読者テイスターによる3,000円以下バリュー・ワイン・コンクール2019秋「食欲の秋に飲みたいワイン57本(前編)」の後編。「ひとりでうきうき」部門、「ふたりでにこにこ」部門に続いて、「みんなでわいわい」部門全19本を発表します! 

文・構成:山本真紀 写真:山下亮一(人物)/古川 章(ボトル)

みんなでわいわい 金賞 〜GOLD AWARD〜



39

ヴァイングート・キューリング・ジロー
クヴィンテッラ・リースリング・トロッケン
2017[白]

●生産国/地域:ドイツ/ラインヘッセン 
●品種:リースリング100%
●輸入元:八田
●希望小売価格:3,000円

小谷野 秋の夜長のそよ風のよう。家族と一緒に、秋刀魚のカルパッチョと合わせてみたい。
稲生 はちみつ、グレープフルーツ、鉄系の香りを感じる。味わいは甘さより酸が強い。このワインをカボス代わりに、秋刀魚の塩焼と。
宮本 クラッシュした白桃、黄桃、コリアンダーシード、カモミールが香る。家に帰る前のいやしのひととき、ズッキーニのフリットと。

土壌の異なる5つの村(オッペンハイム、ニアシュタイン、ナッケンハイム、ボーデンハイム、ラウベンハイム)それぞれに所有する畑からブドウを収穫。2005年より自然派指向を加速、完全なビオディナミを目指す。このワインはスルスル飲める気楽なスタイルに仕上げている。



40

ワインズ・バイ・ジェフ・ハーディ
ペルタリンガ・レークサイド・シャルドネ
2017[白]

●生産国/地域:オーストラリア/南オーストラリア 
●品種:シャルドネ100%
●輸入元:アンフィニー
●希望小売価格:1,800円

鈴木 最初はさわやかで夏向きと思ったが、時間が経つにつれてふっくらとした味わいに。
稲生 香りのボリュームほど味は強くなく、酸や甘みが控えめ。秋の海辺で海鮮BBQしたい。
 派手さはないが、酸、甘みが余韻にいたるまでバランス良。読書の秋にピッタリ。
 アロマは華やか、口当たりは豊かな果実味がありリッチ。野菜や栗などのグリル料理と。

オーストラリアだけでなくフランス、イタリアでワインコンサルタントとしても活躍するジェフ・ハーディ。彼が独立を果たした直後、真っ先に入手したのが海風の吹く冷涼な丘に位置するペルタリンガの畑だ。ワインはオーストラリアのワイン雑誌や評論家からの評価が高い。



41

コンチャ・イ・トロ
カッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ・コレクション レッド 
2016[赤]

●生産国/地域:チリ 
●品種:シラーズ65%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%、カルメネール15%
●輸入元:メルシャン
●希望小売価格:1,730円

 上品で3000円以上の価値あり。果実味と酸がバランスよく、赤が苦手な方にもオススメ。
小谷野 しっかりとした酸味がある。雲丹や蟹味噌、クリーム系のパスタと合わせたい。
宮本 カシス、ナツメグ、ナッツ、青い木芽が香る。緑のパプリカたっぷりの青椒肉絲と。
 アロマは複雑で、味はジューシー。暑さから解放された初秋、午後のテラスで飲みたい。

1883年にボルドーのブドウ樹をチリへ持ち込み、今日のチリワイン興隆の礎を築いたコンチャ・イ・トロ社。ディアブロはスペイン語で悪魔を指し、ワイン泥棒対策で「蔵には悪魔がいる」と噂を流したことに由来する。デビルズ・コレクションは、最高区画のブドウのみ使用。



42

カンティーナ・ライナ
モンテファルコ・ロッソ・DOC
2015[赤]

●生産国/地域:イタリア/ウンブリア 
●品種:サンジョヴェーゼ70%、メルロー15%、サグランティーノ15%
●輸入元:アズマコーポレーション
●希望小売価格:3,000円

稲生 フローラルなバラ、ブラックペッパーなどのスパイスが香る。酸とタンニンがしっかり。牛肉のタリアータなどのレアな赤身肉と。
宮本 動物的な香りが強く、ほかにリコリス、腐葉土、枯れ葉のニュアンスも。しっかりした酸、熟成したタンニンが全体をまとめている。
太田 余韻が長くエレガント。今飲んでも、寝かしても美味。きのこのソテーやマリネと。

1978年生まれの現オーナーは、大学で哲学を学び、星付きレストランで料理人として働いた後、実家のワイナリーへ戻った変わり種。親から継いだ後、畑はビオディナミ、醸造時には野生酵母使用、と自然派の道を進むが、「自然過ぎてワインの味が濁ってはいけない」と考える。



43

ベリンジャー・ヴィンヤーズ 
ベリンジャー ファウンダース・エステート ピノ・ノワール
2017[赤]

●生産国/地域:アメリカ/カリフォルニア
●品種:ピノ・ノワール種主体
●輸入元:サッポロビール
●希望小売価格:2,000円

 酸もタンニンもきれいで、果実味もバランスのとれたなかで主張。軽くて複雑味あり。
澤田 色は淡いがしっかりした味わいが秋らしい。野菜やコーンスープにも合わせられそう。
小谷野 香りは優しく、酸味はすっきり。サッパリ系の肉料理、秋野菜のソテーと一緒に。
 カシスなどの果実味が口いっぱいに広がる。秋の子供の運動会で疲れた体を癒すときに。

1876年創立の老舗ワイナリーとして、ナパにワイン造りの手本を見せ続けてきたベリンジャー。ファウンダース・エステートのシリーズは、ハウスワイン的なスタイルを踏襲するプレミアムレンジ。ピノ・ノワールは複数の畑から集めて厳選、最後はフレンチオークで5カ月熟成。



44

ウンドラーガ
シバリス グラン・レセルバ ピノ・ノワール
2016[赤]

●生産国/地域:チリ/レイダ・ヴァレー 
●品種:ピノ・ノワール100%
●輸入元:三国ワイン
●希望小売価格:2,000円

鈴木 パッションフルーツのようにさわやか。シンプルな野菜の素焼、スパイシーな料理と。
宮本 フレーバーが横に広がり、どこまでも心地よい。加茂茄子の田楽や鹿肉のローストと。
太田 いちごが香り、タンニンはシルキーで紅茶の風味あり。ワイン初心者にもオススメ。
 新鮮な果実味と甘草の甘いニュアンス、茶葉っぽさも感じる。TVのスポーツ観戦時に。

ウンドラーガ社は南北に細長いチリ国土に点在する主要ワイン産地それぞれに自社畑を所有しており、総面積は1359ヘクタール。このピノ・ノワールは、チリの首都サンティアゴに近いレイダ・ヴァレー産。太平洋に近く、冷涼な海風の影響を受けたブドウは豊かな酸を蓄える。