく、施設も充実しています。自分好みの船旅にカスタマイズしやすいのです」

また、船には、アメリカン、イタリアン、フレンチなど、雰囲気があり、デザインや食事に個性がある。

「船によってはアミューズメントパークのように船内アトラクションが充実していて、1週間程度では楽しみきれない、というようなものもあります。何度も同じ船に乗る、特定の船のファン、という方もいらっしゃるんですよ」

こちらはセレブリティ・ミレニアムで人気のレストラン「トスカーナグリル」

トスカーナグリルの店内はモダンですが

ちょっとクラシカルなしつらえの個室もあります

壁面にはワインボトル

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
雨上がりの朝、届いたワインの雑誌。

焼き鳥とワインが結婚するってホントですか。

WINE-WHAT!?の表紙は笑っているだけ。

赤、白で、今回ロゼはないけど、

サンジョベーゼとかアシルティコとかが、

つくねとかねぎまとかに合わせて踊りだす。