ワナカ湖が一望できる高台
ピョンチャン・オリンピックで世界が賑わうこの2月、念願かない、ワインショップ・オーナーやワイン講師の方々とニュージーランド縦断の旅へ出かけることができました!
最初に向かったのは、世界でもピノ・ノワールの生産地として名を馳せるセントラル・オタゴにある、世界屈指の美しいワイナリーと呼び声高いリッポン・ヴィンヤード・アンド・ワイナリーです。ニュージーランド南島の南部クイーンズタウン空港から車を走らせること約1時間。オタゴ地方の中心地のオアシス、ワナカ湖が一望できる高台にあります。
ワナカにヴィティス・ヴィニフェラ種のブドウ樹が植えられたのは1975年のこと。この地に入植したミルズ家の3代目ロルフが実験的に試みたのです。セントラル・オタゴにおけるパイオニア的存在と謳われるワイナリー、リッポンの幕開けでした。
リッポンを取り仕切るミルズ家により土地は守られ、現在は、フランス・ブルゴーニュでの修行経験を持つ4代目当主ニック・ミルズ氏とそのチームによる献身的な管理により、新世界では珍しく灌漑を行わず、またバイオダイナミック農法が行われています。
ブルゴーニュで研鑽を積んだニック・ミルズ氏によって、できあがったワインは世界的にも高い評価を得ています。
しかし、ブルゴーニュ・ヴァラエティにこだわるわけではなく、このワナカの地にふさわしいブドウを栽培しています。彼のワインが素晴らしいのは、自然によって育まれたブドウを活かすワインづくりの賜物と言えるでしょう。