アクアリーヴァ・スーパーの人気色を借りてきた

フィアット500リーヴァと名付けられたこのスペシャルなモデル、最初の500台はナンバリングされたバッヂがつく限定バージョンとなる。色は「セラ・ブルー」と呼ばれる紺色のみで、これは現在のリーヴァの代表的モデル、アクアリーヴァ・スーパーで最も人気がある色だという。そういえば、見たことありますね。

4018-1

ボディにはコンヴァーティブルと普通のハッチバックの2種の設定がある。コンヴァーティブルはブルーのソフト・トップを採用している。ハッチバックはパノラミック・グラス・ルーフが標準になるというけれど、どうせならコンヴァーティブルを選びたい。コンヴァーティブルといってもボディのサイドは残るタイプです。

4018-4

外観では、ミラー、ドアのハンドル、ボンネットのトリムにクロームが使われている。1957年に登場したヌオーバ500の雰囲気を醸し出すためでしょう。ベルトラインに沿って、アクアマリン(ほぼ緑)色のラインが入ります。16インチ、20スポークのアルミ・ホイールは特別ブルー仕立てで足元を引き締めています。

内装では、ダッシュボードに貼られたハンドペイントのマホガニーのウッドが最大のチャーム・ポイント。これには手作業でメイプルのインレイが施されている。これが贅沢な温かみを乗船メンバーに与えます。

4018-2

このウッド、裏側は超軽量のカーボン・シェルだそうで、ここには伝統的な天然素材とクラフツマンシップ、それに新素材という革新的なエンジアリングのマリアージュが秘められています。ウッドなのにクルマのライフタイム以上の耐久性を備えているそうです。

4018-3

ドア・シルとギア・ノブもまたマホガニーから削り出されたもの。ウッドのノブ、いいですねぇ。外装色に合わせてトリムの入ったアイヴォリー・レザーのシートはポロトローナ・フラウ製です。アクアリーヴァ・スーパーの贅沢な雰囲気を色と素材で表現しています。リーヴァのオーナーもそうでない人も、コモ湖の周辺とかで乗ったりするとドルチェ・ヴィータを実感することでしょう。

1957年に登場したフィアット500は、イタリアのモータリゼーションの基礎となり、何百万もの人々に自動車を所有することによる移動の自由をもたらした国民車です。それは国の復興を象徴し、独自のスタイルと活力、そして楽しむ感覚を再発見した50〜60年代のイタリアの黄金期「ドルチェ・ヴィータ・イヤーズ」と密接につながっていました。

同時期、もうひとつのイタリアン・アイコンが名声を得始めていました。それがリーヴァのスピードボートだったのです。

一方その頃、わが日本では、1958年にスバル360が誕生し、64年に東京オリンピックが開催されました。そういえば、その前のオリンピックがローマでした。イタリアと違うのは、イタリアのゴールデン・エイジが「甘い生活年間」と呼ばれるのに対して、ここ日本でそれに匹敵する言葉は「高度経済成長期」というお堅い言葉か、せいぜい「3丁目の夕日」でしょうか。リーヴァやフェラーリのようなお金持ちの象徴はついぞ現れなかった。これを貧乏くさいというか平等というか・・・、それに較べイタリアはやっぱりオモシロイです。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
2017年11月号(通巻19号)ただいま発売中!
巻頭特集は、お好み焼に合うワインを徹底研究。4人の料理人による創作お好み焼にタベアルキストのマッキー牧元さんも唸りっぱなし。
柳 忠之さんの「新オーストラリアワイン紀行」、11月16日解禁「ボジョレー・ヌーヴォー」にも注目!
表紙の美女は女優・飛鳥凛さんです。もうお腹いっぱいだけど、おかわりしちゃおうかな〜。すいません、もう1冊ください!