7月6日、エールフランス成田行きAF276便ビジネスクラスで歓声が上がった。エールフランス名物「空飛ぶシェフ」イベントが、久しぶりに日本便で行われたからだ。

エールフランスの機内食の評判は高い。特にビジネスクラスのメインディッシュは、有名シェフが考案した質の高い料理が供されることで知られている。

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機内で料理を振る舞うイヴ・カンドボルド氏

今年のメインディッシュは、ガストロノミーを(美食)をもじった「ビストロノミー」の造語で知られ、ビストロブームを牽引してきた「イヴ・カンドボルド」シェフが考案。現在、サーモンの紙包み焼き、ポトフ風鶏肉巻きなど、6種のメインディッシュが、全世界のエールフランスビジネスクラスで提供されている。

この日、そのイヴ・カンドボルド氏が、AF276便に搭乗、ビジネスクラスの乗客に自ら料理を振舞ったのだ。目の前で料理を仕上げる様子を見、考案者から直接料理の説明を受けた乗客は大喜び、イヴ・カンドボルド氏も、日本人の食への興味の高さに驚き、感動したそうだ。

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搭乗客の目の前で、鮮やかに料理を仕上げて見せた

このメインディッシュ、実は大変な苦労の末に完成したもの、カンドボルド氏によると完成までに18か月もの時間を要したと言う。実は、人間の舌は、高度の高いところでは敏感になるのだそうで、地上と同じ感覚で塩・胡椒を使うと、しょっぱくなりすぎる。しかし単純に減らしてしまうと、旨味も減る。そこをどう補うかを考えるのはカンドボルド氏にとっても試行錯誤の必要な難しい課題だったのだ。さらには、エールフランスの料理を作っているケータリング会社には調理施設が複数あり、その全てで同じ味を作れるようにするのも、また大変。カンドボルド氏は、何度も現場に足を運び、味付けや盛り付けのチェックを繰り返したそうだ。

苦労の甲斐あって、ビストロノミーのカンドボルド氏らしい、個性豊かなアレンジのフレンチ機内食は、評判が高い。カンドボルド氏考案の料理は、9月末まで提供される。

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カンドボルド氏考案の6種のメニューの一つ「タジン風のチキン、ターメリック風味 スパイスを効かせたクスクス添え」

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WINE-WHAT!? 編集部
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