• TOP
  • FOODS
  • 可南子ちゃん、ちょっとココで飲んでく?

可南子ちゃん、ちょっとココで飲んでく?

鰻 かのなの巻

「春めいたものを気軽に食べられる店へ」との希望が一致した、写真家Kと可南子ちゃん。もちろん、お店選びはKの役目。グルメな可南子ちゃんを満足させられる店に、Kは心当たりアリ。おいしいワインを揃えてる、っていう2人の必須条件もクリアしてるらしい。

店主の小松正人さんから「秋田、三関のせりは根も美味」と聞き、目が輝く可南子ちゃん。小松さんは野田岩で修業後独立、出身地秋田の契約農家から食材を仕入れている(お嫁さん募集中♪)。

東急線の大倉山駅改札で写真家Kが迎えたのは、どの店に行くのかまだ知らされていない可南子ちゃん。2人は閑静な住宅地を抜けて、目的地へ。辿り着いたのは、環状2号線に面した小さな間口の店だった。

可南子「看板に鰻って書いてある。やった!私、鰻が大好きなんです」

「春の食材を食べたいってことだから、鍋を予約してるんだ」

可南子「鍋?鰻屋さんで?鰻の鍋?もしかして、こう見えて鰻屋さんじゃないとか??

混乱する可南子ちゃんを引っ張り、写真家Kは、いざ入店。

店主「いらっしゃいませ」

「どーも。季節限定のきりたんぽ鍋を予約してたKです」

笑顔の店主に席へと案内された可南子ちゃんは、ただよう鰻の香りを嗅ぎ分け、小声でKを責めた。

可南子「ちゃんとした鰻屋さんじゃないですか。なのに、きりたんぽ鍋って。しかも春の要素はどこ?」

「まあまあ。鰻は当然絶品だけど、ほかの料理もイケるの。フランス料理店や中華料理店の人、味にうるさい雑誌編集者も通う店でね」

K がオーダー済みだったワインボトルを手に、店主がテーブルへ。

店主「イタリアの白、デッペール『ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラルーリス』です。ふくよかな果実味がありますよ」

店のワインはフランスとイタリアが中心で、シャンパーニュも数種常備。ワインの持込料は1本2,000円。うな重3,500円~、志ら焼1人前3,50 円、それぞれ天然うなぎになると時価。

K「この銘柄はサルディーニャ産でね。去年は仕事でサルディーニャを2回訪問してて、現地で実際に飲んでたワインなの。海の幸に合わせてグビグビやったのが懐かしい。よしっ、日本を代表する海の幸、お刺身と白海老唐揚げくださーい」

可南子「私はサルディーニャに行ったことないから、せめてそのペアリングで雰囲気だけでも味わおう」

「塩っぽいニュアンスもある辛口で、海の幸には絶対に合う。といいつつ、和食全般に合わせやすいんだけどね。そして、赤と甘口は持ち込みします。じゃーん♪」

とKはリュックから2本取り出す。

可南子「あら、ボトルが小さい」

「可南子ちゃんにはいろんなワインを飲んでおいてほしいから、持ち込みワインはハーフサイズ」

可南子「さすがKさん、計算し……いや待って待って、最初のイタリアワインを入れると計2本。1人につきワイン1本分は多すぎません?」

「そお?」

そこへ、鍋の具材を盛った大皿ともに店主が再登場。

店主「鍋の用意ができました」

可南子「あ、春だ!春のせりがたくさん!Kさん、コレを狙って鍋を予約してたんですね」

K「出汁を吸ったせり、一緒に入れる比内地鶏は、旨味が強いから赤ワインも悪くないはず。さて白が合うか、赤が合うか?」

可南子「ん、甘口のソーテルヌもいけそうですよ、ゴクゴク」

K「もう開けて飲んでるのか。シメのうな重にたどり着くまで、ワイン残ってるかな……」

肝串も赤ワインも苦旨なオトナの味!

鰻 かのな
横浜市港北区師岡町477-13-1 店舗B
TEL. 045-633-8081
営業時間 12:00 ~14:00、18:00~22:00
定休日 水、隔週火

写真家K
マガジンハウスの社員カメラマンを経てフリーランスに。仕事でもプライベートでも、酒と食を追求。旨いワインを撮っては飲み、旨いツマミを撮っては喰らい、ときに足の指がうずく(危険信号)。

田原可南子
女優、タレント。最近ではバラエティ番組にも出演するようになり、さらに知見をひろめようと某国にてお勉強に旅立っていたが、このほど帰国。その成果はいかに?
田原可南子さんの近況は
@kanakotahara
をフォロー!

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
YouTubeInstagramでも、コンテンツ配信中!
フォローをお願いいたします。

Related Posts

PAGE TOP