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ケープ半島 サイモンズタウン ボルダーズビーチの『アフリカペンギン』たち。

イタリアワインしか飲まなかったゴローザですが(ときどきフランスワインも)、最近は南アフリカワインを好んで飲んでいます。理由は単純、我が家族と南アフリカ共和国に予期せぬご縁が生まれたからです。人生には、0%だと思っていたことが現実となることがあるのですね… 。

まさかアフリカ大陸最南端の、この地に足を踏み入れるとはねえ。ルートは、エミレーツ航空で羽田→ドバイ→ダーバン。約24時間のフライト。遠い…ほんとうに遠かった…。ダーバンはインド洋に面した大都市で、2010年サッカーW杯が開催されたところ。わたしが得た情報では、南アは治安が悪いということばかりでしたから、手荷物はもちろんのこと、常に360度に目を向けて、自分の身を危険から回避することを心がけていました。

空港を出て市街地へ。風景になんと緑の多いこと。道路が整備されて広いこと。BMW、ベンツ、アウディ、トヨタと高級車が並び、その近代的な光景に「ここは南アフリカなのか?」 レストランではパスタやピッツァ、肉料理やインド風カレーなどが普通に食べられ、みんな楽しくわいわいやっています。ワインも美味しい!

アムシュランガのシーフロントのホテルに滞在。赤と白の可愛い灯台がすぐ目の前に見えます。海岸通りは、ジョギングや散歩、ベンチに腰掛けおしゃべりする人たちで賑わっています。自分がイメージしていたのと大違い。道路を横断するだけでも危ない、タクシーを使うようにとありましたからね…

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週末を利用してケープタウンに飛びました。目指すは東側一帯に広がるワインランド。ケープ地方は温暖な地中海性気候なので、フランス種中心のブドウ栽培が盛ん。時速140キロで飛ばす車窓からは見事なブドウ畑が連なって見えます。イタリアのワイナリーにはあちこち行ったことがありますが、スケールの大きさに圧倒されます。ブドウ畑と背後にそびえる岩山との景観は圧巻!美食の町として知られる「フランシュフック(フランスの街角の意)」へ。ワイナリーが経営するレストランでランチ。軽井沢か!と思えるような緑の風景。料理のレベル、洗練度に感嘆! ワインもしかり!「ほんとうにここは南アフリカなのか?」

翌日はケープ半島一周ドライブへ。輝く太陽、美しい海岸線、入り江、白砂のビーチ、青い海に白い絵の具で描いたような波形、藁ぶき屋根の伝統的な家、ビクトリア調の建物、海に落っこちそうなくらいぎりぎりの線路、そこを走るローカル電車、アフリカの草花や樹々、今まで見たこともない絶景の連続。「喜望峰」にも到達。ここは大西洋とインド洋が交わるところ。この先には南極大陸。ものすごい強風です。

後でわかったことですが、この風の呼び名は『ケープドクター(ケープのお医者さん)』。この海から吹き上げる風がブドウにつく害虫を吹き飛ばし、病気になる原因のカビを防いでくれるのだそうです。畑を常に乾燥した状態にしているわけです。化学肥料や農薬を極力使わない製法だとか。また人々を疫病からも守ってくれるのだそうです。南アのワインは、この土地ならではの風土、自然の恩恵を受けて生まれるのですね。人々も優しくて笑顔がすてき。南アの旅は「百聞は一見に如かず」を実感。南アフリカが少し身近に感じられるようになりました。

この記事を書いた人

ゴローザ通信
ゴローザ通信
浜名湖畔の風光明媚な集落に生まれる。主婦、ときどきイタリア語通訳・翻訳・コーディネーター、アートユニット活動もしています。
※「ゴローザ Golosa」とは、イタリア語で「食いしん坊」のこと。「食に対して貪欲である」ということから「好奇心や探究心が旺盛な」という含みも。

落ち着くところ:水のある風景
リピートしたいところ:イタリア、南アフリカ

ゴローザが、日々の暮らしの中で見つけたこと、感じたこと、好きなことなどなど…心のおもむくままにお届けします。
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