秋風が吹き抜ける、暖かい日差しのなかで
収穫の秋。今回ご協力いただいた「さっぽろ藤野ワイナリー」は、2009年に醸造を開始したシティワイナリーで、札幌中心部から車で約30分の近距離にある。
北海道の10月といえば、昼と夜の寒暖の差が大きく、平均気温は10度。でも、この日は例年よりも気温が高く、最高気温17℃と恵まれた。北海道内外から参加した15名のワイン・ラヴァーたちは、青空のもと、ワイナリーガーデンの広い敷地を散策し、栽培&醸造担当の浦本忠幸さんからブドウ畑でレクチャーを受けた。
浦本さんは、なるべく除草剤や農薬を使わずにブドウを育てていることや、気をつけなければならないブドウの病気などについて語った。
酸化防止剤を控えめにし、天然酵母で発酵させることで身体に優しい味を目指している、というのが浦本さんのこだわりだ。
その後、ワイナリーガーデンの芝生へ移動し、発売になったばかりの最新銘柄「ピノ・ノワール2016 三氣の辺(みきのほとり)」をテイスティングした。続いて、すでに終売の「ナイヤガラ ナチュラルスパークリング2016」がサプライズで登場。参加者からは歓喜の声も!
ゆるやかな秋風が吹き抜ける暖かい日差しのなかで、写真を撮ったり、ワインを味わったり、思い思いに自然と触れ合うひとときを過ごした。
ワイナリーの庭で、心地よい野外テイスティングを終えると、併設するカフェレストラン「ヴィーニュ」へ移動してランチタイム。まずは、発売直後の「LOHAS CLUB スパークリングロゼ 2016」で乾杯。柑橘系のピンクグレープフルーツを思わせるフレッシュな酸が、この日の爽やかな秋晴れに重なった。
乾杯のあと、レストラン限定の白ワイン「ヴィーニュ」と直売所限定「セイベル2015」赤で、料理とのペアリングを楽しむ。自家菜園で育てた野菜を使ったオードブルやサラダのほか、魚介のパスタ、最後にブドウ仕立てのスイーツというのがこの日のメニューだった。
自然派スタイルのワインとシェフの手作り感あふれるオリジナル料理を満喫、お腹と心を満たしたあと、醸造所へ。そこで、この日に収穫したブドウ、キャンベルの選果、手徐梗作業を体験。最後に直売店での買い物タイムを済ませると、プログラムは終了である。
滞在時間約4時間。ワインづくりの現場を経験し、つくり手の情熱や心意気に触れたことで、参加者のみなさんも、さっぽろ藤野ワイナリーのファンになったに違いない。「これぞワイナリー体験!」という感想が飛び交い、笑顔があふれるなか、参加者たちは帰路に就いた。2017年のヴィンテージを手に取るのが今から楽しみだ。参加者のみなさんで、ほんの一部とはいえ、つくったのだから、発売が待ち遠しい。
お世話になったさっぽろ藤野ワイナリーのみなさまに心から感謝申し上げます。