ケンゾー エステイト

妥協を許さない完璧主義

魂が宿っているようだ

こうしてブドウが実る畑から、それをワインとして仕込む醸造棟、樽熟成が行われるケイブまでその流れを追い、いざ、テイスティングに望めば感慨もひとしお。

季節が季節ならば森を覆う朝靄と、ソーヴィニヨン・ブランから造られる白ワイン「あさつゆ asatsuyu」の、名前の由来ともなったブドウに潤いをもたらす朝露を見ることができるかもしれない。

カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが絶妙のバランスでブレンドされた「紫鈴 rindo」、2014年ヴィンテージからメルロー主体の右岸スタイルに進化した「紫 murasaki」、カベルネ・ソーヴィニヨンの高貴なる力強さを表現する「藍 ai」。

いずれのワインも、かつてのカリフォルニアワインにありがちな押し付けがましい濃厚さや重みが感じられず、端正で気品に満ち溢れている。夢の実現に心血を注いだひとりの日本人の魂が、これらのワインに宿っているようだ。


柳忠之のテイスティングノート

あさつゆ asatsuyu
ソーヴィニヨン・ブランに若干のセミヨンをブレンドした、ワイナリー唯一の辛口白。グレープフルーツやレモンのフレッシュなアロマ。溌剌とした酸と張りのあるボディ。

紫鈴 rindo
カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを主体に、5つの品種がブレンドされたこのワインは、クラシックなボルドーを彷彿とさせる。必要にして十分な凝縮感とストラクチャー。

紫 murasaki
メルローを主体としたボルドー右岸タイプの赤ワイン。新鮮なベリーのアロマに香ばしいオーク。たおやかな果実味にきれいな酸味がバランスをとる。ビロードのような口当たり。

藍 ai
カベルネ・ソーヴィニヨンが90%を占め、集中力に富み、凝縮感溢れ、力強い。キメ細かなタンニンをもち、骨格はしっかり。ピュアな酸味と調和。気品の感じられる赤ワイン。

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