オーストラリアの食とワインの文化は創造性に富んでいる。シドニーやメルボルンの人気レストランの斬新で洗練されたスタイルは刺激的だ。恵比寿にオープンしたモダン・タイ・レストラン「Longrain(ロングレイン)」も、オーストラリアらしいクリエイティブな食体験が楽しめる。オープンしたばかりの注目店をワインホワット!?がレポート。

シドニーで人気のモダン・タイ・レストラン

恵比寿ガーデンプレイスのメインタワーである恵比寿ガーデンプレイスタワーの39階。8月26日にリニューアルオープンした展望レストラン「Top of EBISU(トップオブエビス)」に、その店はある。窓からの夜景は実に美しい。モダンにデザインされた室内、そして見た目も美しいクリエイティブな料理。サプライズに溢れたレストランだ。

お店の特徴は「SPICY(辛さ)、SWEET(甘さ)、SOUR(酸味)、SALTY(塩気)の4つの要素で、色鮮やかに表現されるタイ料理」なのだそうだ。フレッシュなハーブやスパイスをふんだんに使用したアロマティックな香りが魅力的な大皿料理を、スタイリッシュな空間で楽しめる。

 

見た目も楽しい料理の数々

オーストラリアでタイ料理がどう進化したのか。それは、見た目でもわかる。見て欲しい、このおしゃれな盛り付け。ユニークで洗練されている。従来のタイ料理のイメージとは少し違う。

ベテルリーフ

『“ミャンカム” 海老 ピーナッツソース』
ミャンカムは「一口で色々なものを食べる」という意味を表し、タイでは料理のスターターとして親しまれている。

 
“エッグネット”ビーンスプラウトサラダ

『エッグネット』
香り豊かな甘めのドレッシングで和えた豚・海老・ビーンズスプラウトに、網目状に焼かれた卵を被せたユニークな見た目が印象的な、サラダ感覚の料理。

 
グリーンカレー

『グリーンカレー』
フレッシュハーブをふんだんに使用。オリジナルブレンドのカレーペーストにココナッツミルクとチキンストックで、ホット&スパイシーな仕上がり。

味も進化している。スパイシーな上にハーブの香りも強いのだが、食べやすい。従来のエスニックによく感じるような「くせ」は強くない。ソースや味付けに工夫がある。いわゆる和の手法、洋の手法を駆使して、ワインに合うタイ料理に進化しているのだ。

 

ワインとの相性は抜群

この日、合わせたのはオーストラリアワインの「ロッキーガリー・リースリング」。エキゾチックな果実やリンゴ、柑橘類が重なった複雑な香りを持つワインだ。タイ料理のスパイシーさや香りの豊かさには、華やかな白ワインがよく合う。リースリングは、まさにどんぴしゃり。ソーヴィニヨン・ブランも合いそうだ。

2本目をどうするか悩んだのだが、スパイス料理に合うロゼやオレンジワインにも力を入れていると聞き、オーストラリアのロゼワイン、スモールフライを合わせ流ことにした。使っているブドウ品種がサンソーとグルナッシュという変わり種。ロゼというよりオレンジ。果実味もあり、ほんのり甘さもあるのだが、フィニッシュはドライ。グリーンカレーのスパイシーさも和らげてくれるというかすっきりさせてくれる。なるほどスパイス料理との相性は抜群だ。

ロッキーガリー・リースリング

ロッキーガリー・リースリング。タイ料理との相性は抜群だ

 
スモールフライ

オーストラリアのオレンジ色のロゼ、スモールフライ。

恵比寿ガーデンプレイスという立地、スタイリッシュなデザインの店舗、サプライズのある美しい料理、そして豊富なワインリスト、こんな店を、食通たちが見逃すはずがない。人気が出るのもよくわかる。

デートにもおすすめだ。ディナーコースは4800円と5500円の2種。ランチは、サラダとメインディッシュの組み合わせで1300円から。リーズナブルな金額で、パートナーにサプライズをプレゼントできる。

ワクワクさせてくれるレストランが、またひとつ恵比寿に増えた。

グリフ・パメントとサム・クリスティ

エグゼクティブシェフのグリフ・パメント氏(左)とオーナーのサム・クリスティ氏(右)

Longrain
東京都渋谷区恵比寿4-20-3
恵比寿ガーデンプレイスタワー39F
月曜〜金曜 11:00-16:00 (L.O.15:00) / 17:30-23:00 (L.O.22:30)
土曜・日曜・祝日 11:30-23:00 (L.O.22:30)
TEL 03-5424-1300
http://longrain.im-transit.co.jp//

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WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
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表紙の美女は女優・飛鳥凛さんです。もうお腹いっぱいだけど、おかわりしちゃおうかな〜。すいません、もう1冊ください!