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ワイナリーロードの果実園「パティーズ・ベリーズ&バンチーズ」

ケニー奥谷のNY Winery Trips 第9回

ケニー奥谷。ニューヨーク在住のインターナショナル・ホスピタリティーインダストリー・スペシャリスト。1989年からシンガポールのウエスティン・スタンフォードホテルに勤務。その後、サイパンのハイアットリージェンシーを経て、1994年から2005年まで、ザ・プラザ・ニューヨークのアジア地区営業部長を務めた、日本人にしてアメリカホテル業界の達人だ。

そのケニー奥谷がいま、あししげくかよっているのが、ニューヨークのワイナリー。
摩天楼から、クルマで1-2時間。美しい海と自然に恵まれたロングアイランドには、40を越えるワイナリーがあり、「ニューヨークのボルドー」と称される。
ケニー奥谷によるニューヨーク ワイナリー探訪記第9回では、ベリーをピックするのだった。そのこころは?

この記事はニューヨークの日本語情報紙「よみタイム」Vol.237 2014年9月5日発行号
掲載の、「NYワイナリー探訪 UNCORK NEW YORK」をもとにしています。

 

ブルーベリーをピックするぞ!

「このアイスクリームは超おいしいぞ!」と、お父さんが言う。

子供たちは「ブルーベリーをピックするぞ!」と、腕まくり。

無邪気に喜ぶ顔を見る時間は楽しい。ワイン畑に寄る時間が少なくなることもかまわずに、みんなでベリー畑の中へ。

この看板が目印

ロングアイランドのワイナリーロードには果実園も点在している。「パティーズ・ベリーズ&バンチーズ(「Patty’s Berries & Bunches)」はそのひとつ。

見渡すかぎりの花畑の脇に用意された、ブルーベリー(7月~8月)、ブラックベリー(8月)、ラズベリー(7月~9月)、ストロベリー(6月)畑。

5ドルで借りた籠を下げて中に入り、自分でピックしてくる。通いなれたワイン通は、ここでピックしたベリーを、スパークリングワインをテイスティングするときのつまみにする。

両親から受けついだポテト畑を、パトリシアは24種類ものベリーと15種類の花を育てる40エーカーの農園に作り変えた。トラクターを修理し、ウォーターパイプを移動させ、農園を運営するのは大変な力仕事だ。

だが、彼女は言う。「だって、私が育てたものがテーブルの上に乗って、多くの人々を楽しませるのよ。想像しただけでも、やりがいのある仕事でしょ」と。

5月から10月にかけて咲いたフラワーは花嫁やフラワーショップの人々を喜ばせる。残されたベリーとフラワーは、ハチが蜂蜜を作り出す元となる。

農園つくりたてアイス

パトリシアの娘ジェニファーは、ロングアイランドの農園で取れたてベリーと蜂蜜からアイスクリームをつくったパイオニア。季節折々のベリーがあるときしかつくれないアイスクリームだ。

ここに、大人を驚かすほどの味を出す秘密があった。


今回紹介した果実園
Patty’s Berries & Bunches

410 Sound Ave Mattituck, NY 11952

www.pattysberriesandbunches.com


この記事を書いた人

ケニー 奥谷
ケニー 奥谷
奥谷啓介。ニューヨーク在住。インターナショナル・ホスピタリティーインダストリー・スペシャリスト 。慶應義塾大学卒。
ウェスティン・ホテルズ 初の日本人学卒スタッフとして、アジア地区セールスオフィスに入社。1989年よりシンガポールのウエスティン・スタンフォードホテルに勤務。その後、サイパンのハイアットリージェンシーを経て、1994年から2005年まで、ザ・プラザ・ニューヨークのアジア地区営業部長を務める。2005年、ザ・プラザの閉館とともに退社。現在、文筆、講演、コンサルテイング活動を行いながら、ニューヨークと日本を行き来する日々を送る。

雑誌「男の隠れ家」や「日刊ゲンダイ」で連載記事を掲載。著書に『世界最高のホテル プラザでの10年間』『海外旅行が変わるホテルの常識』『サービス発展途上国日本』『なぜ「お客様は神様です」では一流と呼ばれないのか』『超一流の働き方』がある。

公式サイト:okutanikeisuke.com

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