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カベルネのブレンドの世界一決定戦「マスター・ブレンド・クラシフィケーション」 日本初開催!!

主催者で「ウルフ・ブラス」のワインメーカーのクリス・ハッチャーさんに聞く

グローバルなワイン・カンパニー「トレジャリー・ワイン・エステーツ」のフラッグシップブランド「ウルフ・ブラス」の日本市場での直輸入販売が昨年春から始まった。それを受けて、「ウルフ・ブラス ブラック・ラベル」を含むカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドのベストを決めるイベント「マスター・ブレンド・クラシフィケーション」が東京で開かれた。

 

2017年中国大会では「ブラック・ラベル」が最高スコアを

トレジャリー・ワイン・エステーツは、1966年にオーストラリアのバロッサ・ヴァレーで設立された自社の「ウルフ・ブラス」の実力にそうとう自信があるのだろう。というか、自信があるのだ。でなければ、世界の名だたる超一流の名品とともにブラインドテイスティングによってスコアをつけるなどというイベントを主催できるはずがない。

「マスター・ブレンド・クラシフィケーション(MBC)」と名付けられたこのイベント、2017年4月、中国・西都のワインフェアに合わせて実施されたときは、「2012年ヴィンテージのカベルネブレンド」というくくりで、世界中から集められた400種以上のワインを、中国の主要ワインジャーナリスト、メディア、ソムリエなど、20人の審査員がブラインドでテイスティングした。その結果、ウルフ・ブラスのブラック・ラベルとフランスのワイン3種が最高得点となる「93/100点」を獲得、ウルフ・ブラスの名を高からしめた。

主催は「ウルフ・ブラス」のチーフ・ワインメーカーであるクリス・ハッチャー氏。スコアはブラインドテイスティングによるから、もしも自社のウルフ・プラスが××で××なんてことになったら、ハッチャーさんの面目丸つぶれ、バツが悪いったらありゃしない、に違いない。

安心してください。

ウルフ・ブラスはすでに9,200以上のメダル、トロフィーを獲得している、世界に誇るヴァロッサ・バレーのカベルネなのだ。「MBC」は2012年にメルボルン、トロント、ロンドンで開かれたの最初で、その翌年の2013年大会では2009年ヴィンテージを集めて、「ウルフ・ブラス ブラック・ラベル2009」が、シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ、シャトー・ラトゥール、シャトー・デュクリュ・ボーカイユと並び、トップスコアの「92点/100点」を獲得している。

「MBC」はウルフ・ブラス ブラック・ラベルのためのイベントともいえるわけだけれど、審査員諸氏もこんなに超一流のワインをイッキにテイスティングできる機会はなかなかないだろうから、喜んで応じるでしょう。

その「MBC」が、2017年11月28日、ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町を舞台に、東京で開催された。

東京では、2013年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドをテーマに、世界の名品20種類を、日本のワインジャーナリスト、ソムリエなど20名がブラインドテイスティングで評価した。豪華絢爛なワインリストは次のようになる。

リッジ モンテ・ベロ
ウルフ・ブラス ブラック・ラベル
オーパス・ワン
ジョセフ・フェルプス・インシグニア
オルネッライア
シャトー・ムートン
シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン
シャトー・ランシュ・バージュ
シャトー・コスデストゥルネル
カレン・ダイアナ・マデリン
シャトー・ベイシュヴェル
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
アルマヴィーヴァ
サッシカイア
シャトー・マルゴー
シャトー・オー・ブリオン
ソライア
シャトー・モンローズ
ドミナス・エステート・クリスチャン・ムエックス
シャトー・ラフィット 
(順不同)

結果は別項に記したように、上位をアメリカとオーストラリアが独占。ボルドー五大シャトーは3位以下に甘んじる結果となった。意外ともいえるし、そうでもないともいえる、かもしれない……。

2013年ヴィンテージといっても、カリフォルニアとボルドーはもちろん、オーストラリア一国だって広大なのだから、「2013年ヴィンテージのカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド」というくくりで結果を云々することに対してさまざまな意見があるだろう。

イベント終了後、クリス・ハッチャー氏にそこのところを聞くチャンスがあった。

「今回のイベントで、世界有数のカベルネ・ソーヴィニヨンとともにウルフ・ブラスの『ブラック・ラベル』をテイスティングいただくことができたことをうれしく思います。

そして、私たちが最高のオーストラリア産のカベルネを作り続ける手法、創業時から受け継いでいるものを変えないこと、常に変革と革新を続けていることを理解していただければ、それがイベントの成果ではないかと思います」

控えめな答のなかには、ハッチャーさんの矜持と強い意志を記者は感じたのだった。これはぜひとも、自分の舌で確かめなくては……。というには高過ぎる……。クーッ……。

スコア結果

1位 93点
リッジ モンテ・ベロ
Ridge Monte Bello

2位 92点
ウルフ・ブラス・ブラック・ラベル Wolf Blass Black Label
オーパス・ワン Opus One
ジョセフ・フェルプス・インシグニア Joseph Phelps Insignia

3位 91点 
オルネッライア Ornellaia 
シャトー・ムートン Chateau Mouton 
シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン Chateau Pichon Longueville Baron 
シャトー・ランシュ・バージュ Chateau Lynch Bages 

4位 90点 
シャトー・コスデストゥルネル Chateau Cos d’Estournel  
カレン・ダイアナ・マデリン Cullen Diana Madeline 
シャトー・ベイシュヴェル Chateau Beychevelle
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ Chateau Leoville-Las Cases
アルマヴィーヴァ Almaviva
サッシカイア Sassicaia
シャトー・マルゴー Chateau Margaux
シャトー・オー・ブリオン Chateaux Haut Brion 
ソライア Solaia 
シャトー・モンローズ Chateau Montrose 
ドミナス・エステート・クリスチャン・ムエックス Dominus Estate Christian Moueix 

5位 88点 
シャトー・ラフィット Chateau Lafite 

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不肖ヤマダヤスシ編集長
北海道札幌生まれの道産子。いつも目の前のことだけを考えている。いまこのときを切り抜ければ、人生はなんとかなる! 善人なをもて往生をとぐいはんや悪人をや。

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