都内の人気店4店舗に、ル・ヴァルを試飲していただき、グッド・マリアージュの料理を二品提案していただきました。年末年始、ぜひこのお店で「ル・ヴァル」を味わってみてください。

渋谷公園通りから路地に入ってすぐ、ビルの8F・9Fに吹き抜けで作られた開放的な空間が気持ちよいレストラン。渋谷駅から徒歩3分という繁華街にありながら、店内は静かで落ち着いた雰囲気。吹き抜けに大きな木がそびえ、ガラス張りの天井から自然光が差し込む。まさに大人の隠れ家的な雰囲気のある店だ。

料理は和洋折衷。和の食材であるウニを使って、洋風のクリームグラタンに仕上げた「焼き雲丹のグラタン」は、そんな神南軒を代表する名物料理のひとつだ。シェフの遠藤勲さんは、和食はもちろん、洋食、フレンチ、イタリアン、ハワイアンと幅広い経験を持ち、現在は複数店舗を受け持つ統括料理長を務める。

「ル・ヴァル シャルドネ」とのマリアージュを勧めてくれたのは「昆布〆真鯛の炙り 煎り酒ドレッシング」。旬の真鯛に、煎り酒ドレッシングを合わせるところが遠藤シェフらしいサプライズだ。煎り酒とは、まだ醤油のなかった時代に用いられていた調味料だ。室町時代に考案されたという伝統的な和食の技法だ。お酒に鰹だしと梅干しを入れて煮詰めるのだが、醤油のような強い個性はないので、白ワインにもよく合う。真鯛本来の旨みや昆布〆によって生み出されるコクや香りもより生きてくる。

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昆布締め真鯛の炙り 煎り酒ドレッシング 880円
旬の真鯛を昆布締めにし、皮目を軽く炙る。煎り酒とは、日本酒に鰹だしと梅干しを入れて煮詰めたもの。室町時代からある伝統的技法。

煎り酒という古典的な技法を使った料理に驚かされたことで、自然と「ル・ヴァル カベルネ・ソーヴィニヨン」に合わせる料理への期待感も増してしまう。そして、そこに出されたのは定番のローストビーフ。赤ワインとのマリアージュではまさに鉄板である。

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神南軒特製ローストビーフ 100g 1,780円~
低温でじっくりと焼き、旨みを閉じ込めた絶品ローストビーフ。オーダーがあってから切り分けるから旨みが逃げることはない。写真は150g 2380円。

しかし、食べてみると一味違うことがわかる。低温でじっくりと焼き、旨みを閉じ込めたローストビーフ。塩加減と焼き加減にはとことんこだわる。肉の柔らかさとコクの深さに驚く。もちろんソースは、グレービー。シンプルだが手間を惜しまず、磨き上げられた美味しさは、ブドウの個性を磨き上げている「ル・ヴァル」の味わいにも通じて、美味しさの相乗効果を生み出しているように思う。

渋谷の隠れ家で味わう、まさに大人のマリアージュ体験。素材を突き詰めることでこそ味わえる、本当の美味しさを、もう少し堪能していこうと思う。さあ、「ル・ヴァル」をもう一杯。

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神南軒の店内。このダイニングスペースの右手に見えるガラスの向こうが吹き抜けのロビー。他に個室やパーティルームもある。

  • 神南軒
    WEBSITE
  • 東京都渋谷区神南1-20-5 NAVI SHIBUYA9F
    03-5784-4455
    平日 11:30~15:00 18:00~23:00
    土日祝 11:30~15:30 18:00~23:00
    無休
    遠藤勲さん
    シェフ 遠藤勲さん
    和食、洋食、ハワイアンまで幅広い経験を生かした料理は、神南軒ならではのユニークな和食と洋食を生み出している。豊富な知識と経験に裏付けされた料理技法が、サプライズを作り出し、パーティ料理などの評判も高い。

    この記事を書いた人

    WINE-WHAT!? 編集部
    WINE-WHAT!? 編集部
    9月号(通巻18号)では、白ワインに注目! そもそも白ワインって? 三大品種シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングの基礎から、いまどき大討論会、石田博ソムリエによるペアリング提案まで、この夏、飲みたい白ワインを総ざらい。
    そして、夏から秋にかけてのワイン旅も提案。ポルトガル現地取材、急成長中の北海道ワイナリーのいまとWINE-WHAT!?ならではのツアー情報、ワインを堪能できる宿「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 仙石原」へは、ベントレーで訪れ、カリフォルニアでは、ケンゾー エステイトに行ってきました。