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マントンのカラフルな旧市街の家々。

南フランスの「Menton(マントン)」に行ってみたい!と思ったのは、かれこれ25年前のこと。当時発行された、とある雑誌の「コート・ダジュール特集」を見たことがきっかけです。実現したのは昨年5月。ずいぶん長〜いこと心にしまっておいた「あつ〜い想い」だけに、叶ったときは、それはそれは…大感動。

マントンはイタリアとフランスの国境に位置する風光明媚なリゾート。ジェノヴァからもニースからも電車で行くことができます。ゴローザは、ジェノヴァからリヴィエラ・ディ・ポネンテ(西リヴィエラ)〜フレンチ・リヴィエラへのルートを取りました。※ジェノヴァから東方面の呼び名はリヴィエラ・ディ・レヴァンテ(東リヴィエラ)。

イタリアの国境のまち、ヴェンティミッリアを過ぎるとマントンはもうすぐ。

でも何故マントンに憧れたのでしょうか…

マントンはかつて、「レモン栽培」と「漁業」に頼る貧しい村でした。やがて穏やかな気候を求めて富裕層が訪れるようになり、華麗な一時代を築きました。時代の寵児「ジャン・コクトー」もこのまちに魅了され「要塞美術館」を造りました。わたしが見たかったモノはまさにこれ!取り立ててコクトー贔屓というわけではないのですが、『石の砦とアートが一体となった、一人の芸術家の世界にまるごと触れられる』…「いつか行かなきゃ!」と直感したのですね。建物好き!海辺のまち好き!食べ物がおいしい!と来ては、まず外れはないでしょうと…

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要塞美術館。マントン旧港の岸壁に隣接した17世紀の砦。

しかも眠っていたこの歳月は、逆にわたしに幸運をもたらしてくれました。2011年11月、この地に新たに第二の「ジャン・コクトー美術館」が誕生していたのです。イタリアもそうですが、地方都市の美術館というのは、思ったより人が少ないのですね。みんながランチタイムに入る時間を狙うというのもあるのですが… ほんとうに静かな空間でコクトーの世界をたっぷりと堪能できました。至福のときでした。「ひとつの目的の為に旅をする」… とても贅沢なことなのかもしれないですね。

旧市街は坂道の狭い通りが迷路のように入り組んでいます。家々は思い思いの色に染められ、まるでパレットの絵の具のよう。歩きすぎて、足の指の皮が剥けちゃいましたけど、あぁ…来てよかったと心から思いました。

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歩き疲れて気がついたらもう4時。「アーティーチョークのフリッタータ」でランチ。マントンはイタリア語が通じるので助かりました。

この記事を書いた人

ゴローザ通信
ゴローザ通信
浜名湖畔の風光明媚な集落に生まれる。主婦、ときどきイタリア語通訳・翻訳・コーディネーター、アートユニット活動もしています。
※「ゴローザ Golosa」とは、イタリア語で「食いしん坊」のこと。「食に対して貪欲である」ということから「好奇心や探究心が旺盛な」という含みも。

落ち着くところ:水のある風景
リピートしたいところ:イタリア、南アフリカ

ゴローザが、日々の暮らしの中で見つけたこと、感じたこと、好きなことなどなど…心のおもむくままにお届けします。
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