カリフォルニア州のワインの生産者協会、カリフォルニアワイン協会(California Wine Insttitute)が、今年度の活動方針を発表した。協会は7月2日(月)から、新年度の活動を開始している。今年度からは新体制。新代表を扇谷まどかさん、手島孝大さんが務め、代表事務所は株式会社日本アドに置かれる。1995年から同協会が続けてきた、「バイ ザ グラス」プロモーション、そしてプロ向けの一大イベント「カリフォルニアワイン グランドテイスティング」を継承しつつ、より現代的にアップデート。くわえて、活動の多様化、消費者とのコミュニケーションの濃密化がなされそうだ。
カリフォルニアワイン協会 新代表 扇谷まどかさん 手島孝大さん

カリフォルニアワイン協会 新代表の扇谷まどかさん(右)と手島孝大さん(左)

日本市場を成熟した市場ととらえ、カリフォルニアワインをより強固な存在に導く

イタリア、フランス、スペインについで世界第4位のワイン生産量を誇るワインの国、カリフォルニア。そのカリフォルニアのワイナリー、ワイン関連企業を代表し、カリフォルニアワインの振興をおこなう「カリフォルニアワイン協会(California Wine Insttitute)」は、カリフォルニアに本部をおいて、世界中で活動を展開する非営利団体だ。

現在、世界で第4位のカリフォルニアワインの市場である日本には、代表事務所を置き、試飲会やセミナーの開催、店頭でのプロモーションのサポートなど、プロ向けの活動、お馴染みの、さまざまなカリフォルニアワインを手軽に味わえる「バイ ザ グラス」プロモーションをはじめとする消費者向けのイベントの主催、市場調査や統計分析、そしてメディアとの協業、生産地の最新情報の発信といった広報活動まで、多岐にわたる、カリフォルニアワインのための活動と支援をおこなっている。

そのカリフォルニアワイン協会の日本代表が、このほど、変更になり、新代表、新体制では初年度となる活動を、7月2日(月)から、開始した。7月6日(金)には東京にて、カリフォルニアワインの輸入者とメディアとを迎えての、ミーティングを開催し、新しいカリフォルニアワイン協会日本事務所のお披露目がなされた。

まずは、新体制となっても、協会が日本をカリフォルニアワインの重要な市場としてとらえ、今後も日本でのカリフォルニアワイン振興の活動を継続していくところは変わらないと公言された。カリフォルニアワイン協会の代表的な活動、プロ向けの「カリフォルニアワイン グランドテイスティング」も、消費者向けの「バイ ザ グラス」プロモーションも、ある。グランドテイスティングは10月29日(月)に、バイ ザ グラスは、来年4月から5月にかけて、開催される。

協会は、日本をカリフォルニアワインにとって、成熟した市場として見る。ゆえに、守るべきところは守り、伸ばすべきところは伸ばす。カリフォルニアワイン協会の歩みは、堅実なものとなりそうだ。その上で、現代的なアップデートが加えられ、デジタルも活用しながら、より個別個別の対応、活動がなされてゆくのではないか、というのが、ミーティングに参加した筆者の感想だ。

カリフォルニアワイン協会 バイ ザ グラス プロモーション

ミーティングにて配布された資料より。「バイ ザ グラス」プロモーションは継続。ただし、次回はデジタル化をすすめ、より、参加者を深く巻き込む仕掛けがなされそうだ。対象地域も東京・大阪のみならず、全国に拡大する

カリフォルニアワイン グランドテイスティング

プロ向けのビッグイベント「カリフォルニアワイン グランドテイスティング」。次回開催は10月29日(月)。会場は東京の開東閣(かいとうかく)。旧岩崎家の高輪別邸で三菱グループの迎賓施設。普段は公開されていないのだけれど、カリフォルニアワイン協会のために、このときは会場となる

新代表は二人

カリフォルニアワイン協会の活動は、まだ、7月にはいって正式に開始したばかり。より具体的な内容は、今後、決定し、告知されていくことになる。現状では、上述の2つの活動に加えて、消費者向けの教育活動として、より深く、カリフォルニアワインの世界にカリフォルニアワインファンを導くであろう、セミナーの開催、カリフォルニアワインのことをまだ知らない人たちに向けた教室や、料理とのマッチングの手ほどき、などが、日本各地で開催され、公式Webサイト、SNS(FacebookとInstagram)という、デジタル方面の強化がある、といった予告がなされた。

カリフォルニアワイン協会の日本代表事務所は、東京、西早稲田の株式会社日本アドが請け負い、拠点は同社に置かれる。これまで、食品、ベビー用品、輸入自動車・バイク、そして、大使館や団体をクライアントとしてサポートしてきた、クリエイティブエージェンシーだ。プランニング、コピー、デザイン、デジタル、プロデュースのエキスパートで構成され、トータルなクリエイティブサービスを提供している、という。

協会の代表者となるのが、まずはすでに発表のあった扇谷まどかさん。WSET®認定 Level 4 Diploma The Court of Master Sommeliers Certified Sommelier、日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格をもつ。日本航空グループに9年勤務した後、日系ブラジル企業の法人営業、米国に本社があるIT ソフトウェア企業のプロジェクト・マネージャーを経て2007 年にThe Opener 株式会社を設立。現在は、シャンパーニュを輸入する傍ら、ワイン・バーLa Chandelle/Studio La Chandelle、並びにシャンパーニュ・ビストロLe Coeur を東京、六本木で展開している。

そして、扇谷さんと共同代表として、代表に就任したと発表されたのが、手島孝大 (てじま たかひろ)さん。直近の10年間はワインオーストラリアのアジア太平洋地域代表を務めた、ワインの協会のベテランだ。

また、同じカリフォルニア州のワインの生産者団体で、日本に代表事務所を置く、ナパヴァレー・ヴィントナーズの日本事務所、そして政府観光局などとも、連携していくことが発表された。ナパヴァレー・ヴィントナーズの駐日代表、小枝絵麻さんは、カリフォルニアワイン全体の「公認フードペアリング講師」としても今後活動し、セミナー等で、カリフォルニアワインと料理とのペアリングについての啓蒙活動を担うという。

カリフォルニアワイン、と一口にいっても、そのワインは、自然の条件、品種、造り手によって、多様性に富む。ゆえに日本のカリフォルニアワインのファン、カリフォルニアワインのイメージも、また多様だ。日本が、安く、大量に、なんでもいいからワインを、という期待をカリフォルニアに寄せているのではない、という認識が、成熟した市場、という言葉には含まれているであろう。カリフォルニアワインの多様性を包括する活動と、個別個別の対応と。それぞれに得意分野がある2人の代表と、他の組織との連携によって、カリフォルニアワイン協会が、どんなデザインで、これから日本のカリフォルニアワイン市場を支え、盛り上げていくのか。WINE-WHAT!?は楽しみにしたい。

この記事を書いた人

WINE-WHAT!? 編集部
WINE-WHAT!? 編集部
勝沼の甲州手積みしてこれでロゼワインつくろうぜ

果皮ごと絞ってみたけど白になっちまう

(中略)

I say だいたい適当でマセラシオンは

だいたい適当であざやかな

だいだい色でできたのはオレンジワイン