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カリフォルニアワイン産業の”持続可能性”を理解するための6つのキーワード

彼らは具体的にどんなことをやっているのか?

“持続可能”なブドウ栽培とワイン造りのため、カリフォルニアのワイナリーでは具体的にどのようなことをしているのか?

「WINE-WHAT!?」が7月号(No.17)で現地に赴いた取材班が6つの例をまとめてみた。総論はこちらを参照してください。

01 カバー・クロップ Cover Crop

日本語で「被覆作物」。

畝と畝の間に植えられた、おもにイネ科やマメ科の植物のことである。

カバー・クロップを畝間に植える意味は、土壌の流亡防止のほか、肥沃度のコントロールや土壌の水分量の調整などじつに幅広い。

例えば、畝間にソラ豆や大豆を植えてそれをすき込むと、窒素が固定されて土壌が肥える。一方、肥沃すぎてもブドウの質が下がるので、ブドウと競合するイネ科のカバー・クロップを植えることもある。

また、水はけの悪い畑ではカバー・クロップの蒸散作用によって、土中から余分な水分を抜くことができ、反対に乾燥した土地ならば、カバー・クロップをすき込み土壌の水分を保持することも可能だ。

さらにカバー・クロップが根を張り巡らすことで、土壌が柔らかくなって空気が通り、土壌に含まれる有機物質をブドウが吸収しやすいように無機化する微生物の量が増える。

ある種の草花は、害虫を捕食するテントウムシなどの益虫を呼び寄せることにも役立つ。またネマトードのようなブドウの寄生虫が嫌う植物を、カバー・クロップとして畝間に植えることもある。

単なる雑草と思ったら、大間違いなのだ。

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