• TOP
  • #WINE
  • ワインの故郷、ブルゴーニュ その3

ワインの故郷、ブルゴーニュ その3

マルサネ

シャブリ&グランオーセロワ地区を出て南東へ。いよいよ、かつてのブルゴーニュ公国の首都、ディジョンに入る。
マルサネ

コート・ド・ニュイの北は評判ぐんぐん上昇中!

ディジョンの少し南、コート・ド・ニュイの一番北に位置するマルサネ。17世紀までは、同じくコート・ド・ニュイのジュヴレ・シャンベルタンやニュイ・サン・ジョルジュなどと等しい価格で取引される、高級ワインの産地だった。

しかし、人口密集地のディジョンに極めて近いという地の利もあり、19世紀に、ピノ・ノワールを捨て、ガメイを植えて、テーブルワインを大量に造った。この戦略は成功し、マルサネは潤い、いまも村内の教会や役所に当時の栄華がうかがえる。ところがほどなくして、インフラの発展で、もっと南の産地のワインとの価格競争になると、苦戦を強いられ、20世紀初頭には、畑の面積が激減。1920年代、ロゼによって復活の兆しが見え、その際、ガメイに代わって植えられたピノ・ノワールから再び、赤ワインが造られるようになって、現代に至っている。

1960年以降は、マルサネの生産者はコート・ド・ニュイ ヴィラージュというAOCをつくろうと活動したが、周辺の村の同意をえられず、頓挫。1987年に、マルサネとして村名アペラシオンを取得することになる。

21世紀にはいってからは、生産者の努力が実を結び、評価はうなぎのぼり。なにせ、かつてはグラン・クリュに比肩する産地。北のシェノーヴもふくめて、AOCの範囲を広げようとしているいっぽうで、村内からプルミエ・クリュの候補地が出てきている。

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
YouTubeInstagramでも、コンテンツ配信中!
フォローをお願いいたします。

Related Posts

PAGE TOP