「ばくだん」という名の快楽 上野「金太楼鮨」

寿司屋の人気裏メニューのひとつ。
さまざまな鮨ネタの切れ端などを納豆や卵と混ぜて食べる賄い料理なのだが、これが実は絶品。
だからメニューにはなくても、常連になると、これを肴に酒を飲めたりする。
最近では表メニューに載せる店も増えてきたが、金太楼鮨は、その先駆けの店と言える。

金太楼鮨のばくだんは、
納豆、中落ち、いか、たくわん、オクラ、生卵、山芋、うに、いくら、とびこ、ねぎなどが入っている。
材料は、旬によって、店によってちょっと違うときもあるようだ。ちなみに、金太楼鮨は関東各地に20店舗以上ある。

それを、よくまぜて食べる。酒のつまみにも、ごはんのおかずにもよく合う。
私は、金太楼鮨に来ると、中華料理店で、まずビールと餃子を頼むように、
必ずばくだんとビールを最初に注文する。
それから、じっくりと今日は何を食べるかを考える。

そうそう、ここにはワインもある。
面白いなぁと思うのは、ばくだんが、赤にも白にも合うこと。
シンプルに美味しいのだが、味わいは複雑で奥深い。

金太楼鮨は、実は飾り寿司でも有名だ。江戸前鮨の技術をしっかりと受け継いでいる店でもある。
きちんと仕事がしてある職人の鮨が食べられる。つまり、うまい。
さらに、この店がいいのは、刺身や鮨だけでなく、バター焼きなどの洋風アレンジのメニューがあったりすること。
のんべにとっては、寿司屋と言えど、醤油味だけでは飽きてしまう。
ちょっと洋風の味を間に入れるだけで、酒を長くおいしく飲めるのだ。

回ってる寿司も私は大好きだが、たまにはカウンターに座って、職人と話しながら粋に呑みたいと思う。
そんなとき、この店を知っていると重宝だ。
なにしろ安い。私のような呑んべでも、かなり呑んで食べて一人5000円は超えない。
うまくても高い店は、私はすすめない。安くてうまい店こそ、価値があるのだと思う。

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よくかき混ぜて、ノリに包んで食べるのもうまい。

東京・上野「金太楼鮨 不忍店」
東京都台東区上野2-11-8
03-3836-3981

この記事を書いた人

hideppo
呑んべえで食いしん坊のおやじライターhideppoです。毎日、飲み歩いているお気に入りの店や、出張先や旅行先で見つけたおいしい店を、紹介していきます。ライターとして、あえて写真を撮らず、文章だけでおいしさや魅力をお伝えできる力をつけたいとチャレンジしています。自分の舌で納得した、安くてうまい店を中心に紹介します。でも、たいてい呑みながら書いているので、酔い加減によっては、同じことを繰り返したり、つじつまがあわなかったりもしますが、あしからず。

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