本誌表紙には三年ぶり二回目の登場となった田中道子さん。三年ぶりに会う彼女は女優・田中道子としてのアイデンティティーをしっかり持ったさらに大人のいい女になっていた。銀座のとある昼下がり、彼女は何を想う?
田中道子
 

田中道子
 Michiko Tanaka


静岡県浜松市出身。「ミス・ワールド」日本代表に選出後、モデルとして活躍。その後「ドクターX~外科医・大門美知子」の第4シーズンでドラマデビュー。2020年4月18日より毎週土曜、テレビ朝日系で放映され、話題のドラマ「M 愛すべき人がいて」に吉田明日香役にてレギュラー出演。

 

他と比べるんじゃなく、私だからこそできる役を演じればいいんだって

弊誌のカバーを二度飾ったはじめての人。3年ぶりの登場となる女優の田中道子さんは、30歳の節目を迎えてナチュラルな美しさがぐっと増したように見える。聞けばなるほど、役者としても女性としても、充実の時間を過ごしていたのだとか。

「いいこともそうでないことも含めて、色々な経験をさせていただいたおかげで、わかったことが多くて。お酒も、高いからって口に合うわけじゃないですよね。安くても美味しいと感じるものが自分にとってのいいお酒。女優のお仕事も同じだなって思うんです。他と比べるんじゃなく、私だからこそできる役を演じればいいんだって思えるようになりました。背伸びするよりも、自分らしさを出すことが大事だなって」

だから彼女はとても自然体。コーヒーに躊躇なく砂糖を入れる様子は、見ていて気持ちがいいほどだ。

「本当は牛乳も入れたいぐらいです (笑)。私、甘党なんですよ。甘いものを我慢すること自体がストレスになるので、他を減らして甘いものを食べちゃうことも多いです」

 
田中道子
 
田中道子
 

私、可愛げがないほど合理的なんです

誰もが羨むようなスタイルの持ち主だが、ボディメイクにもさほど神経質ではないという。「もともと痩せ型で、食べても太らない方だったんですけど、やっぱり胸とかお尻とかには丸みがあった方がいいと思ったんです。それで4キロぐらい太って、メリハリを出せるように筋トレしました。でも、家で(笑)。前はジムに通っていたんですけど、移動の時間がもったいないなって。往復分なら、そのぶん自宅でトレーニングしたらよくない?って思っちゃって。私、可愛げがないほど合理的なんです(笑)」

合理的でいられるのは、集中力が並じゃないからだ。事実、ドラマ撮影で忙しい中で描いた絵が、二科 展に入選したほど。

「やるときは全力でやっちゃう方です。子供っぽいんですけど、ちょっと無理したり、頑張っている自分が好き。私、あんまり女優っぽくないのかもしれませんね。ただ、〝わがまま言った方が女優っぽいよ〞みたいに言われることもあって、そういうのはちょっと腹立たしい(笑)」

でも、常識はいつか常識でなくなる日が来るかもしれない。今回ご用意したイングリッシュ・スパークリングもしかりだが、かつてはブドウが実らなかった土地で収穫が可能になり、ワインが造られ、そして人気を博すようになったのだ。

「そういうお話、大好き! どんなことも枠にはめて考えないようにしたいですよね。せっかちで物分りが よくて時間を守る、そんな女優がいたっていいじゃないですか(笑)」

そう、彼女が枠にはめないのは、何より自分自身のこと。その自由度の高さはきっと、女優としてさらに 飛躍するための原動力になる。

「どんな役でも、演じる中で自分の新たな一面に気づく瞬間があって、それが本当に楽しい。このお仕事が、どんどん好きになっています」

田中道子