大の男子等をたくみにいけどり、財布の底を叩かせた、狸よりも上手に化かす怪物がいたことから「狸小路」と名づけられたという札幌の中心地はいま、オシャレなワインバーやバル、居酒屋で盛り上がっているそうです。いったいどんなお店があるのか? 「札幌100マイル」のオサナイミカ編集長に教えてもらいました。

はしご酒案内人








オサナイミカ
 「札幌100マイル」編集長
 

札幌生まれ・札幌育ち。
リクルート発行の生活情報サンロクマル(現ホットペッパー)で飲食店ページを担当。その後、美・食・“充”を発信するサイト「札幌100マイルズ」の立ち上げから編集長として日々大好きな札幌&北海道の魅力を精力的に発信している。同サイト内の編集長ブログ『オサナイミカのつぶやき』には、お酒を愛してやまない彼女の気持ちがつづられている。





第1のコース:ワイン好きに◎のお店 de はしご酒



1軒目→CANTINETTA SALUS 

〜人気店が集まる人気通りの人気イタリアンバール〜

天井の高い店内の壁面に並ぶイタリア全州のワイン。男女問わず、オーナーソムリエールの福島さんとの会話を楽しみにしている方も多く、カウンター席も人気。

人気店が集まっている札幌の人気ストリート南3条通りにオープンして9年目を迎え、オープン当初から人気のイタリアンバール。

9年たった今もその人気は衰えることなく、常連客はもちろん、フラリと訪れた観光客も、いつでも明るく迎え入れてくれる。懐が深いんです。ともかく店内の雰囲気がよくて、居心地がイイ。

最大の特徴は、イタリア全20州のワインが揃っていること。壁一面に並ぶボトルは、ストックを含め約400種! グラスワインも常時14~15種類の用意があり、3日間くらいで銘柄が入れ替わる。リピーター泣かせである。グラスのお値段も550円~950円と、3桁以上にしないのが開店当初からのモットーとか。そしてノーチャージ! 気軽に立ち寄れるでしょ。

16時からの営業とあって、“0次会”利用も多く、もちろん〆のエスプレッソを味わいに終電前に駆け込むお客も! まさに、イタリアンバールそのものの雰囲気。

フードメニューは北海道産の食材を使用した旬のひと皿が黒板に並び、軽くつまみたいときも、がっつり食べたいときも、〆に甘い物が欲しい時も、必ず食べたいものが見つかる。



香り高い羽幌産甘えびの唐揚げに、1番人気メニューのサバの燻製など、お一人様でもつまみやすいメニューからパスタやピッツアまで、“飲まさ(れ)る”北海道産イタリアンメニューがたくさんです!

CANTINETTA SALUS
カンティネッタ サリュ
札幌市中央区南3条西3丁目2-2 G DINING SAPPORO 1F
tel.011-222-9003
営業時間 16:00~翌0:30(L.O.23:30) 
休日 日曜日 
席数カウンター11席・テーブル10席・個室7席、禁煙、平均予算4000円、カード利用可
www.m-salus.com



2軒目→French Panda

〜まかないフレンチをヴァンナチュールと〜

いつもどこかに必ず座ってワインを飲んでいるパンダのぬいぐるみ。そんな遊び心も好評。ワインに興味のなかった若い女性客も、帰る頃にはワインが好きになってくれるそう。

“まかないフレンチをヴァンナチュールと”がコンセプトのフレンチパンダは、同じビルの1Fにあるフレンチレストラン「Aki Nagao」の姉妹店。

日々、フレンチをもっと気軽に楽しんでほしいという思いで店に立つオーナーの長尾シェフが、よりカジュアルな店を! と、6年前にオープン。内装もカフェ風でふらりと立ち寄りやすい雰囲気。そのためか比較的若い層の女性客も目立つが、カウンターには一人ワイングラスを傾ける男性客も。

お料理はフレンチをベースにしつつも、パスタやリゾット、肉料理にデザートまで揃う。フレンチなのに、札幌では有名な大衆中華の店、「中国料理 布袋」のザンギ(3コ580円)や 小籠包(2個390円)などの点心も味わえるのも人気。

ワインはすべて、ヴァンナチュール。数に限りはあるが、函館・農楽蔵や余市・ドメーヌタカヒコなど、巡り合いにくい希少な北海道産のワインも揃い、タイミングが合えばグラスで飲めることも! 

