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母方から銘醸畑を継承 ワイン造り12年目の新星

ブルゴーニュの新しき造り手たち Domaine Joannet(ドメーヌ・ジョアネ)

コート・ドールの目抜き通りから丘向こうのオート・コートへ。マレイ・レ・フュセイという小さな村にあるドメーヌ・ジョアネの若当主、ファビアン・ジョアネさんは35歳。ボー
ヌの醸造学校で学業を終え、2007年にドメーヌ入りした。

ファビアン・ジョアネさん

35歳のイケメン。ボーヌの醸造学校で学び、その後、ヴォーヌ・ロマネのドメーヌ・ビゾで修行した。

この地域の造り手の多くがそうであるように、祖父、曽祖父の時代はカシスや穀物も扱う複合農業をしており、ブドウの栽培とワイン造りに特化したのは父の代からという。

所有する畑はオート・コートとペルナン・ヴェルジュレスのほか、ヴォーヌ・ロマネの村名畑や一級畑レ・シュショも。母がヴォーヌ・ロマネの名門カシュー家の生まれで、これらの畑を相続した。現在、21ヘクタールの面積を耕作している。

ドメーヌ・ジョアネ

セラー兼住居の看板は、ドメーヌ・ミシェル・ジョアネ。ファビアンさんの父親の名前。

「ここでワイン造りを始めて12年が経ちますが、果実の状態に応じてどう醸造すべきか、毎年が勉強です」と語るファビアンさん。

2年前に最新の空気式圧搾機を導入したが、白は優しく搾れてミネラルが感じられる反面、オイリーな舌触りが足りない。それで旧式の圧搾機との併用にした。

またブドウの成熟には除葉が必須とされるが、2015年のような暑い年はブドウが日焼けしてしまったという。「新しい機械や技術がつねに正しいとは限りません」。

赤ワインの醸造は、ピジャージュ派の父に対して彼はルモンタージュ派。「色は薄くてもストラクチャーがあり、余韻の長いワイン」が、彼の理想とするスタイルだそうだ。

ドメーヌ・ジョアネのワイン

左はペルナン・ヴェルジュレス・ブラン(2017年は5,500円)。南東斜面の2区画で栽培されるブドウを小樽発酵。3分の1が新樽。果実味とミネラル感がほどよいバランス。右はドメーヌの金看板、ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・シュショ(2017年は15,800円)。0.4ha所有し、年に1500~2000本生産。骨格がある一方、ビロードのような舌触りと喉越し。

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