51番目のグランクリュとぶどうジュース

アルザスワイナリー巡り

アルザスだけを限定し、ワイナリー巡りをしていますが、日本に入っているアルザスワインもまだ少なく、知られざる面白いワインはまだまだ多く潜んでいます。そんな変わったワインや、珍しいワインを探すことが趣味でそんな珍しいワインなどをご紹介していきたいと思っています。

グランクリュとワイナリーのぶどうジュース

今回はこちらのワイナリーDomaine d’Amalric EARL–Bernard SCHNEIDERさんで飲ませて頂いたAmmerschwihrという村のグランクリュと、ワインではなく珍しいワイナリー生産ぶどうジュースをご紹介します。
一時、ぶどうジュースを作るワイナリーは少なくなったのですが、最近は、また作りはじめているワイナリーもあるようです。

Domaine Schneider Bernard

Domaine d’Amalric EARL–Bernard SCHNEIDER

ワイナリーの主人の方が先ずはカーヴを案内してくれました。

この場所は言わば御主人の「ワイナリー博物館」。ここでワインの販売もしていますが、先代の写真などを飾ってこのワイナリーの歴史も分かるようにしているそうです。

ここのワイナリーは主に木樽で、製法はスタンダードな製法。アルザスでも木樽そのものを作っているところは今では一つしかないそう。

木樽 

ワイナリーでワインテイステイング

もちろんカーヴ見学の後はワインテイステイング。アルザスらしいワインをいくつか飲ませてもらいました。その中のいくつかをご紹介します。

カッフェンコッフ

 

アルザスの中で唯一アッサンブラージュが許可されているグランクリュ。

アルザスには51種のグランクリュがあり、これは51番目のグランクリュのカッフェンコッフ(KAEFFERKOPH)。実はこのグランクリュは特別なグランクリュで、唯一カッフェンコッフという名でアッサンブラージュが可能です。

グランクリュの4品種であるゲベルツラミネール、リースリング、ピノグリ、ムスカのアッサンプラージュで、一応各品種の割合がある程度決まっていますが、ワイナリーによってその配分や中身が違ってとても興味深いワインです。

 

こちらはゲヴェルツトラミネール のグランクリュのカッフェンコフ。

ゲヴェルツトラミネール は香辛料と言う意味を持つアルザスワインで、ライチやバラの香りがする甘口ワイン。

けれどグランクリュになると土壌の特徴がワインにも出てきて、典型的なゲヴェルツラミネールの味よりも更に深い味わいになっていることが多い気がします。

ワインも買って帰れるのでテイステイングの後はぜひお気に入りのワインを

 

ゲヴェルツトラミネール

 

カーヴの横ではワインも販売されています。

ワイン売り場

また、もう一つの楽しみは、アルザスではアルザスのコロンバージュの家の形のワインケースがあり、お土産にも喜ばれそうなパッケージ。

ワインケース 

ワイナリー生産のぶどうジュース

ぶどうジュース 

そして、ここで見つけてちょっと感動したのがこのぶどうジュース。

ぶどうジュース自体はワイナリーでも生産しているところはあるのですが、こちらは品種違いぶどうジュース。ピノノワールとリースリング。

赤と白のぶどうジュースが揃っているところは初めてで、品種違いで作っているところもあまり多くないのでこれは貴重な気がしました。

ワインのテイスティングをした後に、なんだか胃に優しく、ホッとする味。その優しい甘さに、ワインではなく、このワイナリーでは思わずこの2種類のぶどうジュースを購入しました。

品種違いや赤白のぶどうジュースを見た事がなかったので、今回はワイナリーのぶどうジュースをご紹介。ワイナリー見学をした際に、機会があればぜひぶどうジュースの生産もしているか聞いてみるといいかもしれません。

ぶどうジュース

この記事を書いた人

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Coquelicot
元フランスのワイン展示会運営会社勤務。フランス、アルザス地方在住10年以上、アルザスワインを極めるべく、アルザスで訪れたアルザスワイナリー100軒以上、テイスティングは200軒以上。
インスタグラム coquelicots00

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