「フランス南西部最高の生産者」として知られ、世界トップクラスのワインブランドとなったアラン・ブリュモンが、日本のスターソムリエにブラインドテイスティングで問う。果たして、世界中にその名を轟かせ、名店のワインリストを彩るワインのなかで、アラン・ブリュモンの実力はいかほどか? 日本はどう、評価するのか? ここに、その結果を公開する。

左から「クネ インペリアル グラン・レセルバ 2012」「ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー・モンテュス キュヴェ プレステージ 2002」「テヌータ・デル・オルネライア/オルネライア 2014」「ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー・ブースカッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2010」「オーパス・ワン/オーパス・ワン 2016」「コス・デストゥルネル/コス・デストゥルネル 2012」「ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー・モンテュス XL 1999」「ドメーヌ・アラン・ブリュモン シャトー・モンテュス ラ・ティル2010」「アルマヴィーヴァ/アルマヴィーヴァ 2017」

日本はいま、ワインをどう評価するのか?

和食が世界的な文化遺産として注目されていることからも窺えるように、日本人が長い歴史の上に培ってきた独自の繊細な味覚世界に興味を魅かれるプロフェッショナルは少なくない。

世界の銘醸ワインを数多く集め、それら綺羅星のごときワインを、日本を代表するソムリエたちがどのように評価するのか?ーーそれは、ワインラバーならば誰しも気になるところ。

そんな、夢のようなテイスティングが2020年の春、東京に於いて実現した。

夢の仕掛け人は、「フランス南西部最高の生産者」として知られ、世界トップクラスのワインブランドとなったアラン・ブリュモン。マディラン地方の伝統品種タナを復興させ、この地に世界的なスポットを当てた立役者だが、その活躍はワインのみにとどまらない。

そもそもフランス南西部は、さまざまな山海の幸に恵まれ、「フランスからこの地方をとってしまったら、美食の8割が失われてしまう」と言われるほどの高級食材の産地。そうした、世界の美食の中心たるフレンチの基幹を支え続けてきた地域に生まれ育ったブリュモン氏であればこそ、ワインと食への探究心は人一倍強く、かねてより日本のソムリエの実力を高く評価していた。

今回の試みは、世界中の銘醸の赤ワイン、それも蔵元やインポーターが現行で販売しているヴィンテージのものを集めてブラインドテイスティングで評価しようというもの。

オブザーバーとして、今、第一線で活躍するワインディレクターにしてアラン・ブリュモン氏とも親しい田邉公一氏をおむかえし、かつ、ミシュランの星付きレストランのスターソムリエ諸氏をテイスターとしてお招きした。これはもう、新たな「美食」の価値観を打ち立てる作業といって過言ではない。

スターソムリエが集った



太田賢一(写真 左) ミシュランガイド2020 において星二つを獲得するフレンチレストラン〈エスキス〉アシスタントマネージャー兼シェフソムリエ。ニューワールドのワイン産地にも幅広く、深い造詣を持つ。

井黒卓(写真 左から二人目) ミシュランガイド2020 において星三つを獲得するフレンチレストラン〈ロオジエ〉ソムリエ。フランスワインのみならず、世界のワインに通じ、多くのソムリエコンクールにおいても活躍。

田邉公一(写真中央) レストランやワイン関連会社のワインセレクション、ドリンクアドバイザーを務め、ワインを中心に、イベント監修やコメンテーター、プロモーション活動も。アラン・ブリュモン氏とも親しく、今回はオブザーバーとして参加。

山口良太郎(写真 右から二人目) ミシュランガイド2020 において星一つを獲得するフレンチレストラン〈クレッセント〉副 支配人、シェフソムリエ。フランスワインに精通し、大胆かつ、的確なコメントには定評がある。

菊池貴行(写真 右) ミシュランガイド2020 において星二つを獲得するスペインレストラン〈スリオラ〉シェフソムリエ。スペインワインはもとより、スペインの食文化や伝統にも精通する。