日本に居ながらにして、イタリア人講師によるイタリアワインの授業が受けられ、試験に合格すればWSAソムリエ資格が取得できる! という耳寄りな情報の、主宰者からの寄稿です。

2020年イタリアワイン・ソムリエ資格コース

日本で受講できる、イタリア現地のイタリアワイン・ソムリエ資格コースをご紹介します!

イタリアワインだけを専門に勉強して、楽しめるものなのでしょうか?

答えは、sìです。

イタリアワインの特徴は多様性です。

イタリアは全域20州でワイン造りが伝統的に行われています。

北から南に細長い長靴型の半島で、北にはアルプス山脈があり、半島の中心には背骨のようにアペニン山脈が貫いています。

3方を海に囲まれています。

地中海に浮かぶ大きな2つの島は、シチリア州とサルデーニャ州です。

このような地形から気候や土壌が違うのは想像できますが、その多様な環境に育つブドウ品種も多様です。

土着品種だけでも300種以上あり、世界で一番種類が多いと言われています。

もうひとつ、イタリアワインが多様なのは歴史的な背景があります。

20州が統一されたのは1861年。それ以前にイタリアという国は存在せず、各地域の人びとが独自の文化を築いていました。

ワインをいただくとき、歴史的エピソードを語れば、より味わいに深みが増します。

受講後、試験を受けて合格すれば、イタリア・ソムリエ財団FIS(Fondazione Italiana Sommelier) www.bibenda.it認定のWSAソムリエ資格が取得できます。



コース1 イタリア各州の代表的ワインと生産者

コース1ではイタリアの各州の地形、気候、土壌、歴史、品種、更に代表的なワインや生産者について、系統立てて見ていきます。

イタリアワイン史において最も重要なピエモンテ州についての授業では、こんなことを学びます(一部ご紹介)。

≪歴史編≫
北イタリアのブドウ栽培は、紀元前4世紀頃のガリア時代~カエサルが征服したローマ時代にさかのぼります。

中世のある公文書には、トリノ周辺でネッビオーロを栽培していたと記述が残っています。

イタリアが統一を迎える1800年代の中頃、ファレッティ・ディ・バローロ侯爵夫人ジュリア・コルベールはサボイア家とカブール伯爵カミッロ・ベンソ(後のイタリア国初代首相)と一緒に、フランス人醸造家ルイ・ウダールを呼び、バローロを造り上げました。

ブルゴーニュワインのスタイルを取り入れた傑作となり、『ワインの王様であり、王様のためのワイン』と呼ばれるようになったのです。

1940年代、ピエモンテ州は、トリノ、イブレア、アルバなどの工業化とともにブドウ農家が激減。1990年代に入ってようやく農業が見直され、ワイン造りが成長していった。



≪品種編≫ 
主な白ブドウ:Moscato Bianco, Cortese, Favorita, Erbaluce, Arneis, Timorasso

≪ピエモンテの特徴的な白ワイン≫
◎スプマンティザツィオーネ(発泡ワイン):アルタランガのモスカート(Moscato all’Alta Langa) 
◎ティモラッソ(Timorasso)品種の復活(1950年頃):Aressandria-Tortona
◎ロエロ アルネイス(L’Arneis del Roero)

主な赤・黒ブドウ:Barbera, Dolcetti, Freisa, Nebbiolo, Brachetto, Palaverga, Uva rara

≪ピエモンテの赤ワイン≫
◎宮廷に親しまれたワイン(ペラベルガとネッビオーロ)
◎日常に楽しむテーブルワイン(バルベーラ、フレイザ、ドルチェット)
◎時代による嗜好の変化:重要なバルベーラ

ピエモンテ州の代表品種:ネッビオーロ 
どこにでも育つ品種ではなく、特有の気候と適した土壌が必須です。ピノ・ネロよりも条件が厳しいと言われています。
サルデーニャでも、サヴォイア家がもたらし、少し栽培されています。
呼び方が場所によって変わります。ヴァルテッリーナではキアベンナスカ(Ciuvinasca)、ヴァッレダオスタではテラッツァ(段々畑)式栽培、Picutener(ピクテーネル)、ノヴァーラではスパンナ、あるいはヴァル・ドッソラ、ヴァル・ディ・スーザではプルネント。 
ネッビオーロのブドウは気温が高いことよりも十分な日照を必要とします。
バローロには、ランピアのクローンは素晴らしい特性があり適しています。

≪地形、土壌編≫
バローロのあるランゲ地区の土壌はタナロ川の右岸にあり、地質時代の「中新世(約2,300万年前から約500万年前まで)」に帰する土地です。

マール(泥灰土)や海に起因する石灰質や粘土質の堆積岩が多く含まれ、色は青みや灰色、白色を帯びています。この辺りの赤ワインはしっかりとした構造で、力強く、より独自の特性を十分に表現するために、ゆっくりと熟成していくのが特徴です。

バローロの丘の起源は沖積層のため、耕す際には貝殻の化石が多く発掘されます。この土壌はおおよそ1,000万年前にさかのぼり、地形学的に明確に異なる2つの土壌トートニアン(Tortoniano)とエルヴェツィアーノ(Elveziano)が存在します。

各州のことを勉強した後は約4種類のその土地のワインをテイスティングします。

講師はイタリア・ソムリエ財団FISが毎年発行しているワインのガイド本『BIBENDA(ビベンダ)』でワインを採点している審査員のひとり、 ジュリアーノ・レンメ(Giuliano Lemme)氏。テイスティングの方法を的確に簡潔に指導してくれます。  

Giuliano Lemme氏。

このコースの面白さはやはりイタリア人のソムリエが実際に指導してくれることです。やはり、表現の方法も日本人の感覚とは少し異なり、世界が拡がります。



コース2 イタリアワインと食事の合わせ方

コース2ではイタリアワインとお食事の合わせ方、アッビナメント(Abbinamento)がテーマです。

ワインはお食事と合わせることで、ワインもお料理も更に美味しく、相乗効果を生む力があります。

アッビナメントを勉強した後は、代表的なイタリアの食材を項目に分けて、それぞれの合わせ方をみていきます。

パスタ、パン、ポレンタ、米料理との合わせ方 
イタリアのソース、茸、トリュフ、野菜との合わせ方 
イタリアサラミ類、肉、ジビエ料理との合わせ方 
イタリアチーズ、ドルチェとの合わせ方

これらの食材の特徴をグラフ化する方法を習得し、次にワインの要素を見ていきます。最終的に作成したグラフから、マッチングが正しいかどうかを検討していきます。

実食もありますので、ご自身の味覚でその結果を体感できるようになっております。

イタリア人講師をお呼びするため、年に1回の開催です。

次回は2020年2月8日~11日。

今まで受講された方は、イタリアンのシェフやソムリエの方から、ワインを飲むことが好きな方やまったくの初心者の方まで、ホントにいろいろです。

イタリアの陽気な気分で楽しんでいただけます。

詳細はこちらwww.italia-vino.comをクリックしてください。

 

この記事を書いた人

松山 恭子
松山 恭子
イタリア好きが転じてLCIイタリアカルチャースタジオ(http://lci-italia.com/)にてイタリア語、文化、料理、ワイン講座、イタリアの旅を運営してます。バールやショップもありイタリアを感じる空間造りを心掛けてます。