2014年に開校した塩尻ワイン大学で4年間ブドウ栽培と醸造を学び、今年3月卒業した塩尻ワイン大学一期生プロデュースによるワイン8銘柄を集めてのお披露目会が2018年12月19日に行われました。
塩尻ワイン大学一期生のワイン

一期生の皆さんが造ったワイン! 写真提供:北山博子さん

心躍らせる一期生の皆さん。いよいよ初お披露目!!

夢を追い求め、切磋琢磨し高めあった仲間たちの情熱や学びが結実した成果が発表される。そう聞いて、迷うことなく申し込んだ先輩たちのお披露目会。参加してみると、生き生きとした一期生の皆さんがそこにいた。私は将来、あちら側に立てる日が果たしてくるのだろうか? 筆者は二期生である。そんな不安はさておき、当日のワインを紹介する。各ワインを造った醸造家ご本人からのコメントも、WINE-WHAT読者に向けて特別に頂戴したのでご覧いただきたい。
開催日2018年12月19日(水)
時間18:00~19:30 定員30名 銀座NAGANOにて

開催時のワインリスト(税別表示)

アワッツァンテ ナイアガラ ヴェルデ ブリュット(750ml)
白辛口泡 ナイアガラ100% 参考出品 販売者:かーさ のらぼうな

「冬」甘口ナイアガラ「ほのか」2018(750ml)
「冬」白辛口Extra Dry ナイアガラ「きりり」2018(750ml)

共にナイアガラ100% 1,500円 製造者:いにしぇの里葡萄酒 1,500円

コンコード ロゼ 朱華 2017(750ml)
ロゼやや甘口 コンコード100% 1,800円
販売者:【株式会社United Sake Consulting 高橋千秋】 製造場:いにしぇの里葡萄酒

Cuvee kodou 鼓動 シャルドネ2017
白辛口 シャルドネ100% サンプル出品
問い合わせ先:Belly Beads Winery 川島和叔 製造元:いにしぇの里葡萄酒

丘の上 幸西ファームワイン2017
赤 メルロー90%・カベルネ・ソーヴィニョン5%・カベルネフラン5% 未発売【2019年秋に幸西ワイナリー開業予定】
製造元:有限会社 ムラタ 伊那ワイン工房

穂高岳人 メルロ すっぴん2017
赤 メルロ100% 2500円
販売者:GAKUFARM 古林利明  製造元:いにしぇの里葡萄酒

哲學ワインREVIVRE Merlot 2016(750ml)
赤 メルロ100% 3,600円
販売者:有限会社 塩尻健友 製造所:安曇野ワイナリー株式会社

Yoshie Vineyard Merlot 2017(375ml)
赤 メルロ100% 926円
販売者:yoshieヴィンヤード 吉江豊 製造元:サンサンワイナリー

醸造家の皆さんから、WINE-WHAT!?読者に向けてのご挨拶

稲垣雅洋さん(いにしぇの里葡萄酒 醸造家・料理人)
https://www.facebook.com/inishe.no.sato/

来場者に挨拶する塩尻ワイン大学一期生

来場者に挨拶をする一期生の川島さん(手前)と北山さん(奥)

 

川島和叔さん(Belly Beads Winery 醸造家)
娘が高校の部活で仲間と共に全国優勝を目指していたころ、自分もぶどう栽培とワイン造りを初めました。色々と悩み考えることもありましたが、夢を追いかける娘たちに沢山の勇気と感動をもらいました。そんな娘たちにプレゼントしたくて造ったワインが鼓動です。心に響くワインを造ることが自分の夢です。
https://www.facebook.com/BellyBeadsWinery

北山博子さん(株式会社塩尻ファーム ワイナリー建設準備担当)
高い志を持つ一期生同級生とともに切磋琢磨し、心に残るようなワインを作っていけたらいいです。ワインをお届けできる日を楽しみにしております。

幸西義治さん(2019年秋に幸西ワイナリー開業予定) 2019年秋。塩尻市片丘山麓線「しののめのみち」沿いの穂高岳を望む丘のぶどう畑(標高750m)近くに、夫婦2人の小さなワイナリーオープンを目指しています。

