別府市内には、公営の温泉がたっくさんあって、どこもだいたい100円で入れちゃう。もっと安いところや無料のところもあると聞いた。家に温泉を引いてない市民のほとんどは、毎日のようにこの温泉に通う。お得な回数券もあったりするので、ガス代や水道代使って家で風呂湧かすより、むしろ経済的だったりするのだ。

別府滞在中、私がよく通ったのが海門寺温泉。ほとんどの公営温泉は、古い建物で、見た目あまりきれいではなかったりする。しかし、ここは新しい建物で外観もきれい。案内もしっかりしていて、地元民でなくても入りやすかったこともあって、引っ越し初日に入って以来、ずっと愛用していた。

この海門寺温泉での入浴後に、ビールが飲みたくて入ったのが、すぐ隣にある居酒屋「霧」。気持ちよくほてった身体を生ビールで落ち着かせて、 ゆっくり店内を眺めてみると、なんと四方の壁には焼酎がずらり。聞くと、300銘柄以上を揃えてるという。

なかなか手に入らないと言われる幻の焼酎もあるし、見たことのない、だけどおいしそうな焼酎もたくさんある。東京ではなかなか呑むことのできない「さつま寿」を見つけて、興奮しながらお湯割りを頼んだ。店主は、そこで私の焼酎好きを見破り、その後は、珍しい焼酎をいろいろ勧めてくれた。どれもがおいしかった。

私は、それ以来、この店では銘柄を指定することをせず、ロックでおいしい、コクのある焼酎を、とか、お湯割りでおいしい、やさしい味わいの焼酎を、 などと頼み、店主のセレクトを楽しむようになった。しかも一杯ずつ銘柄を変えてもらって呑む、という贅沢な注文の仕方で。

つまみは揚げ物メニューと焼き鳥がメイン。揚げ物メニューは、豆腐や山芋、あじのすり身などの落とし揚げ系が美味。とり天やから揚げもうまい。珍しいところでは、鹿肉の天ぷら、猪のカツなど。鹿肉は刺身でも提供してくれる。しかも、ほとんどのメニューが一人前300円。鹿や猪でさえ400円だ。生ビールは400円、焼酎は並々ついでくれて500円平均。とにかく安い。

いつも、つまみを1~2種類頼んでおいで、いろんな焼酎を何杯も楽しんだが、会計が3000円を超えたことは一度もなかった。まさに焼酎パラダイスなのだ。これだけの品揃えは、九州だからできるんだろうな、と思う。東京では、なかなか手に入らない銘柄も、たくさんあるからね。

焼酎万歳!!!!

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ある日の一杯目。ロックで美味しい、柔らかい味わいの芋焼酎を、と頼んで出てきたのが、宮崎県のすき酒造が夏季限定焼酎として出している「風の番人」。白麹で仕上げているので、優しくすっきりした味わい。

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二杯目は、やはりロックで飲みたいが、コクのある芋焼酎を、と頼んで出てきたのが、宮崎県の王手門酒造が醸した「牢」。アルコール度数が28度と少し高めなのだが、その割には飲み口は柔らか。独特の甘い香りがあり、味に深みもある。骨太の芋焼酎だ。

居酒屋 霧
大分県別府市北浜2丁目4−1 江上ビル1階

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hideppo
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呑んべえで食いしん坊のおやじライターhideppoです。毎日、飲み歩いているお気に入りの店や、出張先や旅行先で見つけたおいしい店を、紹介していきます。ライターとして、あえて写真を撮らず、文章だけでおいしさや魅力をお伝えできる力をつけたいとチャレンジしています。自分の舌で納得した、安くてうまい店を中心に紹介します。でも、たいてい呑みながら書いているので、酔い加減によっては、同じことを繰り返したり、つじつまがあわなかったりもしますが、あしからず。