大好評のスパリブ対談。今回のゲストは、今年2月まで、「日本ソムリエ協会」の会長を3期6年間つとめられた岡 昌治・現日本ソムリエ協会名誉会長。
岡名誉会長は会長就任時8000人だった会員数を1万人以上に増やすという目標を立て、地道な全国行脚を続けることで見事達成、田崎真也新会長と交代しました。会長としては初めての関西出身。いつも「オモロイ」お話がうかがえると大評判です。
「WINE-WHAT!?」2016年5月号(No.9)より。肩書きは当時のものです。

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日本のシャトー・イケム

ーー 岡さんは犬房先生と昔からお知り合いなんですよね?

 ええ、1984年に私がチーフソムリエをつとめていた大阪のロイヤルホテル(現リーガロイヤルホテル)のレストラン・シャンボ-ルに犬房先生がお見えになったんです。当時、ムートン・ロスチャイルドのためにアンリオがバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドというシャンパーニュを年間1500本程度生産していたんですが、日本には240本しか輸入されていませんでしたので売り切れになっていました。ムートン好きの犬房先生が探しておられ、輸入元からシャンボールにはあるかもと聞いて来られたんです。

ーー 犬房先生、そのシャンパーニュの後はもちろんムートンを飲まれたんですね?

犬房 今まで岡さんにも話していませんでしたが、当時は万年金欠の研修医でしたので、大変失礼ながらシャンボールではシャンパーニュと前菜だけいただいて、すぐに自宅に帰って手持ちのムートンを開けていました。

 そうやったんですか? 知らんかったなー。センセ結構ケチでしてんな。初めてお話した時にほんまにワイン好きな先生やと感じて、それから飲み友達になったんです。そうそう、ヤマダ編集長、聞いてください。このセンセからエライ目に遭ってるんでっせ。

ーー えっ! 一体、何があったんですか?

 十数年前やったけど、鴨とか自分で狩猟するご主人がやってはる岐阜のとある店で、犬房先生が国際規格のテイスティング・グラスにキンキンに冷やした飲みものを2種類用意してブラインド・テイスティングさせられたんですよ。もうみんなけっこう酔っ払って、同席していた方とかはボルドーの古酒とかいうてはりましたな。僕はひとつはすごくよいソーテルヌやとわかったんやけど、もうひとつは飲んだことのない味がしましてん。

犬房 そういえばあの時は、ほんまに失礼なことしました。岡さん、1種類は「僕にはこれはわかれへん」 とおっしゃったんですよ。当時、日本ソムリエ協会の副会長だった岡さんのこのことばで、岡さん、ほんまに素晴らしいソムリエさんや、って思いました。

ーー 犬房先生、いったい?

犬房 白扇酒造の「三年味醂」です。私は「日本のシャトー・イケム」と呼んでるんですが(笑)。

 ほんまにびっくりするようなことするセンセですやろ? 僕はそれまで熟成した本物の味醂は飲んだことがなかったんですね。せやけど、日本のソムリエたるもの食も飲物も何でもこなせなあかんから、勉強にはなりましたで。

ーー ソムリエ協会の副会長を試すとは、とんでもないですね。

犬房 今一度、お詫び申し上げます。その後、白扇酒造の「3年味醂」はソムリエスクールでもブラインドテイスティングに出されると聞いてますし、2001年にロマネ・コンティのドメーヌに招かれたときにはオーナーのビレーヌさんへのお土産に持参しました。しかし、岡さんのように本当のことを正直に言えるというのはたいへん大事で、素晴らしいことなんですね。科学者も似たような状況で適当なことをゆうたり、ねつ造論文を書いてたらアウトですから。

めっちゃ売れると思うわー

ーー ホントにそうですね。ところで岡さんはスパリブとはいつ?

たしか6年半ほど前、会長就任のすぐ前だったと思いますが、飲み会の前にスパリブのプロトタイプを犬房先生から飲まされました。

犬房 そうでしたね。飲み始めて小1時間ぐらいで、岡さんがすくっと立ち上がって私を指さしてたいへん厳しい表情をして、大声で「けしからん。このサプリはけしからん!」と叱りはったんです。いつも温和で楽しい岡さんが大声で叱ってるのなんて見たことないから、同席していたみなさんは凍りつきました。そこで私が、「なんででっか?」と聞いたら……。

 僕がなんでワイン好きかいうと、飲んで、酔うて、気持ちようなりたいからや。せやのにスパリブ飲まされたから、ワインをようけ飲んでもさっぱり気持ちようならん。せやから「けしからん!」と。

犬房 で、私が「岡さん、このサプリ、売れまへんか?」とたずねたら急にニコニコして「これ、めっちゃ売れると思うわー」と。岡さん一流の冗談で、叱られたんやのうて、褒められたんやと、みんなで盛り上がりましたね。

 ソムリエさんの中にはアルコールに弱い方もいてはります。せやけど仕事やからテイスティングとかも行かなあきません。そこでワイン飲みこまんでも喉から少し入ってきて、終わり頃にはふらふらになります。それがスパリブ飲んどいたら酔っ払わんで仕事ができる。素晴らしいサプリやと思います。たくさんの方の健康に役立つと僕は思うてます。

犬房 ありがとうございます。2012年にアイズという会社に委託した、200名のスパリブ使用後のアンケート調査をした二日酔いのデータ()があります。


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表 スパリブ使用後のアンケート調査 2012年8月 株式会社アイズ実施

ーー 第三者機関に委託したところが先生らしいですね。

犬房 研究も同じですが、第三者がデータを出して初めて信頼できるんです。ですから経費がかかっても第三者に委託することが重要なんです。下の円グラフのように97%の方が二日酔いに効果があったと回答しています。岡さんのように「けしからん」と思われた方もいたかもしれませんね。

 お酒に強い方はスパリブ要りません。せやけど飲み過ぎた時には寝る前にスパリブ飲んどいたら翌朝は快適に起きられるし、二日酔いになってからでもスパリブ飲んだら1時間ぐらいですーっと楽になる。自分に合った使い方ができるのも便利ですな。そういえば今日から私もスパリブ親善大使の任命を受けましてん。

ーー そうなんですか。ということは熱田 貴さんと岡さん、日本ソムリエ協会の元会長がおふたりもスパリブ親善大使に就任されたという豪華なことになったわけですね。ところで、岡さんは今後、どのような活動をされる予定ですか?

 基本はリーガルロイヤルホテルの勤務が主体になります。

ーー では、今後の日本のワイン業界についてご意見をお聞かせください。

 ワインは世界共通の飲み物ですし、ワインを通して多くのひとと語り合えます。私がこの業界に入った1970年代初頭は、大人一人当たりのワインの消費量わずか300ml強でした。今ようやく3リットルを超えるようになりました。フランスやイタリアでは60リットルですよ。まぁ、そこまで無茶飲みせんでいいけれど、まだまだ伸びしろはあると思いますので、ワイン業界は明るさを継続してほしいですね。

ーー 本日は楽しいお話、ありがとうございました。

この記事を書いた人

不肖ヤマダヤスシ編集長
不肖ヤマダヤスシ編集長
北海道札幌生まれの道産子。いつも目の前のことだけを考えている。いまこのときを切り抜ければ、人生はなんとかなる! 善人なをもて往生をとぐいはんや悪人をや。