アルザス在住ということもあり、アルザスだけを限定し、ワイナリー巡りをしているのだが、日本に入っているアルザスワインもまだ少なく、認知度もまだまだな気がする。1000以上のワイナリーがあると言われるアルザスでは、たまに変わったワインや、珍しいワインに巡りあうことがある。そしてまた、ワイナリーに行くと、ワイナリーの方の想いや哲学を教わることもある。そんなアルザスワインたちを紹介していきたいと思っている。
Domaine Armand Hurst
 
ワイン樽
 

今回はDomaine Armand Hurst さん。日本の方も生産の方でお仕事されていて、日本語でワインの説明やカーヴの案内をしていただいた。フランス語が分からなくても安心なワイナリー。通常は生産をされているので、ここのワイナリーのカーヴに常駐しているわけではないそう。

ワイン自体は現在BIOの申請中で、申請には3年かかるため、まだ全ての瓶のラベルにBIOと書かれていないが、BIOワインの生産者。 その中から面白いワインをいくつかご紹介していきたいと思う。

ワインテイステイング

クレマンダルザス

まずはクレマンダルザス。

アルザスのシャンパンと言われ、シャンパンと製法は一緒なのだが、日本での認知度はシャンパンに比べてまだまだの印象。

このお味でこのお値段はかなりお得だと思う。

アルザスでも若い子達には、安くて美味しいと人気だ。

 

せっかくなので、変わったワインをご紹介。sy’ro と言う珍しいシルヴァネールのロゼと、もう1つ、アルザスロゼワイン。アルザスではクレマンを除いてロゼはけっこう珍しい。というよりも、一般的にもシルヴァネールのロゼは珍しいと思う。

 
ロゼワイン
 
sy’ro
 

定番リースリングなどの他に、vieilles vignesと言われる古いぶどうの木から採れたぶどうのアルザスワインなど、ワインによって独特の香りや味が含まれてくる。もちろん、アルザスに51種あると言われるグランクリュも飲ませていただいた。ここのワイナリーのグランクリュはBRAND。

  グランクリュ 

そしてアルザス高級ワインでもあるヴァンダンジュタルデイブ、遅積みワイン。ぶどうの収穫時期が遅いため、甘口のワインに仕上がる。それでもここのワイナリーさんのヴァンダンジュタルデイブは甘さ控えめな印象だった。本当に甘口に仕上げている場合は、はちみつのような味がするのだが、ここのワイナリーさんがそこまで甘口ではない。辛口が好みで甘口はちょっと、という方にはお勧めのワイナリーだ。

  ヴァンダンジュタルデイブ 

このワイナリーは元ソムリエさんがマーケティングを担当しているため、全体的に辛口に仕上がっているそうだ。と言うのは食事を邪魔しない、食事を引き立たせるワインを意識しているようだ。

ここのワインは全て、料理と言う相手を引き立てる奥ゆかしさを感じた。もちろんそれぞれのワインに特徴があり、自己主張はしているのだが、ここは良い感じで控えめで、ワインの味はこうしたワイナリーさんの想いによっても変わるんだなあと感じたワイナリーさんだった。

  畑の写真を見る日本人生産者の二人 

今回の訪問では、もうひとり、別のワイナリーさんで働く日本の方にも一緒にお会いした。お二人で畑の写真を見ながら「うちここ」「うちの畑はこっち」と話しているのを見て、普通の地図を見て近所の話をしているようで面白かった。そしてお二人のワインのテイスティングと言うか、知識と言うか、これまた凄くて良い刺激をいただいた。

 

品種違いのぶどうジュース

そして、前回同様、こちらでもぶどうジュ―スを発見。

白ぶどうのみだが、AUXERROIS、MUSCAT、そしてGEWURZTRAMINERの3種のぶどう品種それぞれのぶどうジュース。前回ご紹介した赤白ぶどうジュースも珍しかったが、この3種の品種違いのぶどうジュースにも感動してしまった。品種違いのぶどうジュースそのものの飲み比べも面白いと思う。ここでもやっぱりこの3種のぶどうジュースを購入。

 
ぶどうジュース
 

生産者の方のワインに対する表現力も、また違ったアプローチの感じがしたが、ワインの詳しさも、知識も、そして異国の地でワインを生産していこうという想いにも尊敬だった。

この記事を書いた人

Coquelicot
Coquelicot
元フランスのワイン展示会運営会社勤務。フランス、アルザス地方在住10年以上、アルザスワインを極めるべく、アルザスで訪れたアルザスワイナリー100軒以上、テイスティングは200軒以上。
インスタグラム coquelicots00