快適なサンテラスのティールームで、ジャカールと風光明媚な古都を満喫。


由緒正しいティーラウンジで、ジャカールを

広大な奈良公園を見下ろす小高い丘の上に建ち、関西の迎賓館として1909年に創業した『奈良ホテル』。建築家・辰野金吾氏による桃山御殿風檜造りの本館は、優美で華麗な当時の趣を今もなお残す。

なかでもオーセンティックなバーを通り抜けた先にあるティーラウンジは、回廊だった場所を半世紀以上前に改装。回廊を囲むよう3方に全面窓を設えたサンテラスにテーブルを配し、雨風や外気温を気にすることなく風光明媚な奈良の景観を楽しめるとして人気だ。

秋は目の前の池に紅葉が映りこみ、周囲を秋色に染める他、冬は落葉した木々の間から興福寺五重塔や緑萠ゆる若草山がのぞく。さらに運が良ければ散歩中の鹿にも出会える特等席である。

そんな優雅な場所でお酒を味わうなら「エレガントな一杯はいかがでしょう」と、ソムリエの猪谷方洋さん。勧めてくれた『ジャカール モザイク・ブリュット』は長期熟成による複雑味と奥深いコク、舌に心地いい持続性のある泡立ちに気品が漂い、奈良の風情に合うだけでなく、涼しくなってきた秋の気候にぴったりだ。

そしてぜひ一緒に食べたいのがティーラウンジの『ミックスサンドウィッチ』。野菜と厚切りハム、自家製ローストビーフが6層になったサンドウィッチは、「低温調理で作るローストビーフもありますが、表面を焼いてからオーブンで焼き上げ、旨味を閉じ込める調理法が、代々受け継がれてきた奈良ホテル流です」というシェフの藤川晃章さんの言葉通り、肉の旨味が余韻まで迫る味わい。

注文が通ってから作る“ 作りたて” が信条のミックスサンドウィッチ(1,700 円)は、ふわふわのパンに辛子バターを塗り、キュウリとトマト、ハム、ローストビーフをサンド。6層を一気にかぶりついて楽しむ。『ジャカール モザイク・ブリュット』はグラスまたはボトル販売。

野菜と肉、パンが一体となる瑞々しさにジャカールのジューシーな果実味が寄り添い、ふくよかさと複雑味が肉のパンチも受け止める。

「ジャカールは多彩な表情のあるシャンパーニュ。温度を上げればブリオッシュやピーチの香りが覗き、サンドイッチはもちろん、当店の松の実のケーキやアップルパイといったスイーツとも相性抜群です」と猪谷さん。

温度変化によって幅広い楽しみ方ができるゆえ、サンテラスでゆっくりとボトルで楽しむのが正解のようだ。

奈良ホテル ティーラウンジ
奈良県奈良市高畑町1096
TEL 0742-26-3300(代)
営業時間 10:00 ~ 16:30(LO)17:00
※新型コロナウイルスの関係で現在短縮営業中、今後変わる可能性もあります。
無休

ソムリエ兼シニアバーテンダーの猪谷方洋さんとシェフの藤川晃章さん