リュック・マシーはラヴォー地区エペスの家族経営の醸造所。醸造所の歴史は19世紀末、アルベルト・マシーが小さなぶどう畑を手に入れた時に始まる。彼の息子、ジャン＝フランソワ・マシーが運営に加わってから、畑を徐々に買い足し、その規模を大きくしていった。現在のオーナーは3代目のリュック・マシー夫妻。優れたぶどう畑が集中するラヴォー地区に計8ヘクタール余のぶどう畑を所有している。マシー家のアイデンティティとでもいうべきワインが、デザレーの「シュマン・ド・フェール」。
デザレー、シュマン･ド･フェールの2015年ヴィンテージは、いつにも増してみずみずしい果実香と蜜の香りにあふれている。熟した白桃と黄桃の風味と爽やかな飲み心地の奥には、きりりとしたミネラリティを感じる芯の部分がある。果実味がミネラルの味わいを包みこみ、均整のとれた優雅で艶のある仕上がり。「シュマン･ド･フェール」とは「鉄道」のこと。デザレーの麓の最もレマン湖に近い畑のシャスラ。
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