勘を取り戻す旅

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2015年9月17日、羽田空港の国際線到着ロビーにフランスから帰国したばかりの石田博の姿があった。

「約9カ月、日本と海外を何度も往復しながら世界の主要なワイン産地と消費地を訪れてきました。久しぶりに国際的なソムリエコンクールに出場する私にとって、この旅は勘を取り戻す武者修行のようなものでした。期待以上に大きな収穫がありました。やっぱり世界の中に自分を置くことは大事だと改めて感じました」。

今回、石田が訪れたのは、フランス、スペイン、アメリカ、チリ、アルゼンチン、オーストラリア、香港と、広い範囲に及ぶ。

「最近のコンクールではヨーロッパ以外のワインの比重が増していますから、南北アメリカからオセアニアまでひと通り回っておきたかったのです。香港は世界大会の前哨戦となるアジア・オセアニア大会が開催される場所です。現地の状況を事前に知っておくことに意味があると思いました」。

ワインを取り巻く環境は今、急速に変化している。新しいワイナリーが世界各地で続々と誕生し、中国やジョージア(旧グルジア)などが生産地としてクローズアップされたり、これまでワインを飲まなかった国や地域で急激に普及している。カバーすべき国数は98年当時で20カ国。現在は30数カ国に増加している。

「コンクールの種目のひとつである筆記試験では、数週間前にワイン業界で起きたニュースが出題対象になったことがあります。今はインターネットがあるので、 新しい情報が得やすくなりましたが、それでも現地の感覚には勝てません。世界のワイン市場を相手にしている人々と直接話をすることで、何が注目されているか知ることができるのです」。

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WINE-WHAT!? 編集部
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