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『実家の玄関』にて。幅二間(約3.6メートル)のゆったりとした玄関先は、ご近所さんとのちょっとした社交場。
「美味しい和菓子があるんですよ〜!一服いかが!」

一見、洋モノ一色、イタリアンなライフスタイルにどっぷり浸っていると思われるゴローザのくらし。実は、意外や意外、ひとたび扉を開けると『和の世界が漂ってくる』ゴローザと「うつわ」とのエピソード…

わたしの実家は、かつて「和の食」をもてなす「場」でしたので、小さい頃から自然とうつわには親しんできました。厨房にも納戸にもたくさんのうつわがありました。磁器や陶器、漆器、竹籠、ガラスや鉄のモノなどが、所狭しとスタンバイしていました。日本料理は季節をうつわという限られたディメンションで表現できる料理なので、それぞれが出番を待って晴れて登場となるわけです。こうしたことから、季節感を表わすということを覚えました。

さて、もてなしの場において、総合的に必要となる「うつわ」は「空間のあり方」だと思うのです。実家は昭和初期に建てられた「数寄屋造り」という木造建築。多彩な建材や土壁、自然を取り入れた意匠が特徴です。内も外も掃き清め、打ち水をし、花を活け、香を焚き、灯りをともしてお客様の到着を待ちます。料理だけよくても、うつわだけよくてもダメなのですね。四季折々の味わいや情緒を細やかな気配りで「空間演出」する。こうした舞台があってこそ、料理もいっそう引き立つわけです。もっとも、主のもてなしの心が一番大切なのですけどね…

思春期の頃から、西洋への憧れがどんどん、どんどん、大きくなって、今もイタリアと関わった人生を送ってはいますが、我が家の食卓には「和のうつわ」が並びます。磁器よりも温かみのある陶器の質感がすきです。

和といえば… 最近「着物」が着たいと思うゴローザです。日本ならではの美、日本人ならではの美意識に回帰している今「和のあるくらし」をもっと取り入れていきたいです。

この記事を書いた人

ゴローザ通信
ゴローザ通信
浜名湖畔の風光明媚な集落に生まれる。主婦、ときどきイタリア語通訳・翻訳・コーディネーター、アートユニット活動もしています。
※「ゴローザ Golosa」とは、イタリア語で「食いしん坊」のこと。「食に対して貪欲である」ということから「好奇心や探究心が旺盛な」という含みも。

落ち着くところ:水のある風景
リピートしたいところ:イタリア、南アフリカ

ゴローザが、日々の暮らしの中で見つけたこと、感じたこと、好きなことなどなど…心のおもむくままにお届けします。
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