ちなみにグラス用のワインは常時20種類以上開栓されているので、気軽にヴァンナチュールを堪能することができる。



北海道・古平産活タコとたっぷり野菜のマリネは950円ヴァンナチュールはグラス480円~(道産750円~)、ボトル4000円~(同4800円~)。100種類以上のラインナップを取り揃えている。

French Panda
フレンチパンダ
札幌市中央区南3条西3丁目3 G-DINING B1F
tel.011-206-7243
営業時間 18:00~翌1:00 金曜・土曜・祝前日~翌2:00
休日 日曜日
席数 38席(カウンター6席)、禁煙、平均予算 3500円、カード利用 可
www.facebook.com/French-Panda



3軒目→葡萄酒とフレンチ tire bouchon

〜ソムリエとシェフの絶大なる信頼関係〜

これぞワイン好きのための大人の空間。イチョウの木のカウンター席のほか、奥には4名までの個室もあり、ひとり飲みのワインバー使いから、じっくりコースを堪能する4人会まで、使い勝手がよい。

無機質で少し重い扉を開けると、2階へ上がる階段がある。階段を上ると、その先にワインセラーが見え、重厚感のある雰囲気が漂っている。

ティルブションのオープンは2017年7月と比較的新しい。でも、シニアソムリエの森一茂さんも、シェフの佐々木孝弘さんも、札幌のワイン好きなら、一度はお世話になっている古顔だ。

かつて、おふたりは別々のお店で働いていて、森さんのサービスも佐々木さんの料理もそれぞれに定評があった。そのふたりのお店ゆえ、あっという間に人気店の仲間入り。

ワインセラーに並ぶのはブルゴーニュを中心に、9割がフランスワイン。料理は佐々木シェフの食材に対する“愛”が、ストレートに伝わる品ばかり。どうしたら食材の美味しさを最大限に生かし、そしてお客様が感動してくれるか……、運ばれてきた瞬間にその想いが伝わります。

さらにシアワセな気持ちにさせてくれるのが、森シニアソムリエのワインのチョイス。佐々木シェフの料理をさらに美味しく味わってもらえるようなワインをスマートに提案してくれるのです。

ソムリエとシェフの絶大なる信頼関係が、このお店の居心地を良くしているのです。



葡萄酒とフレンチ tire bouchon
ティルブション 
札幌市中央区南4条西5丁目5‐1  2F
tel.011-215-0886
営業時間 18:00~翌1:00 金曜土曜~翌2:00
 おつまみ以外の料理のL.O.は22:00 
 休日 日曜日(月曜が祝日の場合は営業、翌月曜休み)
席数25席 カウンター8席・個室あり、禁煙、平均予算6000円、カード利用可
www.facebook.com/tire2017

真鯖と日高のフロマージュブラン 雪化粧のマーブル仕立てドラゴンフルーツとビーツとフランボワーズのビネグレッド 2200円(2名様分)※写真は1名様分。合わせたワインはジュラの白。ペアリングの素晴らしさを実感!





この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
「なんでこんなにうまいんだ!」


「フランスやイタリアの真似をして、たんにコピーをつくったところで尊敬は得られない。自然とどう関わるか」


「ワインも生きている。ブドウも土も、どれも」


「大事なのはひとの問題なんです」


「マニフィーク」



日本のワイン界のレジェンド、麻井宇介と彼の意志を継いだ若者たちの物語
10月20日公開 映画「ウスケボーイズ」より