「フルーツが鳴く」という表現に出逢ったのは、大好きな恋愛小説作家さんの言い回しだったような気がする。果実が熟れて甘ったるい香りを放つ表現として「鳴くかぁ~かっこいいなぁ。」と、それから気に入ってよく使っている。

確かに、糖度が高い果実はこちらが赤面してしまうほど甘く熟れて鳴き叫んでいるような香りがする。常温から食べる直前の30分ほど前に冷蔵庫に入れて、冷やして食べる。「果糖は冷やすと甘くなる性質があるのよ~」なんて、どこかで身に付けたそれらしい知識を家族に振りまきながらパクリ。香り同様に、味わいも甘い果実は女性的だ。

最近は「旬」よりも早くにスーパーの売り場に並んでいることもある。追熟は家でしてくださいと言わんばかりに、まだ果実からの鳴き声は無い。アボカドを選び間違えた時のように、サクっとした歯ごたえまで聞こえてきそうだ。しかし、料理をブログで書き綴るのなら、旬よりも早く紹介したいと思ってしまう。

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そんな時はフルーツサラダにする。フルーツサラダとは、フルーツを主役としてサラダ感覚で食べるサラダだ。ポテトサラダの中に入っているリンゴとは、少しニュアンスが違うような気がする。

なんだか「贅沢」な感じが良い。フルーツが1種類でも、そこにフルーツがあるだけで非日常な、オシャレな感じがする。サラダに魔法をかけた感じ、といえば大げさかもしれないが、切って入れるだけで魔法がかけられるのなら簡単だ。

サラダにするのなら、甘味が強いものよりもシャキシャキっとした食感と適度の酸味があれば尚更おいしく感じる。鳴き声もまだない、未熟な果実のサラダ。そして旬の時期になれば甘味と酸味のバランスを野菜やドレッシングで保つ。
ぜひ、今夜のいつものサラダに朝食・デザート用のフルーツを。魔法をかけてみませんか?

【Recipes】たっぷりフルーツとさつまいものヨーグルトサラダ

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【材料4人分】
りんご        1/2個
シャインマスカット  100g
ブルーベリー     50g
さつまいも      1/2本(150g)
ディル        5本
レモン汁       小さじ1
A  ヨーグルト    大さじ5
A  粒マスタード   小さじ1
A  塩        小さじ1/4
A  こしょう     少々
赤玉ねぎ       あれば少量
※シャインマスカットは皮も食べることができます。

【作り方】
1 さつまいもの皮をしっかりと洗い、1㎝角に切る。 水に5分ほどつける。水気を切って、耐熱ボールに入れレンジで3分加熱する(600w) 冷ましておく。
2 りんごの皮をよく洗い、6等分し食べやすい大きさに切る。大きめのボールに入れ、レモン汁をふりかけて混ぜ色止めしておく。シャインマスカットは皮を洗い、縦半分に切りボールに入れる。
3 ②に冷めたさつまいもとブルーベリー、A、ちぎったディルを入れ混ぜ合わせる。
4 お皿に盛り、スライスした赤玉ねぎを添えてできあがり。

≪ポイント≫
お好きなフルーツに変えてもOK。ヨーグルトは、水切りヨーグルトやマスカルポーネにしてもリッチな味わいになります。

小さな非日常を、日々のお皿の中に飾る。初秋の、果実の鳴き声を聞きながら。

この記事を書いた人

紀子
紀子
1985年生まれ。
J.S.Aワインエキスパート。
小さなワインのお教室をしている傍ら、ワイン好きによるこだわりの創作おつまみレシピを料理サイト・ブログで掲載。
女性の皆さまへワインライフが豊かになるコツを発信中。
blog: http://ameblo.jp/norikostyle2