「ペリエ ジュエ」のクラシックライン、「ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ」と「ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン」が新しいボトルシェイプへと生まれ変わり、その発表会がさる4月5日(金)の夜、東京・南麻布のフランス大使公邸で開かれた。

ペリエ ジュエの象徴である「ベル エポック」を中心に、「ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ」と「ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン」の新しいボトルが並べられていた。

ブラゾン・ド・フランス由来の新ボトルシェイプ

大使公邸の庭の桜が満開でゲストを迎える春の宵のことでした。

2019年からペルノ・リカール・ジャパンの社長に就任したノジェム・フアドさんが壇上に立ち、ペリエ ジュエのリニューアルされた「ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン」と「ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ」のボトルについて紹介した。

スタンダードなシャンパーニュ型から、やわらかな丸みをおびた新しいボトルデザインは、1955年の収穫からブレンドされたペリエ ジュエ最初のプレステージ・キュヴェ「ブラゾン・ド・フランス」に由来するもので、その「ブラゾン・ド・フランス」が会場に展示してあった。それがこちらです。暗くてちょっとわかりにくいけど。

真ん中が「ブラゾン・ド・フランス」。左「ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン」、右は「ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ」。

「ブラゾン・ド・フランス」は、1975年から1990年まで「ルレ・エ・シャトー」加盟の一流店にパートナーとして取り扱われ、また、名声のあるレストランやガストロノミーへの直販専用商品として多くの美食家たちに愛飲されたという。直線的なスタイルがモダンでファッショナブルとされ始めた時代に、ペリエ ジュエはあえて、この伝統的なボトルシェイプを採用したキュヴェを登場させることによって、そのインデペンデントで革新的精神を示した、とされる。

その「ブラゾン・ド・フランス」を思わせる、長くて細身のネックと柔らかく丸みを帯びたショルダーラインを持つ新しいクラシックなボトルのデザインは、「ブラン・ド・ブラン」と「ブラゾン ロゼ」をいっそう際立たせることに成功している。

新しいボトル形状に加え、フロントラベルのアネモネ、ネックフォイルやネックラベルのデザインも変わり、「旧来のペリエ ジュエのブランドエッセンスを受け継ぎつつ、ブランドの持つ高級感を強調したデザインとなっています」と、メゾン自身も自負している。

ノジェム・フアド(Nodjame Fouad)ペルノ・リカール・ジャパンCEO。

エルヴェ・デシャン(Hervé Deschamps)7代目最高醸造責任者。

「また日本に来られて、とりわけ今回は桜のシーズンに来られて非常に幸せです」とあいさつしてから本題に入った7代目最高醸造責任者のエルヴェ・デシャンさんは次のように語った。

「ニューアルされた『ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン』と『ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ』のニューシェイプのボトルは、新しくなったと同時にメゾンのヘリテッジを象徴する存在でもあり、36年前にメゾンに加わった者としては、馴染みのボトルでもありましたので感動しました。

『ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン』はペリエ ジュエの歴史のなかでは比較的若いキュヴェで、東京ではみなさんに2年前、2017年の4月に紹介しました。ペリエ ジュエのノウハウを駆使して、シャンパーニュ地方でも最も繊細なセパージュの表現を最大限に発揮したキュヴェです。コート・デ・ブランのシャルドネをアッサンブラージュして熟成期間を3年以上置いたキュヴェになっています。

ノーズで感じるセンセーションは、ブドウ品種(シャルドネ)のエレガントさ、春の訪れ、春の白い花を感じることができます。次に柑橘系、それから白い果物、桃とか洋ナシを感じます。

味わいは非常に洗練されていて複雑さが感じられる。そして余韻がとても長い。

『ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン』のおすすめ料理は甲殻類ですが、非常にリッチな味わいなので様々な料理と合わせていただける可能性があります」

これらスピーチが始まる以前、フランス大使公邸専属のセバスチャン・マルタン・シェフによるフランス料理が供されていた。1950年代のフランス料理をモダンにしたものだそうで、新ボトルデザイン発表会にふさわしいエスプリを感じさせた。

デシャンさんのスピーチは続く。

「本日、2番目に皆さんに味わっていただくキュヴェが『ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ』になります。シャンパーニュ地方の赤ワインを加えることによってロゼになっています。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエのアッサンブラージュで、赤系の果物、それからブラック系の果物を感じることができます。

こちらの印象は、酸味のないまろやかさを感じるということで、料理のほか、デザートにも合わせられます。

それでは、ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブランの新ボトルデザインの成功を祈って。カンパイ」

