アルザス在住ということもあり、アルザスでワイナリー巡りをしているのだが、日本ではアルザスワインの認知度もまだまだな気がする。そんなアルザスには1000以上のワイナリーがあると言われている。そしてワイナリーに直接行ったり、ワインイベントなどでワイナリーの方と直接話をすると彼らの想いや哲学を教わることもある。そんなアルザスワインを紹介していきたいと思っている。けれど毎回ワイナリーだけのご紹介ではつまらないので、今回はちょっと趣向を変え、アルザスワイン街道の村で開催されているワイン祭りの様子をご紹介したい。

今回はワイン祭り(ワイン見本市)と呼ばれる村のお祭りに行ってきた。
いろんな村で開催されているこのワイン祭りは歴史あるお祭りで、この村では今年で70回目。

Giebwillerのワイン祭りのチラシ 

人口は約11000人なので、実際にはここは村というより町なのだが、アルザスワイン街道の村の1つである。この町のワイン祭りでは、周囲の村がいくつか集まり、かなり大規模なお祭りを開催している。

Giebwillerの街 

アルザスワイン街道の村の1つでもあるこの村の近辺はぶどう畑もあり、グランクリュと呼ばれる特級畑もいくつかある。
この村の主なGRAND CRUSはKESSLER、SPIEGEL、SAERING、そしてKITTTERLEだ。

この村には日本にも輸入され、畑を130ヘクタール所有しているというアルザスで最大規模の個人ワイナリーのSCHLUBERGERがある。

ワイナリーSCHLUBERGER 

このワイン祭りでは、村ごとに分かれて合計20以上のワイナリーが立ち並び、およそ200種類ものアルザスワインの試飲ができる。なんとも贅沢なイベントだ。

日本では、コルマールで毎年夏に開催されるFOIRE AU VINと呼ばれる見本市の方が有名だが、逆にそのイベントではアルザスのワイナリーはあまり出展しておらず、こういった村のお祭りに参加する方が、多くのワイナリーのワインをいっぺんに試飲することができる。インポータさんや、レストランの方などにはかなりお得なイベントだと思う。

試飲にはお祭り用のグラスの購入が必要だが、グラスがあればいくらでも試飲が可能だ。お祭りそのものは入場無料、グラス代は1グラスに付き5€ほどで、当たりくじ付きのグラスもあり、そちらはもう少し高かったが、10€以下だった。

こちらが、先ほどぶどう畑に名前を掲げていた、この村にあるワイナリー、SCHLUBERGER。

ワイン
 
ワイン試飲
 

他にもハムやチーズ、そしてパンなど、ワインに合いそうなお惣菜諸々の販売もあり、和やかな村のお祭りと言った感じ。その横でこうして開催されているアルザスワイン試飲会は、アルザスワインを探し求めている人には最適な機会だと思った。

ソーセージ
 
パン
  


村の広場に多くの人が集まる楽しいお祭りで、実はこういったお祭りは多くの村で開催されている。が、なかなか地元以外では情報が入ってこない。この村のお祭りは昔ながらの伝統的なお祭りという印象だった。しかも、多くのアルザスワインを一気に試せる、ワイン好きには良いイベントだ。

もちろん、村のお祭りであるため、BtoBの見本市とは異なり、ゆっくり試飲という雰囲気ではない。どちらかと言うと若者が多く集まり、お酒を飲みに来ているというイメージでもあるのは確かだ。それでもこれだけのアルザスワイナリーが一気に集まり、色々なアルザスワインを試せる機会というのは滅多にないと思う。

ワイン 

今年は運良く天気も良くて多くの人が集まり、ワインやビールを片手に皆の楽しむ姿が多かった。
また、他のワイン関係のイベントも盛沢山で、ぶどう畑散策や、各ワイナリーにも訪れることができ、今年からワインショップによるマスタークラスも開催されていた。マスタークラスでは、アルザスワインのリースリングやゲベルツトラミネールなどのブドウ品種ごとに、ヴィンテージ違いの飲み比べを楽しむこともできた。

Guebwiller観光案内所情報
住所 45 rue de la république – 68500
Guebwiller
電話 +33 (0)3 89 76 10 63

メール info@tourisme-guebwiller.fr


 


この記事を書いた人

Coquelicot
Coquelicot
元フランスのワイン展示会運営会社勤務。フランス、アルザス地方在住10年以上、アルザスワインを極めるべく、アルザスで訪れたアルザスワイナリー100軒以上、テイスティングは200軒以上。
インスタグラム coquelicots00