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ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座店 オープン

銀座のシメの新定番

カリフォルニア、ナパ・ヴァレーのワイナリー、ケンゾー エステイトの直営レストラン「ケンゾー エステイト ワイナリー」。広尾、大阪、六本木ヒルズ、祇園と、いずれも華やかな街の、喧噪の中心部からはすこし離れた場所に、落ち着いた雰囲気の店を構え、ワイナリー直営のダイニングならではのサービスでワイン好きの憩いの場となっている。この10月、あらたにその銀座店がオープンした。

ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座店

東京都中央区銀座5-9-16

TEL 03-3572-1215

ワイン・テイスティング 12:00-27:30(L.O.)

ディナー 16:00-22:30(L.O)

ワイン・ショップ 12:00-28:00

日曜・祝日 定休
http://tr.kenzoestate.jp/ginza/

地上と地下で演出がちがう

「銀座にはたくさんの素晴らしいお食事のお店がありますから、私どもはあまりお邪魔にはならないように……」

GINZA SIXのすぐ近く、銀座五丁目 あずま通りの新築ビルにオープンした「ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座店」を、その「ケンゾー エステイト ワイナリー」のCEO、辻本夏子さんはそんなふうに控えめに表現した。

筆者が訪れた日は、開店前日とあって、華やかな雰囲気だったけれど、なるほど、その外観をあらためて見てみれば、平素の「ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座店」は、ともすれば気づかずに前を通り過ぎてしまうような、つつましやかな佇まいのダイニングだ。

内部は地上と地下との2層構造。どちらにゆくかで趣が異なる。

地上階は、アフリカ産のウエンジの木を使った、一枚板のカウンターに、8席を配したつくりで、京都出身の和紙デザイナー、堀木エリ子さんが手がけたという造作和紙が壁面を飾る。これまでの「ケンゾー エステイト ワイナリー」とはまた趣のちがう、優しい空間だ。

ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座 藍ラウンジ

地上階は、ケンゾー エステイトのカベルネ・ソーヴィニヨンを主体としたトップキュベにちなんで「藍ラウンジ」という。やや低いカウンターでゆったりとしたバーになっている

紫ラウンジ

地下階は、ケンゾー エステイトのメルローを主体とするトップキュベにちなんで「紫ラウンジ」。こちらのほうがケンゾー エステイトのワイナリーのイメージにちかい

いっぽうの地下は、ナパ・ヴァレーのケンゾー エステイトのイメージを引き継いだ、ワイナリーのテイスティングルームのような雰囲気。カウンター席のほか、2人がけのテーブル席が2席、さらに、4人から6人で利用できる個室もある。

ケンゾーエステイトワイナリー銀座店

ワイナリーから消費者に直接届ける、という考えから、ケンゾー エステイト ワイナリー各店か、公式のオンラインショップからの購入となるケンゾー エステイトのワイン。銀座店も、ワインショップを併設する

ケンゾーエステイトワイナリー銀座店 個室

こちらが個室。地下のバーカウンターの裏にある、隠し部屋のような存在。最大6名まで

ケンゾー エステイト流 おちょぼ餃子とスパークリングも

穏やかな空間は、もちろん、ディナーにもいいとはおもうけれど、あるいは、軽く食事したあともいい。

料理は「ベージュ 東京」を経て、ケンゾー エステイト ワイナリー各店でスーシェフを担ってきた村上遼太郎氏が手がける。旬の食材を使い、ケンゾー エステイトのワインに合わせた品々にはワイナリー直営の強みを感じずにはいられない。ケンゾー エステイトのワインにぴったりと合う。他のレストランでこれは出来ないだろう。食がワインを、ワインが食をさらに美味しくする。

ワインは、「清 sei」、「結 yui」、「あさつゆ asatsuyu」、「明日香 asuka」、「紫鈴 rindo」、「紫 murasaki」、「藍 ai」、「夢久 muku」と、入手困難なケンゾー エステイトの全8作品、すべてを楽しめる。しかも、ワイナリーでのテイスティングのように、40mlという少量から、80ml、120ml、ハーフボトル、フルボトルとオーダーできるのだから贅沢だ。