「カンパイ」と日本語で。

ペリエ ジュエのラインナップは、これまでクラシックラインの「グラン ブリュット」と、プレステージキュヴェの「ベル エポック」の2種類が目立っていた。とりわけ、エミール・ガレのアネモネがボトルに描かれた「ベル エポック」こそペリエ ジュエだった。ところが、たとえば、2019年2月末に発表になった「ベル エポック 2012」は「ブレンドの妙を味わえるフローラルで魅惑的な最高傑作」ということだけれど、参考価格23,100円と、クラシックラインの「グラン ブリュット」と較べると4倍ほども価格差がある。

シャルドネらしい活き活きとしたフレッシュさが身上の「ブラン・ド・ブラン」と、サーモンピンクの輝きのなかに赤い果実のアロマが際立ち、芳醇なフルボディの味わいを持つ「ブラゾン・ロゼ」。

ようするに、松竹梅でいえば竹にあたるラインに一目で異なるプレミアムな衣装を与えることでスポットを当てようという戦略、と解すことができる。実力がある子たちをさらにプッシュする方策としてはもちろんアリだろうし、実際、新しい衣装はその中身をよりよく表現しているのではあるまいか。

ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン
テイスティングノート
外観:ほのかなグリーンを感じさせる淡いゴールドの光を放ちます。
アロマ:道のほとりに連なる野の花を思わせる香り、エルダーベリー、アカシア、ハニーサックルの活き活きとした芳香が、柑橘系の香りと絶妙に絡み合います。
味わい:口に含むと、まずフレッシュでキリッとした味わいと爽快感が広がり、ミネラル感あふれるフィニッシュへと続きます。
セパージュ:シャルドネ100%
ペリエ ジュエ ブラン・ド・ブラン(750ml) 参考価格:13,400円(税別)

ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ 
テイスティングノート
外観:ほのかな淡いオレンジの輝きがある、明るいバラ色のローブ。その上品で活き活きとしたサーモンピンクの輝き続ける泡がフレッシュな味わいを連想させます。
アロマ:ザクロ、洋ナシ、アプリコット、ブラッドオレンジ、熟したレッドフルーツの香り。果実味があり優しく包み込むような香りの重なりは、時間と共にビスケット、バター、ペーストリーの香りへと移っていきます。
味わい:ひと口含むと芳醇で、複雑味があることを実感できます。ロゼらしい個性を持った長く濃厚な余韻を残す後味から「美食家に最も選ばれるシャンパーニュ」と称されています。
セパージュ:シャルドネ25%、ピノ・ノワール50%、ピノ・ムニエ25%
ペリエ ジュエ ブラゾン ロゼ(750ml) 参考価格:8,500円(税別)

炭酸カルシウムの化学式

フランス人現代芸術家シャルル・ペティヨン氏。

なお、会場にはフランスの現代芸術家シャルル・ペティヨンさんのインスタレーションの画像が展示してあった。ペリエ ジュエ本社のセラーで制作された白い球体が織りなすインスタレーションは、雲のようでもあり泡のようでもあった。

初来日したペティヨンさんが語ったところによれば、この作品はペリエ ジュエの呼びかけから生まれた。ペティヨンさんはペリエ ジュエ本社を訪問し、そこからインスピレーションを得た。

白い風船を使ったコンテンポラリー・アートで知られる。2015年には英国ロンドンのコヴェントガーデンで10万個の白い風船を用いたインスタレーションを制作した。

「実際に私がシャンパーニュ地方のペリエ ジュエ社を訪れて気がついたことは、白亜質の土壌が地表にも地中にも、あらゆるところに存在しているということでした。その白亜質の土壌の中にトンネルが掘られ、それがセラーとして使われているわけです。『CaCO3』と名づけたこの作品は白亜質のテロワールへのオマージュとしてつくられました」

フランス・エペルネのペリエ ジュエ本社のセラーで制作されたペティヨン氏の作品「CaCO3」。

CaCO3とはシャンパーニュ地方の特徴である石灰質土壌の主成分、炭酸カルシウムの化学式である。

エミール・ガレがボトルに描いたアネモネの絵に象徴されるように、ペリエ ジュエはアートと深いつながりを持つ。それは21世紀のこんにちも変わらない。「伝統と革新」という老舗にとって重要とされるキイワードを実践しているのだ。

駐日フランス大使公邸では、「CaCO3」のアート写真(奥の壁の額装)が紹介された。

フランス大使公邸の庭の桜。

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WINE-WHAT!? 編集部
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