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シャンパーニュ上空をドローンが翔んだ日

ソムリエ 大越基裕の新たな視点

JALワインアドバイザーをはじめ国内外の様々なプロジェクトに招かれ活躍するソムリエ大越基裕氏。ワインはもちろん、日本酒やコーヒーまでジャンルを超えてテイスターとして引っ張りだこの彼が、自身が事業主としては初めてのプロジェクト「Art of Champagne」を始動した。Art of Champagneは、動画配信サービスにシャンパーニュの頒布会を組み合わせたユニークなもの。昨年の夏に行われたシャンパーニュでの現地取材は全14生産者を徹底的に取材し、17村すべてのグラン・クリュをドローンによる空撮映像に収めた。

公開をスタートしたArt of Champagneについて、その舞台裏に迫った。

このページは、

Art of Champagne(アート オブ シャンパーニュ)

掲載の、『シャンパーニュ上空をドローンが翔んだ日~ソムリエ大越基裕の新たな視点~』からの転載です。

僕自身が一番ワクワクし、一番見たかったものを見ることができました。

ーー早速ですが、サービスの中心となる映像について聞かせてください。

映像は昨年の7月に数週間取材を行い、そこで撮影した膨大な映像を元に制作しました。普段、映画やCM業界を中心に活躍しているカメラマン、ビデオディレクターをプロジェクトチームに招き入れ、現地にかなり本格的なカメラや機材を持ち込みました。

僕は現地のコーディネーターや通訳も兼ねてべったり張り付きで取材に同行しましたが、振り返って、やっぱり一番印象に残っているのはドローン撮影ですね。

シャンパーニュの17村にある全てのグラン・クリュの畑をドローンで撮影するというのは、おそらく世界でも初めての試みだったと思います。

結論から言うと、僕自身が一番ワクワクし、一番見たかったものが見ることができたと感じています。

シャンパーニュにもテロワールがあることが腑に落ちる体験

実は、昔シャンパーニュは好きではなくて。(まだソムリエになりたての頃ですが)
というのは、何かシャンパーニュというものにテロワールというイメージを抱けなかったから。

今となって思うのは、テロワールを知っているからこそ、各地の細かな味わいの違いを知っているからこそ、それらを織りなして一つのシャンパーニュという作品ができることが理解できる。

僕はこれまで何度となくシャンパーニュは訪れていますし、ワイン業界の方、ソムリエも、情報として知っているシャンパーニュのグラン・クリュというものはもちろんあると思います。しかし、今回それを空から見ることができたのは、とても新鮮で新しい情報でした。

例えばそのエリアに、起伏の差、斜面の向き、どのような自然環境が周りにあるか、どれくらいの距離感だったのか。

そういう本当に細かいことですが、上から見ることでしかわからないことがこれだけあるんだな、と初めてわかったこと。

その一つ一つの差異、テロワールから味わいが生まれているんだとあらためて理解することができました。

現地に取材で同行した僕が一番楽しみ、勉強になり、新しい知識を得ることができました。

ーー今回訪問したメゾンは大手から小規模生産者までバラエティに富んでいますね。

そうですね、空から見た畑にも、それぞれの特徴が表れています。

余談ですが、慣れない撮影や取材で硬い表情だった彼らが、自分の畑を初めて上空から見て、非常に興奮し、驚き、喜んでくれました。それも嬉しい副産物でしたね。

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