アルゼンチンタンゴの名手にして日本舞踊花柳流の名取、舞台女優にしてフランス映画界へ進出。司会もこなす表現者。夏美れいが「ワイン」を愛する理由とは?


どんどん引き込まれてしまう

natsumi rei

ヘアメイク/加納裕巳

撮影協力:B bar Marunouchi
東京都千代田区丸の内3-1-1 国際的ビルヂング B1
tel.03-5223-8871 www.baccarat.jp

なぜワインが好きなのかと問うと、「もっとも人間的なお酒だから」と返す夏美れいさん。舞踊家にして、女優、モデル。ひとことでいえば、「表現者」。

「同じヴィンテージや同じ畑のブドウで造られたワインでも、飲むシチュエーションや人によって感じ方はさまざま。人間だって、出会った相手や状況によって異なる印象を受けますよね? そこが面白くって、どんどん引き込まれてしまうんです」



3歳から音楽の英才教育を受け、作曲でヤマハ音楽教室の「JOC(ジュニアオリジナルコンサート)」に毎年出場、将来を期待されていたが、ケガが原因でピアノを断念。「せっかく培ったリズム感や音感を生かしてみたら?」という母親のアドバイスでダンスの道へ進む。

「社交界へ憧れる娘へ、母が薦めたのは、舞踏会などで踊られるヴェニーズワルツでした。でも、どういうわけか本能に訴えかけ、自然に体が動いてしまうようなラテンのリズムに目覚めてしまって(笑)。だから、ショーデビューはルンバ、その後サンバ、サルサとラテン系を次々に」



才能が開花して、活躍の場を増やしつつあったなか、ふと考えたのが日本人としてのアイデンティティだった。

「何かが足りない。日本人として誇れる何かが欲しいと思って、日本舞踊を始めました」

それがきっかけになりテレビ時代劇に出演。のちに花柳流名取を取得する。演技に開眼し、舞台「黒革の手帖」への出演を果たした。

夏美れい Rei Natsumi 

舞踊家・女優・モデル
日本舞踊花柳流の名取で、プロのアルゼンチンタンゴ・ダンサー。昨年フランス人映画監督の作品に初めてフランス語での演技で出演を果たす。ショートショートフィルムフェスティバル&アジアでは出演作品が9000作品中のラストノミネート9作品に選ばれ、その後世界の映画祭で上映。今年も同監督作品(日米合作映画)に出演予定。日仏友好160周年(京都・パリ友情盟約締結60周年)を記念してパリで行われるファッションショーにモデル・舞踊家として出演予定。来年1月に名披露目(名取名 花柳みれいゆ)を国立劇場にて行う。

黒いボトルは、フランスで愛されるシャンパーニュ「コレ」の「エスプリ・クチュール」。希望小売価格50,000円。http://collet.tr-market.jp



「舞台で、アルゼンチンタンゴのシーンがありました。舞台が終わってからも出演者同士、部活感覚で続けたところ、アジアチャンピオンとペアを組みプロになっていました」

プライベートでは2012年にフランス国籍の男性と結婚、フランス語を習得したことから、大使公邸でのシャンパーニュ・イベントで司会を行うなど、新たなフィールドを開拓した。

恵まれた才能とひたむきな努力はもちろんだが、彼女の場合、最も大きな原動力は「たった一度の人生をいかに楽しむか」に挑み続けることができる、純粋かつポジティブなキャラクターの力も大きいようだ。

「日本と海外のダンスを融合して世界に向けて発信したり……、映画にももっと挑戦してみたい。特にフランス語での演技に踏み込んでいきたい」と次なる目標を生き生きとした表情で語る。今年は既にフランスの名優ジェラール・ドパルドューとの共演を果たしている。

自らの感情にどこまでも素直なひと。そんな彼女と表情豊かでエモーショナルなお酒であるワインが互いに惹かれ合うのは、ごく自然かつ必然的な出来事に違いない。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
勝沼の甲州手積みしてこれでロゼワインつくろうぜ

果皮ごと絞ってみたけど白になっちまう

(中略)

I say だいたい適当でマセラシオンは

だいたい適当であざやかな

だいだい色でできたのはオレンジワイン