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これ一冊で、「日本ワイン」通になれちゃう本

『日本ワインに首ったけ♪』新樹社刊

日本ワインのブームが続いている。でも、そもそも日本ワインって何なの? 国産ワインとどう違うの? なぜ今そんなに注目されているの? などと思っている人もいるのではないだろうか。そんな人にお勧めしたいのがこの本。ワイン初心者でも、この本を読むだけで、明日から日本ワインの「通」になれちゃう。わかりやすくて、面白いワイン本をご紹介。

読みやすい! わかりやすい!

ワインの本というと、専門用語が多く、なんの解説もなく銘柄や産地、ブドウ品種の名前などが出てきて、ついていけない、難しいというイメージが強い。この本は、そんな偏見を一気に吹きとばす。イラストや写真をふんだんに使ったコミックエッセイなので、なにしろ読みやすい、わかりやすい。そらしどさんのユーモアたっぷりの語り口も面白い。

それでいて、日本ワインの歴史や概要は、その基本からしっかりと語られている。これを読めば、日本ワインのすべてがわかると言っても過言ではないだろう。初心者にとってのワイン入門書としても、その価値は高いと思う。

 

日本ワインに首ったけ♪
日本ワインに首ったけサンプル

 

日本ワインに首ったけサンプル2

『日本ワインに首ったけ♪』の中はこんな感じ。笑いながら楽しく読み進められる。

日本のワイナリーガイドとしても有能

「日本ワインに首ったけ♪」は、上下巻に分かれていて、その両方を合わせると日本全国の178軒ものワイナリーが紹介されている。しかも、そのすべてに著者のそらしどさんは訪れている。現地で知り合った造り手たちの情熱や思いをそのまま描き、ワイナリーの魅力やワインの美味しさをわかりやすく伝えている。

一番最初に紹介されているワイナリーは、シャトー・メルシャン。そらしどさんは「ワイナリー巡りの初心者なら、まずはメルシャンのセミナーを受けて、日本ワインの歴史を学んでスタートするのがおススメ」と語っている。確かに、メルシャンの前身は、日本初の民間ワイン醸造所「大日本山梨葡萄酒会社」で、元祖日本ワインと言ってもいいワイナリーだし、見学コースや設備も充実している。

その次は、赤玉ポートワインでワインという酒の存在を日本中に知らしめたサントリーだ。サントリーワインインターナショナルの開園100年を迎える登美の丘ワイナリー。そしてマンズワインへと続く。そして、上巻では、古くからワインの名産地として名高い山梨と長野のワイナリーを紹介し、下巻では、その他の地域のワイナリーを北海道から九州まで全ての地域を網羅して紹介している。

アメブロ酒ワイン部門(旧カテゴリ)で1位

著者のそらしどさんは、ノンフィクション作家やイラストエッセイストとして活躍している。ワインを知った9年前までは、お酒は苦手だったらしいのだが、ある日、しっかりとした重めの赤ワインを飲み、「これは料理をおいしくする魔法の飲み物だ」と感動したのだそうだ。しかも、たいていのお酒は悪酔い・二日酔いするのに、ワインだけは酔わずに朝までいけちゃうのだという。

そしてそらしどさんは、2014年に「日本ワインに首ったけ♪」というブログを始める。これが、なんとアメーバブログ酒ワイン部門(旧カテゴリ)で1位を獲得してしまう。そして、今年(2018年)、この本の出版へとつながるのだ。

笑いながら読めて、ワインの知識も獲得できてしまうこの本は、日本ワインを知りたいと思っているワイン初心者にはぜひとも読んでほしい。でもワインに詳しく、よくワイナリーに出かけているような人にも、おススメしたい。あのワイナリーのあの人が、そらしどさんならではのユニークな視点で、実に楽しく紹介されている。おそらく、これは知っている人ほど面白いと思う。

秋の夜長に、美味しいワインを飲みながら、この本で笑い転げてみるのもいいのではないだろうか。

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