古林利明さん(GAKUFARM 葡萄栽培・醸造)
塩尻市岩垂原の畑で丹精込めて栽培した葡萄を醸した「穂高岳人2018メルロすっぴん」を2019年夏頃リリース予定です。果実味豊かなワインに仕上がりそうです。岩垂原のテロワールをぜひ味わってみてください。
GAKUFARMウェブサイト:http://gakufarm.jp/

 
古林利明さん

ご自身のワインを持ってご挨拶する古林利明さん

沼田実さん(ヴィンヤード多摩 かーさ のらぼうな 醸造家)
日本有数のナイアガラの栽培面積を誇る塩尻市。メルローなどプレミアムなブドウで注目される一方、進行する老齢化が問題となっています。そこで、持続可能な塩尻市の農業に寄与する為に、労働負担の少ない早摘みナイアガラを原料に用いた、辛口タイプのスパークリングワインを開発しました。生ハムやパスタ、アヒージョやバーニャカウダといったお料理と一緒にお楽しみください。
http://vineyardtama.com/

吉江豊さん(yoshieヴィンヤード 醸造家)
ずっと離れていましたが、地元の塩尻に戻り、ワイン用ぶどう栽培を始めました。まだまだ経験も実績もありませんが、ぶどうと共に成長していきたいです。


以上が一期生の皆さんからのコメントになるが、3番目に紹介した「コンコード ロゼ 朱華 2017」だけは、指導教員である高橋先生からの委託作品である。

高橋千秋さん(醸造研究家・塩尻ワイン大学講師・志学館教諭)
コンコードというぶどう品種は甘口が多いのですが、あえて辛口ロゼでつくっています。私の息子の20歳の誕生日に、自宅で家族とお祝いをしてあげるために間に合うようにつくりました。誰に飲ませるか、どのようなシチュエーションで提供するのか、どんな料理と合わせたいかを先にイメージして、利用可能な品種の中から色や味、香りをどうやって表現するかを一期生のみんなに見せるためにつくりました。手取り足取りという訳ではありませんが、実際の作業の様子や結果の見える化をして、彼らとワイン造りの醍醐味を一緒に感じていけたらと思っての作品でした。

二次会

終了後の二次会では、満面の笑顔! 写真提供:角田尚嗣さん

生産者たちの豊かな個性あふれるワインたち

ワインには造り手の個性が反映されるものだが、若いながらも魅力的でていねいなワイン造りが行われている作品だと充分に伝わってくる。初リリースや市場に出ていないワインもあり、レア感満載。今回はJA全農長野さんからご協賛を頂き、きのこ料理も提供されていたので、銀座NAGANOというアンテナショップでの開催だけあって信州をお料理でも愉しむことができた。

筆者がいちばん感心したのは、今回のお披露目会でワインを発表していない一期生の皆さんたちが一生懸命に会場でお手伝いをされていたこと。ワインを造った生産者たちは会場のお席に挨拶に周り、他の一期生たちも細やかに会場のお客様対応をしていた。その中には、今後に自作ワインをリリース予定の角田尚嗣さんの姿もあった。角田さんは塩尻ワイン大学を卒業後の現在も通い農夫としてご自身の葡萄畑を手入れして準備を進めている。これからも続々とワイン生産者が生まれ、そのたびに一期生の皆さんの強力な結びつきで円滑に助け合い、発展していくであろう。同じ夢を持って4年間を過ごし、共に学んだご縁は一生の宝物である。きっと二期生もそうなっていくに違いないのだが、今はただ茫然と先輩たちの活躍を眩しく見守るだけであった。

「今後も塩尻ワイン大学一期生&二期生の活躍を応援お願い致します!」by Misa

この記事を書いた人

Misa "Pixie" Shimada
Misa "Pixie" Shimada
海外ワインオークション代理人として、ワインの個人輸入をサポートしながら、都内のワインバーやワインショップをプロデュース。
六本木にあるワインバーのチビッコマダムでもある。
2018年春に応募者多数で狭き門の塩尻ワイン大学二期生に合格し、現在は塩尻市に通いながら、葡萄栽培と醸造を勉強中。
近い将来にワイナリー創業を目指している。
落札代行「ワインオークションクリマ」http://www.climat.org/auction/

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