マガジンハウスの社員カメラマン時代、社内でワイン会を主宰。フリーランスの現在は日本のワインイベントから海外のワイナリー取材まで、ワインが香る仕事を満遍なく愛す。という写真家Kがタレントの田原可南子ちゃんにワインの楽しめるお店をナビゲート。

「紅」は、ご近所さん、ワイン業界者、黒塗りハイヤーで通う人、と客層は様々。21時まではボリュームある食事とワイン、それ以降は点心とワインが楽しめる。

グラスワインは毎月「南アフリカ」「北イタリア」などのテーマに沿って10種類前後をセレクト。隣の水新菜館から出来立てホヤホヤが運ばれる料理は、季節ごとにオススメが変わる。サービス料、チャージ代はナシ。

隣の中国料理店は父の店

テレビのバラエティ番組収録、ワインイベントへの出席など ここしばらくは女優業以外のジャンルで活躍が続いていた可南子ちゃん。

「ちょっとお疲れモードの自分に、ごほうびをあげたいなぁ」と呟いてたら、写真家Kからワインデートのお誘いが。ごほうびはやっぱりワイン、だよね。

今夜はステキなワインバーを予約していると写真家Kから聞かされ、ワンランク上のオシャレをしてみた可南子ちゃん。写真家Kとのワイン・ ミーティングは4回目を数えるけれど、第1回目ですでに探訪済みの下町情緒あふれる浅草橋に再び降り立ち、少々不安に。

ステキなバーが、浅草橋にあるものなのか?

K 「可南子ちゃん、待ってたよ!」

可南子 「Kさん、ここって以前に私たちが来たことのある中国料理店『水新菜館』じゃないですか」

K 「違う、違う。その隣の店のドアを開けてみて」

はたしてドアの奥は、漆黒と紅色を基調とし、まるで銀座や六本木の店のように粋な空間。人懐っこい笑顔で迎えてくれたのは、オーナーの寺田泰行さんだ。

寺田 「こんばんは。おふた方は以前、私の父の店にお寄りくださったそうで、ありがとうございました」

可南子 「父?」

寺田 「そう、隣の中国料理店は、私の父の店なんです」

可南子 「えっ! 隣とココとは雰囲気のギャップがありすぎる」

K 「このワインバーの奥にある扉は、隣のお父さんの店に通じているのさ。いったん外に出なくても行き来ができる。さらには、(小声で)上にとっておきの個室もある」

可南子 「お忍びデート向きなのね」

オーナーは元トゥールダルジャン東京

K 「可南子ちゃんは、近々お忍びデートの予定ある?」

可南子 「ぜんぜんないですけど。Kさんこそ、こういう店をたくさん知ってるってことは、しょっちゅうお忍びデートしてるんじゃ」

K 「いんや、忍ぶ必要ないし、俺」

可南子 「ワイン関係者だけでなく、芸能人を撮影するお仕事も多いでしょ。出会いは多そう」

K 「そういや昔、可南子ちゃんのお父さんも撮影したことあったな~」

可南子 「ハッ? 私の?」

素の表情に戻った可南子ちゃんへ、無駄のない動きで乾杯用のシャンパーニュをグッと出すオーナー。

K 「泰行オーナーは以前、トゥールダルジャン 東京でサービスの仕事をしていたんだ。サービスコンクールに出場したら、若くしてパッと日本一になっちゃった実力派なの」

可南子 「トゥー~……って?」

K 「鴨料理を看板にかかげる、パリ屈指の老舗レストラン。東京に唯一その姉妹店があって、いいワインもたくさん揃えている」

寺田 「東京店は約50平方メートル)、サッカーができるくらいの広い地下セラーに2万本所有してます。ちなみに、この店のワインは200種ほど。ワインが揃ってて中国料理と合わせられるお手頃な店って、東京でもなかなかないじゃないですか。なら自分がやってみようか、と。下町なら、都内一等地と比べてリーズナブルに良質なワインをお出しできますし」

可南子 「ふむ、Kさんがお忍びデートでココの常連になるのも納得」

K 「忍んでないってば。俺のこと、だいぶ誤解してるでしょ……」



『秘密を共有できる人と通いたくなるバーね』

田原可南子
女優、タレント。シャンパーニュ・イベントに参加し、産地をイメージしながら飲むとワインがさらにおいしくなることを発見! 料理とのペアリングにも強い興味が沸いてきたとか。
田原可南子さんの近況はInstagram@kanakotaharaを、フォロー!









水新はなれ 紅
東京都台東区浅草橋2-1-1
tel.03-5839-2077
営業時間 18:00~23:00(L.O.) 
金曜のみ18:00~24:00(L.O.) 休日 第2・第4土、日









細い階段を2階へ上がると、小さな部屋が。格子ごしに覗く下町の風景も最高のツマミだ。

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