ワインを飲むなら船に乗れ!?

巨大な船の旅は意外とリーズナブルだった

こちらがメインのレストランです。こちらでの食事は料金にふくまれています

ワインもオススメ

今回は、一例として、横浜大さん橋に寄港していた「セレブリティ・ミレニアム」というプレミアム船のなかをみせてもらった。この船は、そこはかとなくアメリカンな雰囲気。冬期はシンガポールに配船されていたけれど、夏期にアラスカへの配船替えの途中で、日本と韓国の港を巡っているところだという。おおきな階段が中央にある豪華なしつらえのエントランスには、ホテルのようなレセプションとコンシエルジュサービスがあり、外から戻ったお客さんには、ハーブと柑橘でフレーバーをつけた冷たい水をサーブしていた。入り口にはセキュリティがある。船内は閉鎖空間ゆえに、安全性も高いのだ。

階段のある中央は3階層分吹き抜けです

レセプション。このほか、コンシエルジュや会員限定サービスの受付もあり

セレブリティ・ミレニアムは全長294m、全幅32m。乗客は最大で2,158人、乗組員は950から1,000人だそうだ。巡航速度24ノットというのは時速でいうと44km程度なので、のんびりしている。船に詳しければ、トン数9万1千トンといわれて、サイズ感が想像できるのかもしれないけれど、筆者はまったくイメージがつかない。「ランドマークタワーが横になったくらいのサイズ」とのこと。船内は全12階層あるおかげか、とにかく巨大だ。端から端まで1kmあるといわれても、信じるとおもう。

ちなみに戦艦大和が全長263m、全幅38.9m、最大速度27.46ノットの満載時72,809トン。ミズーリが270.4m、33m、33ノットの5万8千トンだそうだ。

そんなかつての戦艦にも匹敵するサイズのセレブリティ・ミレニアム船内には、劇場あり、カジノあり、プールに、ジムに、スパに、バーがあり、ショッピングモールもある。夜はジャズのライブ演奏などもやっているそうだ。

レストランは複数あって、追加料金を要するところのほか、基本サービスにふくまれる、大きなレストランと、ビュッフェ形式のところがあって、WINE-WHAT!?はワイン雑誌なのでそのレストランのほうでワインリストを見せてもらったら、なんとまあ、押しも押されもせぬ有名ワインの名前がぞろぞろ書かれているではないですか。ヴィンテージが書かれていないので、あまり確証をもってはいえないけれど、この料金はお安いのでは?

ワインの一例です。左からコルテ・ジャーラ・リパッソ・ヴァルポリチェッラ 2015、ベル・グロ ピノ・ノワール 2015、M.シャプティエ ベルルーシュ 2015、アンジェラ エステイト ピノ・ノワール 2012、そして、ワグナー・ファミリー・オブ・ワインのエモロー・メルロー 2014。価格帯もバラエティーに富んでいます

ワインリストその1。ナパ・ヴァレー

ワインリストその2。フランス

ワインリストその3。イタリア

こちらが追加料金を払わずとも楽しめるレストランでのお料理の一例です

「船には、かなり大きなワインセラーがあります。詳細に関しては、レストランやバーで、ソムリエや担当者がいるので、聞いてみてください。リストにのっていないワインもあるそうです。また、このセレブリティ・ミレニアムでいえば、お好きなボトルをオーダーしていただいて、お食事の際やワインバーで飲みきれなかったら、船内の飲食可能な場所で続きを楽しんでいただいてもかまいません。乗船日のみ2本までなら、船にご自分のワインを持ち込んでいただくこともできますよ」

持ち込みの場合は抜栓料で20ドル程度。このあたりもアメリカのレストラン的な料金設定だ。寄港地での購入の場合は船で預かり、下船日に返却となるのでご注意を。

「そうそう、ワインといえば、セレブリティ・ミレニアムを保有するセレブリティクルーズのワインコレクションはワインスペクテイター誌でも、「値段とコンセプトの両面から選びぬかれ、質の高い生産者のワインを取りそろえたレストラン」として、賞を受賞しております。2017年度も9つの賞を受賞しておりまして、ワインスペクテイター誌がクルーズ業界を選考対象にするようになってから5年ですが、5年連続での受賞です。洋上でのワインであれば、セレブリティが圧倒的で、あの、ガーギッチ・ヒルズとのコラボワインもあるんですよ」

なるほど、どおりで……

こちらが、そのガーギッチ・ヒルズとセレブリティとのコラボワインです。CELEBRITY EXCLUSIVEの記載あり

じっと外をながめていると、多少、足元が揺れていることに気づく、という程度で、船はどっしりとしているから、船酔いはしそうもないし、甲板のプールサイドや、大きな窓があるラウンジで、海と空を眺めながらのんびりワインを飲んだら、贅沢な気分だろうなぁ。家族をさそって、クルーズしてみようか。その場合、一番問題になるのは、まとまった休みがとれるか、ということかもしれない……

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
YouTubeInstagramでも、コンテンツ配信中!
フォローをお願いいたします。

Related Posts

PAGE TOP