和の食 いがらし
“エルツイオネ”1614 カリカンテと「チョウザメの石焼きウニ添え」
& ”アラストロ”と「生け鮎の唐揚げ」
西麻布「つくし」で修業を積んだ五十嵐明良さんが2008年恵比寿に構えた「和の食 いがらし」。手ごろな価格のコースを提供し、若い世代へも日本料理の間口を広げる。
「”エルツイオネ”1614・カリカンテ」に合わせる一品目は、「チョウザメの石焼きウニ添え」。自ら国内のキャビア産地を訪れた際、チョウザメの身のおいしさに驚いたことからメニューに登場するようになったという。
「酸とミネラルがしっかりしているので、出汁の風味より魚に合う。ウニの甘味を引き立ててくれるところもいいですね」と五十嵐さん。ワイン名の”1614″はエトナ山が大規模噴火し、ブドウを育む土壌が形成された年。そんな名前に合わせて、熱した石を使った”石焼き”というアイデアも抜群だ。
続いて二品目は、「生け鮎の唐揚げ」。普段から、産地違いや生け鮎&氷〆天然鮎の食べ比べなどをメニューに盛り込む店主得意の素材だ。対するは、完熟した果実のボリュームを持つ、柔らかな味わいの「アラストロ」。
「ふくよかさのあるワインなので、鮎は唐揚げに。後口に心地よい苦みが残るので、ワタの苦みと合いますね!」。
たで酢のかわりに「ゲンキナ」という山形産野菜を酢でのばしたもので苦みを足し、チーズのようなコクを持つ、卵黄の西京味噌漬けを添えるセンスも◎!
和の食 いがらし
住所:東京都渋谷区恵比寿4-9-15 HAGIWARA BLDG.5 2F
tel.03-3447-9893
営業時間:18:00~最終入店21:00
休日:日・祝日