美味しいパエリア+αがある幸せ with ドン・ロメロ vol.04

大阪市堀江「AUPA(アウパ)」

そのワインの名は『ドン・ロメロ』。和洋折衷で訳すれば「ミスター巡礼」。

カタルーニャ生まれのこのワインは、巡礼者に敬意を表して名づけられた。さあ、私たちも巡礼の旅に出よう。美食とドン・ロメロの幸せな冒険へ!

カルドソはスペイン版のスープ雑炊。和食同様出汁が決め手だ。エビ、白身魚のアラ、野菜からじっくりと出汁をとり自家製のトマトソースを加えたアウパのカルドソは濃厚ながらもあっさりという見事な表現。最後まで美味しく食べていただけるよう、米は時間がたっても心地よい食感がえられる日本の米をあえて使用。楽しい会話を、ドンロメロゼとともにゆっくり楽しもう。

アウパ
大阪府大阪市西区北堀江1-6-12 
四ツ橋中央ビル1F tel.06-6536-7557
営業時間 12:00~24:00(月曜~金曜)
ランチメニューは~16:00
12:00~24:00(土曜・日曜・祝日)
ランチメニューは~14:00
ラストオーダーは全日~23:00
休日 無休

スペイン版おふくろの味

そのワインの名は『ドン・ロメロ』。和洋折衷で訳すれば「ミスター巡礼」。カタルーニャ生まれのこのワインは、巡礼者に敬意を表して名づけられた。さあ、私たちも巡礼の旅に出よう。美食とドン・ロ
メロの幸せな冒険へ!

今回の巡礼地は食の都、大阪。スペインバル「アウパ」へ向かおう。

一流の和食から、愛され続ける「粉もん」やB級グルメまで多彩で豊富な食文化を誇る大阪。梅田、北新地、なんば、心斎橋とそれぞれに人気店がひしめく。

アウパのある堀江は、中でもクリエイターやファッションの感度が高い人たちが集まる場所。当然海外の味に対しても関心も感度も高い。そこで人気を集めるスペインバルというのだから期待は大きい。

入ってみれば、バルらしい立ち飲み&タパスを楽しめるカウンターがあり、一方でじっくり酒と料理を楽しい会話と共に過ごせそうなほどよいテーブル席もある。

オーナーシェフの松木彰秀さんは、19歳でスペイン・サラマンカに留学。そのころの人生の目的は違うところにあったが、そこで出会ってしまった。下宿のおばあちゃんに食べさせてもらったレンズ豆のスープと
だ。

スペインの食と文化に魅せられたアウパのオーナーシェフの松木彰秀さん。激戦区・堀江で店を構えて9年目。スペイン版おふくろの味と堀江らしいかっこいいスタイルが心地よい空間で酒もすすむ。スペイン人にとっては止まり木で、日本人にとっては発見のある店であることが人気の理由か。

それから松木さんは飲食の道に進む。そしてスペイン版おふくろの味が、ここ堀江にあるという評判は、大阪在住のスペイン人に自然と広がって行く。それがまたスペインからやってくる旅行者にとってのオアシスにもなる。文化が全く違う日本での日々は在住者にとっても旅行者にとっても刺激の一方で知らず知らず心身を疲弊させていくものだろう。

そのとき、故郷の味がそこにある。

その安心感は彼らの明日の元気になる。そう、ドン・ロメロも同様に巡礼者に捧げるワイン。巡礼者の力水であり、やわらぎの水でもある。

松木さんの手掛ける本場のスペインバルで愛される定番、ロシア風ポテトサラダや、フライドポテトの目玉焼きのせ(アウパのメニューでは「われたま」と可愛らしい名前がついている)」も彼らにとってのパワーフードであり、癒しの一品だ。

ドン・ロメロ ブランコとあわせたのは「アウパサラダ」。シンプルな塩梅ながら、新鮮な野菜、アンチョビの塩味と人参の甘酸っぱさがブランコの爽快な酸とからみあうと疲れた体にも明るい元気が戻ってくるようだ。人気メニュー、酸味が愉快なスペインバルの定番・ロシア風ポテトサラダもいい。

常連も旅行者も、必ずオーダーが入るのが「われたま」。スペイン全土のソウルフードであるフライドポテトの目玉焼きのせだ。国王やVIPから庶民まで親しむこの料理。なんとなく大阪のB級や粉もん的な親しみもあるがジャンク感ではなく親近感。これも絶妙のやさしい塩梅がゆえ。軽やかなドン・ロメロ ティントとの組み合わせは明るい時間からでも罪悪感なしにいける。

語学講師、ヨガインストラクター、カフェの経営者、有名サッカー選手などいろいろなスペイン人の「巡礼者」が集まれば、地元の人も、ここがスペインの風を感じられる場所として集まってくる。常連さんは70代
の仲良しご夫妻から若者まで幅広いが、なぜ幅広い人が集うかと言えば、やはりベースにあるおふくろの優しい味。日本人客もまた、巡礼者たちとここで出会い、同じものを食べ、力と癒しをもらう。

まさに巡礼地の食堂の風景だ。

松木さん自身も人生の巡礼者の一人だ。長野出身、スペインを経て大阪にやってきた。そこで巡礼者たちと地元の人たちを迎える。

松木さんのカルドソの絶妙の塩梅。はじめは濃厚に感じるけれど、2口目からは上品さ、そしてあっさりとした後味。「最後まで、しんどくならずに食べていただきたいんです」という言葉の裏からもてなしの気持ちが伝わってくる。

ドン・ロメロ カヴァ・ブリュット ロゼ
品種:トレパット、ガルナッチャ

ドン・ロメロ カヴァ・ブリュット ロゼとともに味わえば、華やかさとしみじみ感が交互にやってくる。

満腹、満足。今宵はここまで。

さあ、ドン・ロメロ、ミスター巡礼とともに、次はどんな食とワインの冒険に出かけようか。

[問い合わせ先]国分グループ本社 tel.03-3276-4125 www.kokubu.co.jp

この記事を書いた人

WINEWHAT
WINEWHAT
YouTubeInstagramでも、コンテンツ配信中!
フォローをお願いいたします。

Related Posts

PAGE TOP