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可南子ちゃん、ちょっとココで飲んでく?

Cronyの巻

可南子ちゃんの笑顔が見たくて、日々イケてる店探しにいそしむ写真家K。
さて、今年2月に西麻布から東麻布へ移転したばかりのモダンフレンチ店「クローニー」に可南子ちゃんを誘ってみたら「私、そのお店知ってます!」とのお返事が……あれれ?

ディレクターの小澤一貴さんとシェフの春田理宏さんにもてなされ、ご満悦のK。そして可南子ちゃんは特製パン、サ ワードゥブレッドに夢中。料理の脇役でなく、コース料理のひとつとしてパンを提供するのが、この店の流儀だ。

Crony|クローニー
東京都港区東麻布1-20-3
TEL. 03-6712-5085
ディナー 18:00~20:00(LO)
ワインバー 21:30~25:00(LO)
定休日 日
http://www.fft-crony.jp/

フランスを旅する気分で

なんと可南子ちゃん、移転前のクローニーに訪問済み。プライベートで食事をして大ファンになり、あちこちで「すごくクールなレストランがある!」と推薦しまくっていた。

「なーんだ、知ってたのかぁ」

可南子「また行きたいなって本当に思ってたんですよ。あら小澤さん、お久しぶりです……って、私のこと覚えててくださってるかな?」

ふたりを迎えたディレクター兼ソムリエの小澤一貴さんが、余裕の微笑みを見せた。なにしろ、ミシュランの星が輝く一流の店を渡り歩き、現在はクローニー以外の店でもプロデュース業を手掛けるチョー実力者である。

小澤「可南子ちゃん、もちろん覚えてます。あれは2年前でしたか」

可南子「そうそう!うわ、ウレシイ。ワインや食事の話をたくさんしてくださった小澤さんがすごく印象的だったんです」

「お、俺だって小澤さんのことよく知ってるも〜ん(拗ねモード)」

小澤「Kさんとは何度もお会いしてますからね、ええ、ええ、私もよ〜く存じ上げてますよ〜(なだめモード)」

天井が高く開放的な店内で、まずは乾杯のシャンパーニュ……と一緒に、丸いカタマリが運ばれてきた。

可南子「いきなりケーキ?」

「パンだよ。天然酵母を使った、この店オリジナルでね。まず食べたい量を伝えると、そこだけカットしてリベイク、ようはトーストしてまた持ってきてくれる。」

そしてKが小澤さんに目くばせし、ワインをオーダー。いつもならワインを持ち込んでウンチクを語るKであっても、この店では全幅の信頼を置く小澤さんにお任せだ。すると、アルザスのゲヴェルツトラミネールを2人のグラスに注ぎつつ、小澤さ
んのスイッチが入った。

小澤「これは私がプライベートでも飲んでいるほど、お気に入りのワインです。キルシュベルクというエリアのゲヴェルツは、ミネラルや苦味で果実味が引き締まり……」

小澤さんの流れるようなトークを聞きながらワインをグビリ、の瞬間に可南子ちゃんは叫んだ。

可南子「ナンジャコリャ!ライチの香りがしつつドライな印象、でも味は甘い?でも飲みやすい??」

「小澤さんが選ぶのは、どれも食材を生かすワインなんだよね。このワインはミネラルが豊富で、春の山菜やアスパラ、たけのこが持つえぐみを軽減してくれる」

おまかせコース(¥15,000税別) の一品、「福島会津 白アスパラガス サクラ 桜鱒」。料理に合わせ7グラスがサーブされるワインのペアリングコース(¥10,000税別)より、この日は「ドメーヌ・ヘリング ゲヴェルツトラミネー ル グラン・クリュ キルシュベルク・ド・バール」を。

小澤「いろんなフランスワインを楽しみ、フランスを旅する気分になっていただきたくて。一方、食材はほぼ日本産。身近な生産者や業者、私たちスタッフ、そしてお客様が繋がる感覚を持つと、またバック・ストーリーが膨らむものです」

可南子「納得。小澤さんのお話がいつも面白い理由は、そこか〜」

「(ん、いつも俺の話が面白くないってことじゃないよね?)」

ひとり疑心暗鬼なKであった。

店の入口横に広がるオープンキッチンにて、明るいスタッフたちと。

写真家K
マガジンハウスの社員カメラマン時代、幾多のワイン特集を一手に引き受けてきた業界人。先日、可南子ちゃんのセクシーショットを目にしてつい狼狽えてしまったのは、可南子ちゃんにナイショ。

田原可南子 @kanakotahara
タレント、モデル。3月には某誌でセクシーなグラビアに挑戦し話題に。今回飲んだワインにはいたく感動し、「甘そうでサッパリした後味……まるで私」そう、実際はかなりサバサバ系女子です。

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