ごく大まかにそれぞれのワインを説明すると、清 seiがソーヴィニヨン・ブランを主体とした、シャンパーニュ方式でノンドザージュのスパークリング、結 yuiがメルロー、カベルネ・フラン、マルベックからなるロゼ、あさつゆ asatsuyuはソーヴィニヨン・ブランを主体にセミヨンがくわわる白、明日香 asukaはカベルネ・フランを主体とした赤、紫鈴 rindoはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルローを主体に、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、マルベックをブレンドしたクラシカルなボルドースタイルのメリタージュ。そして、メルロー主体の紫 murasakiとカベルネ・ソーヴィニヨン主体の藍 aiという2つのトップキュヴェに、夢久 mukuはレイトハーベストのソーヴィニヨン・ブランを使ったデザートワインだ。

この中で注目はやはり、「清 sei」が飲める、というところ。少量生産のケンゾー エステイト初のスパークリングワインとして11月1日にリリースとなる「清 sei」を、「ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座店」では、発売に先駆けて飲める。

さらに、これに合わせたかどうかは定かではないけれど、メニューのなかにはおちょぼ餃子というものがあって、ワインファンから注目される、餃子✕スパークリングのケンゾー エステイト版が体験できるのだ。

「sei - 清2015」

「sei – 清2015」

餃子

おちょぼ餃子は「松坂ポーク 黒七味」、「羊とハーブ グリーンマスタード」、「松坂ポークとカプレーゼ 25年熟成バルサミコ酢」の3種類をラインナップ

WINE-WHAT!?も先行体験してきた

その、ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座店、WINE-WHAT!?は先行で体験させてもらった。

お披露目の軽食ということだったけれど、ケンゾー エステイト ワイナリー 銀座店の正式メニュー3品に、「清 2015」、「結 2017」、「紫鈴 2015」を合わせたショートコースを楽しむことができた。いずれの食事も非常に凝っているので、これで一日を締めくくれれば、贅沢だ。

清とのペアリングで「富山県産 牡丹海老のマリネ みかん酢味噌 秋茄子のフリット」。海老とシャンパーニュ方式のブリュットのスパークリングの相性の良さは想像できるけれど、パチパチとはじけるみかん酢味噌のソースが挑戦的

結とのペアリングは「カリフォルニア産プラッターチーズと生ハムのモンブラン仕立て 秋のフルーツ」。フルーツで結のイメージを表現している。プラッターチーズと生ハムのモンブラン仕立てと結との相性の良さには驚き

紫鈴とは「青森県産牛フィレ肉のロティ 牛蒡のピュレ もろみ味噌のソース」。ボルドー系の紫鈴と、和牛。王道をゆくペアリングだ。銀杏の香ばしさは、ワインを引き立てる名脇役

「清 2015」は、アメリカでも非常に評価が高いケンゾー エステイトのソーヴィニヨン・ブランにわずかにセミヨンを加えた、シャンパーニュ方式のスパークリング。ノンドザージュ。香りにはまろやかな甘味があるけれど、味わいはシャープでさっぱりして、凛としていながらも力強過ぎない繊細なスパークリングだ。若干の果実由来とおもわれる苦味が心地よい。和風なイメージ。

「結 2017」には、巨峰やタルトタタンのイメージがぴったりと合う。ところが、面白いことに、結にはさらに、すこし穀物のような香ばしさが味にも香りにもあり、それが乳製品や、ハムのように加工した肉の香ばしさと互いを高めあう。

「紫鈴 2015」は王道をゆくボルドースタイルの赤ワインだ。ただ、力強いところは強く、繊細なところは繊細に。メリハリがある、余韻は長い。グレートヴィンテージといわれる2014年に優るとも劣らない。2015年、藍、紫も充分に期待できそうだ。

メニューには、それぞれ、合うワインが書かれている。それに従って、気になるワインと料理を合わせれば、ケンゾー エステイトにたくさんのファンがいる理由は理解できるはずだ。銀座の夜にワイン好きらしい時間を。1日の終わりに訪れたい場所だ。

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