ナパ在住のSaoriさんが、アルバイトしているワイナリーで感動の試飲体験!

突然降ってきた幸運

わたしはいまワイナリーでアルバイトをしているのですが、そこのオーナーと打ち合わせをしていた時のことです。彼の元へ同じワイナリー内で働いているワインメーカーから一本の電話が。オーナー氏は電話を切って、にやっと笑ったあと、
「150ドル以上するソーヴィニヨンブラン、試してみる?」
ワインのお誘いにわたしがNoと言えるはずも無く、いつもテイスティング会場となっているワイナリーのラボへ。

ソーヴィニヨンブランはお手軽ワインの代表で、基本的に25~35ドル程度が相場です。それが150ドル以上とは…! いったいどんなワインなのか期待が高まります。

ラボにたどりついたわたしは、ボトルを目にした瞬間に納得。ラベルには誰もが知っているあのChateau D’Yquem(シャトーイケム)の文字が。

「Chateau D’Yquemがドライワイン造っているなんてしらなかったー!」と興奮気味で叫ぶと、ワインメーカーが「オーナーならこのワインを気に入ると思ってね。次のヴィンテージはこれに似たものを造るかもしれないよ」と、自分たちのワインスタイルの参考にするためのテイスティングだということを教えてくれました。

 
'Y' Ygrec(Yイグレック)

辛口ワインは’Y’ Ygrec(Yイグレック)というそうです

はたして高級ワインのお味は…

ワインメーカー、ラボの担当者、セラーワーカーとオーナー、そしてわたしの5人でテイスティングをスタート。

まず色から。ソーヴィニヨンブランにしては濃い色をしています。そして、香りをかいでびっくり。貴腐ワインに近い濃厚さ。パイナップル、ピーチ、キャンディ、熟した洋なし、カリン、ミネラル、白い花、蜂蜜等でしょうか。

口に含むと、オイリーなテクスチャが口の中をコーティングします。もちろん、貴腐ワインほどのねっとり感はありませんが、辛口ソーヴィニヨンブランとは思えない重たさ。

貴腐化したぶどうが含まれているためにこのような風味やテクスチャが生み出されるのかもしれません。ボトルにはソーヴィニヨンブランとセミヨンの割合の記載はありませんでしたが、それなりの割合のセミヨンが入っているのでは、と思いました。

酸味はM+くらいに感じました。飲み干した後も、しばらく口の中に心地よい香りが漂い続けます。おいしい…。さすがイケム様。

オーナーはこのワインを一口飲んで、「今年はこれを造るぞ!」と、即決。大のお気に入りだった模様です。

プロたちも他のワイナリーのワインを参考にしているというのが、当たり前なようで意外でした。2017年ヴィンテージのワインが今から楽しみです。

ラボの雰囲気

今回の写真はこのボトルのみですが…ラボの雰囲気も少しは伝わるかな

この記事を書いた人

Saori
Saori
2014年よりアメリカはカリフォルニア州ナパに留学中。Napa Valley Collageにてワイン醸造とブドウ栽培を勉強中。

個人的嗜好にかたよったカリフォルニアワインの紹介と訪れたナパとソノマを中心としたワイナリーの数々、そしてワイン造りとグルメ、美しい風景などなど、わたしが体感しているナパの毎日のようすをお届けします。